英語上達と癒し

更新してほしい内容があると嬉しいんですが。。。

ノンフィクション小説

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知寿子からまた届いたエアメールを早速私は読んだ。

書かれていた事は、2日前とほとんど変わりはなかった。

そして、同じような手紙が2日ごとに2週間ほど

送られてきた。

私は、流石に毎回返事を書く気にはなれず、1度だけ

別に返事を書いて送った。


知寿子ちゃん、

何度も手紙書いてくれて、有難う!

でも、最初の手紙にも書いたけど、

もう知寿子ちゃんとはやり直しはないと決めたんや。

ただ、知寿子ちゃんとやったら、友達としてなら、

それだけや!それよりほんま今の旦那を大事にして

あげてください! 河野



私は、約束をしていた生徒さんの前川信子と一緒に

ボーリングに行った。

彼女は、とても喜んでいた。

ボーリングをした後、彼女と食事をし、

そこで彼女が私に告白をしてきた。

「河野さん、よかったら私と付き合ってくれへん?」

「でも、生徒さんはまずいしなぁ!」

「河野さん、私の事嫌いなん?」

「いや、前川さんは素敵な人ですよ。」

「そしたら、他に付き合ってる人いてるん?」

「いや、最近ふられたところで、今は別に。」

私は正直に彼女に告げてしまった。

「じゃぁ、別に断る理由ないやん。私河野さんと

 付き合っても、河野さんの仕事には迷惑絶対かけへんし。

 ねぇ、いいでしょ?じゃぁ、それで決定!」

「じゃぁ、とりあえず。」

私は、酷いことに彼女が好きでもなかったのに、交際を

承諾してしまった。


私と前川信子の交際が始まった。

彼女は、知寿子とはまったく正反対で、交際を告白

した時の積極さは何だったのかというほど、

純情で、物静かで、おしとやかな女性だった。

ただ、独占欲だけは人一倍強いのはひしひしと最初から

感じていた。


知寿子からエアメールが届きだして1ヶ月ほど経過していた。

そしていつもと同じように知寿子からエアメールが届いていた。

私は、そろそろ自分が送った手紙の返事が来るころと思って、

手紙を読むと、案の定その返事だった。


こうちゃん、

返事有難う!(チュッ!)

こうちゃんの返事何十回も読んだよ。

こうちゃんの気持ちはよく分かったし、

自分が悪いってこともよく分かってるつもり。

でも、やっぱり私には旦那でも、他の人でもなく、

こうちゃんしかいないの!

こうちゃんところへ、戻れなかったら私生きてても

意味ないって思うようになった。別に脅してるんじゃないよ!

でも、ほんとにそう思うだけ!

やっぱり、無理? LOVE 知寿子 (彼女のキスマーク)



そして、しばらく同じようなエアメールが毎週届いた。

ある時、私の部屋に前川信子が、その手紙を見つけた。

「こうたろうさん、これ何?この女の人誰?」

「あぁ、最初に言ってた俺が最近ふられた女の人。」

「でも、この子、こうたろうさんとヨリ戻したがってるやんか!」

「それは、無理って返事かいたけど。まぁ、例外で友達ならいいけど

 っても書いたけど。」

私は、また正直に前川信子に伝えた。

そして、私はトイレに行きたくなり、トイレに駆け込んだ。


それから、また1ヶ月ほどして、知寿子からエアメールが同じように

届いた。そしてこのエアメールが最後であった。

私は、今までと同じ内容だろうと思いながら、読み始めた。


こうちゃん、

これって、きっとこうちゃんが書いたんではないよね?

『お前なんかもう文字も見たくない。友達なんかもやっぱり無理。

 お前とヨリ戻すくらいやったら、死んだほうがましや!』

こうちゃん、きっといい人ができたんやね?

そうだろうなぁ、こうちゃんならいい人すぐできるよね!

私が馬鹿やった。こうちゃん、幸せになってね!私の分も!

私はずっと遠いとこでこうちゃんを見守ってる、そして待ってる!

さよなら、こうちゃん! そしてこの世で一番愛せたこうちゃん!

SO LONG 知寿子



私は凍りついた。

前川信子が勝手になぜか、知寿子に手紙を送りつけた憤りを感じた。

そして、それよりも知寿子は自殺するかもしれないと直感した。

私は、すぐに返事を書いた。


知寿子ちゃん、

ごめんなさい。それは俺のまったく知らないところで

私を好きだという女性が嫉妬心で書いたもんや。

俺の真意じゃない。だから、変なことは考えるな!

そして、知寿子ちゃんには愛をちゃんと知ってほしい!

