|
「これは、夫婦間の問題ではない。国際問題だ!」・・ケビン・コスナー
アメリカというのは、つくづく「敵」を創ってきた国家だというのをこの
映画を観ながら考えた。メル・ヴイル以来何も変わっていない。原案者、T・クラン
シーは、星条旗の下、時代に合わせた「敵」の創造者としては一流である。旧ソ連、
南米麻薬組織、中国、日本、各種テロリスト、そしてこの映画は、
ロシアを背景とする巨大富豪がウオール街の地下に爆弾を仕掛け、爆発と同時に
ドル売りを敢行し、アメリカを破滅させようと計画する。それに挑むのが若き
CIAエージェントのジャック・ライアン(クリス・パイン)その上司ハーパーに
ケビン・コスナー、ライアンの婚約者眼科医にキーラ・ナイトレイ、ロシアの
大富豪はケネス・ブラナー。上記の台詞は、ライアンの行動に不審を思った婚約者
がモスクワまで追ってきて初めてCIAのエージェントであることを打ち明けられて
「私も計画に参加する」と云いだしたのをライアンが必死で止めようとする。
その口論を聞いていた上司ハーパーが二人に投げかける言葉である。こういう台詞
は日本映画には出来ないのがこの映画の強みでもある。
T・クランシーの原案となっているのでこの映画は今までのように原作を元に
していない。原作のジャック・ライアン像を守りながらNEW・ライアンで
シリーズ化を考えているようだがこの映画の興行次第であろう。私としては、
スパイ・アクション物は好きなので成功を望みたい。主人公のクリス・パインは
いい男でもある。デイカプリオに似ていなくもない。課題は、原作や旧作品を
知る者にとっては「ダイジェスト」版を見るようだ。画面はlater表示で変る
がこれからいかに新しい「ジャック・ライアン像」を構築していくかが問われる。
◎ 私の評価 ★★
|