オランダ坂から

はかなさは花月の門につるしたる金燈籠の灯より来るらし 勇

季節

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 「雨の音が変わってきた・・」と家人がつぶやいた。そして「怖い」ともいう。

雨の音は、古来から歌に詠まれ俳句に詠われた。あるいは、詩に歌われ流行歌にも

なり日本の情景とその時代の人の心を投影してきた。

     ● 雨は降る降る 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨が降る

        雨は真珠か夜明けの霧か それとも私の忍び泣き

     ● 雨降りお月さん 雲の蔭 お馬にゆられてぬれてゆく

     ● 妻の言ふしぐれをすでに知りており 

     ● 雨によりたみの島をけふゆけど 名にはかくれぬものにぞあれ
   
     ● 時雨の雨間無くしふれば眞木の葉もあらそひかねて色づきにけり

         (参考文献 古今和歌集 新古今和歌集 水原秋桜子・季語集)


 こういう歌の世界の情感は日本の風土の雨によって育まれてきたが、妻の云う

激しいたたきつけるようなまるで南国のスコールのような雨だと生まれない。

温暖化による気候変動はただ単に温かくなり植物の変化だけではなく私たち日本人

の心の変化も呼び起こすこととなる。

     


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