早まるな! 河野


しかし、この私が書いた最後の手紙は知寿子の元には届かなかった。

知寿子は予定より早く日本に帰ってきていたからだ。


そして、1996年12月8日。

知寿子の友人の恵子ちゃんから電話が入った。

知寿子が交通事故で他界した。

私は自殺ではなかったとは聞いて少しはほっとしたが、

それでも私は自分を責めた。

知寿子に送り付けさせてしまった1通の手紙で、知寿子は

どれだけ傷ついただろう。

事故といっても、知寿子は自殺したのと変わらないと思っていた。

そして、私は知寿子の手紙の最後にも書いたように、

知寿子には本当に人を愛する女性になってほしかった。

また、それ以上に私は、知寿子を愛しすぎた。

それ故に、自分を犠牲にする事も多く、いつしか知寿子を恋する

気持ちをどこかに置き忘れたままになっていた。

『恋』と『愛』のお互いの欠如が、こうして凄惨な愛の結末を

迎えてしまった。


最後に、知寿子に。

『私と過ごしてくれた時間本当に有難う!こんな結末にしてしまって、俺が馬鹿だった。

 でも、この先もずっとどんな人にめぐり合えて幸せをつかむことが出来ても、君と一緒に

 すごせた時間以上の幸せはどこにもないから。。。』










私は知寿子を失い、それからしばらくは、

はひへほの人間となってしまい、

仕事においても、ありえないミスをしたり、

自宅に帰っても食事もあまりとれなく、とらなく

なってしまった。


ある日職場で、一緒に働いてくれている女性のアシスタントの

一人である河合さんに問いかけられた。

「河野さん、最近そういえば『知寿子ちゃん』の話が出て

 来ませんけど、ひょっとして彼女とはうまい事いってないんですか?」

「えっ!?」

私は、また知寿子に別れを告げられた時の事を思い出した。

「あぁ、河合さん。私なぁ、彼女と別れてんっていうか、ふられて

 しまってん!」

「まじですか?河野さん、ごめんなさいね!でも、知寿子ちゃんっていう人

 アホですね、河野さんみたいな良い人捨てるなんて!」

「河合さん、有難う!べんちゃらでも、そう言うてくれるだけで何か

 救われるわ!」

「いや、ほんまですよ。私、ほんまに河野さんみたいな男性はそうそう

 いいへんと思ってますから。」

河合は、私と一緒に働いてまだそんなに日は経たないが、私が彼女の恋の

悩みの相談に乗ってあげ、そして解決策を出してあげたり、そして彼女の

恋焦がれていた男性との仲を私がうまく取り持ってあげた事を彼女は

感謝しており、そんなべんちゃらを言ってくれてるのだろうと思った。

「それに、河野さんやったら、いい加減じゃなく、すぐにいい人がいくらでも

 見つかりますよ!だって、(小声で)ここだけの話ですけど、前川さんとか、

 白川さんとか、黒田さんは河野さんの事好きみたいですし!」

「ありがとうな、河合さん。まぁ、とにかく仕事はちゃんと迷惑かけんように

 気を引き締めるわ!それで、前向きに考えるようにするし、っていうか

 せなあかんねやし!」


知寿子に別れを告げられてから、3ヶ月ほど時間が経過した。

私は、ようやく元気を取り戻し、前向きに暮らせるようになってきた。

一時体重が45kgまで落ち、骨川スジ衛門となっていたが、

ようやく体重も55kgまでに戻り、健康的な顔にもなってきた。

しかし、恋愛に関しては、まだ踏み出せないところがあったのは事実だった。

そんな時、久しぶりに生徒さんの一人である前川信子がカウンセリングを

受けたいと申し出てきた。

「すみません、河野さん。今習っているところの事で少しカウンセリングして

 ほしいんですけど。」

「いいですよ。そしたら、授業が終わってからでいいですか?」

「お願いします!」

前川は授業が終わって、私と一緒にカウンセリング・ルームに入った。

私は事前に彼女の学習経歴を確認していた。

「前川さん、比較級の使い方ですよねぇ、今やってるん?難しいですからね、

 比較級は!」

「河野さん、ほんとはカウンセリングよりも、この前ボーリングいった後

 お話してた、『一緒にボーリング行って教えてほしい』って言ってた件、

 もう1回お願いしたくって。。。河野さん、いいでしょ?」

「前川さん、いいですよ。その代わり絶対誰にも言わないでくださいね!

