オランダ坂から

はかなさは花月の門につるしたる金燈籠の灯より来るらし 勇

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 ガス屋から来年のカレンダーが届いた。

銀座に勤務先があった頃季節は、和光のショーウインドウや三越、松屋のデパートの

売り場で先取りした季節を見ていた。ここには季節は眼前にある。小春日和の日差し

の中では年末の感じはない。企業のカレンダーもバブルの消滅とともに作成費用を削

減したところが多い。12枚物を廃止して1枚物にしたり、卓上カレンダーに換えた企業

も多い。景気がよくなって元にもどしたところは少ない。勘定は「広告宣伝費」とな

るが費用対効果を考えると割りに会わない。いっそのこと無くしてもいいが慣習とな

っている年末の挨拶に手ぶらでは寂しいと配布しているに過ぎないのではないか?。

 昭和57年頃、あるメーカーから頂いたカレンダーは使用せずに厳封して保存してあ

る。このカレンダーは棟方の木版画が12枚添付されている豪華版である。しかもその

版画は軽く貼ってあるだけなのでいつでも剥がして額縁に入れることができる。今で

はこんな豪華版は少ない。家庭では日付確認で2−3枚は欲しい。壁にぶら下げても見

栄えのいいカレンダーをいただくと社名をきれいに切断することが我が家の師走の行

事となっている。

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