オランダ坂から

はかなさは花月の門につるしたる金燈籠の灯より来るらし 勇

長崎物語

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フカと鮫

 スーパーの店頭に「フカの湯引き」が並んでいる。

ここ長崎は、鯨やフカを食べる習慣がある。鯨は江戸期より捕鯨集団の「鯨組」が

あり日常的に捕っていた。

 異国の女性と結婚すると文化衝突が起こる。家人は祖父が魚好きのために膝の上で

幼い頃から色々な魚を食べてきた。私の育った所も海辺であるが鮫や鯨を食べる習慣

はない。若い頃私が「長崎県民は鮫を食べるのか?」とあきれた口調でいうと

「フカと鮫は違うとよ」と真顔で答えていたがさすがに最近はフカ=鮫であることは理

解しているので無論いわないが「フカの湯引き」には郷愁があるみたいだ。

 私の田舎は、夏になると「盆鮫にきをつけろ」と古老は必ずいってきた。

この時期に鮫が海岸近くに回遊してきて集落に1人や2人は鮫に足を食われた人がいた。

その話が庚申日待ちの寄り合いの席で話題になったので鮫は怖い物という気持ちが

刷り込まれて育ったのでフカ・鮫を食べるなど論外である。家人は幼い頃から

フカの湯引きを食べて育っている。

 日本の異国でさへ食生活は多様である。ましてや外国などではなおさらである。

文化の多様性を認めることは行動を伴なう場合、言葉ほど簡単なことではない。

隣に外人が生活する時代となってこの文化衝突が各種の問題を起こしているのが

現状である。

グラバーと長崎

 過日、客人が来たので長崎の名所を案内した。

その行程の中で小曾根乾堂の屋敷跡を探索した。今の小曾根郵便局の横の駐車場に

なっているところがそうらしい。現当主宅を訪ねようとレンガ造りの宝製網と書いて

ある倉庫の中で働いている30台後半位に見える男性の方に、「この建物は、小曾根家と

関係があるのですか?」と聞いてみた。その方は「いいえここは、グラバーさんです」

という返事が返ってきた。調べてみたらなるほどこのレンガ造りの建物は、明治35年に

グラバーとウオカーが清涼飲料会社を創業した建物が今でも使用されているのがわかった

。私は、この建物の歴史上の重要性より、何気なく尋ねたまだ若い方から自然と

「グラバーさん」という「さんづけ」での呼称がでたことだ。それほど長崎とグラバー

が市民レベルまで現在までも深くつながっていることは発見である。

 掲題の漬物を親戚から頂いた。

これが旨いのなんの。近場の店でみたことがないので箱に印刷されている電話番号に

電話した。長崎市内で購入するところはないか?と聞いたら電話口に出たオバサン?

は「ありません。カタログもありません。注文いただいたら着払いでお送りすること

はできる。1000円です。」とのことであった。

 甘くなく、辛くなく、生姜の漬かり具合も絶妙である。私の嫌いな「白い粉」で味

付けもしていない。NETでヒットしないかと検索してみたらカスリもしない。まだ

まだ隠れた名品はあるものだ。こういう店は応援したくなる。これをご覧になられた

希望者は下記へどうぞ


  諫早市飯盛町里2418−6

  電話0957−48−1011  徳永漬物

 昨夜は、活水学院のクリスマス・コンサートへ家人と出かけた。

寒い夜であった。昨年のコンサートも寒かった。

去年は寒風の中、玄関に並んだが今年は学生会館が用意されていて体を冷やすことな

く待つことができた。手作りのクッキーも用意されていていつもながらこの学院の心

配りには感心をする。遠くは島原からも家族が来ていた。会場は大チャペルがほぼ満

員の盛況であった。

 私は、クリスチャンではない。生家は曹洞宗を宗旨としている。そのお寺は子供た

ちの格好の遊び場所であった。家には聖書があった。明治22年横浜で発行された聖書

で活版印刷の聖書としては初期の部類に入る。キリスト教が明治政府から公認された

のは明治6年である。それから16年で田舎の我が家に伝わったのは驚きである。祖父が

友人から贈呈されたもののようだ。一度、銀座の教文館ビルにある聖書図書館で見て

もらったことある。「貴重なもので大事にするように」と言われて今は私の手元にあ

る。

 ここ長崎にフランスが慶応元年1865年に大浦天主堂を建設した。程なくして対岸の

村浦上から「私たちも信者です。マリア様はどこに?」といって隠れキリシタンの人

達が現れる。それに驚いた明治政府は一転して迫害・追跡を始めるが各国から非難を

浴びやっと公認したのが明治6年のことだ。その大浦天主堂はこの学院の隣地といって

いい場所にある。

 この時期にチャペルのなかで行く年を思い、平和、安寧を願うのは貴重な時間となっ
ている。聖書購読があり、賛美歌を歌い、椎名先生のパイプ・オルガンが流れる。

長崎アカデミー男性合唱団、ヴイーニュドウ活水・シオンの会の歌声が流れる。

 この「とっと」は、トト(父)や(魚)の変形ではありません。

長崎弁の中で私の好きな言葉の上位に入る。言語学的な説明はできませんが、長崎人の

人としての温かさがこの言葉に包含されているような気がしています。用法としては次

のように使います。「ナンバシトルト ゲンキシトット?」「ドゲンシトット?」「ゲ

ンキシトットネ?」語尾は上がる傾向にあり疑問形で使用します。これを標準語にする

と肌の温もりが伝わらないのです。「何をしているの 元気ですか?」では長崎の空、

匂いが表現できないのです。

 長崎人は、この言葉を聞くと空白の時間が溶解し相手を認め包みこむのだと思いま

す。


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