 それに、教えるだけですんで!」

「有難う!そしたら、今週土曜日でもいいです?」

「いいですよ。」

私は、何を思ったのか承諾してしまった。

勿論、この時彼女を正直気に入っていたわけでもない。

ただ、自分の心のスキマを埋めたかった事と、少しでも前向きに

恋愛もしようという気持ちからだったのだろう。

生徒さんとの恋愛はご法度であるにもかかわらず。そして懲りずに。


私が、その日部屋に帰ると、1通のエアメールが届いていた。

私は『まさか!?』とは思ったが、

手に取ると、そのまさかであり、知寿子からであった。

私は、急いで封筒を開き、知寿子からの手紙を読んだ。

5枚もの便箋を使って、きっといろいろ考えながら

知寿子の思いの全てを込めたに違いないと感じ取った。

書かれていたことは、知寿子は早まって、誤った選択をした事。

私を振り回し、そして最後に傷つけてしまったことに対するお詫び。

そして結論は、こんな風に書かれていた。


こうちゃん、ほんとに私は愚か者でした。

今留学中で、ここスコットランドにいますが、9月には帰ります。

そして、今の旦那とは別れます。勢いで結婚してしまったものの、

やっぱり、こうちゃんみたいな人は他にいないし、私にはやっぱり

こうちゃんが必要だって今度こそ本当に思い知りました。

傷つけてしまった私からはお願いするしか、ありません。

どうか私を許してください!そして、いつものように優しく

「戻ってこいや!」と言ってくれませんか? LOVE 知寿子




私は、とりあえず彼女に返事を書いた。

結論は、こんな感じであった。


知寿子ちゃん、やっぱりいくら知寿子ちゃんでも

私は一度別れた人とヨリを戻すことはできません。

でも、今までにはなく例外だけど、友達としてだけなら、

いつでも応援はしてあげたいと思います。

そして、余計なお世話ですが、日本に帰ったら

もう一度旦那とよく話をして、そちらこそヨリを戻して

自分が一度結婚すると決めた相手をそんな簡単に『別れる!』

なんか言わないでください。  河野



私は、知寿子に返事を書いて送った。

そして、2日後また知寿子から手紙が届いたのだ。。。




「知寿子ちゃん、どうしたん?何か元気ないけど?

 ほんでまた昨日何してたん?大阪もう帰ってきたん?」

私は、知寿子の事が心配でもあったし、何か嫌な予感がしたことも

あってか、立て続けに質問をした。

「ううん、大阪には帰ってないねん。」

「そうなん?今どこ?」

「今、埼玉やねん。」

「埼玉?えっ、東京へ出張とちゃうかったっけ?」


知寿子は、ゆっくりと深呼吸をしているのが感じ取れた。

「実はなぁ、河野さん。私結婚することにしてん。」

「結婚?何でぇな、知寿子ちゃん、留学行くからまだまだ結婚

 でけへんって言うてたやん!」

「うん、留学は予定通りするよ。でも、結婚もするねん。」

「ひょっ...ひょっとして、それって俺じゃない誰かとって事?」

「ごめんなさい、河野さんとは違う人と!」

「ごめん、全然話が分からんねんけど、どういう事?」

「実はなぁ、先週私バイトの送別会行ったやろ?そん時、前から

 付き合ってほしいって言われてた人がおって、でも

 河野さんと付き合ってるからってずっと相手にしてなかったんけど、

 河野さんが岡山行ってから何回か会ってるうちにすごく気もあって、

 惹かれるところいっぱいで、それでこの前の送別会の時に

 付き合ってくれって言われて、それで彼のペースに引き込まれて、

 彼のウチに泊まってん。そしたら、彼埼玉に転勤するからって言うて、

 『一緒に来い』って言われて、付いてきてしまってん。

 今までのこともあったんで、今回は流石に河野さんにも正直に

 相談もできなくって、勝手に決めてしまった。本当にごめんなさい!」

「ご、ごめんなさいって、言われても!」

「でも、やっぱりごめんなさい!河野さんとの一緒の時間はほんとにずっと

 楽しかったし、励ましも、応援もしてくれてほんと感謝してます。」

「も、もう後...後戻りは無理やんな!?」

「ごめんなさい!河野さんがもっと強引やったら、私もまた違ってたかも!?」

「そうなんや。でも今更!」

私は、涙で声が裏返ったりしていた。

「河野さんの事は一生忘れません。本当にお世話になりました。そして有難う。」

「しつこくって悪いけど、こ、これでほんまにお別れなんやな?」

「そう。河野さんには私なんかいなくっても、もっと素敵で良い女性にめぐり

 逢えるから、体には気をつけてがんばってください!」

「有難う。知寿子ちゃんも、ほんまに今つかまえた幸せを、今の気持ちを忘れんと、

 その人とそしたら幸せに絶対なってや!俺との最後の約束にしてくれるか?」

「分かった。絶対約束する。じゃぁ、ほんとに有難うございました。さよなら!」

「さよなら、ち、知寿子ちゃん!」

知寿子の方から先に電話を切った。

私は、しばらく涙が止まらなかった。

こうして、知寿子との愛が完全にピリオドが打たれた。


そして、私は知寿子を失い、心の中が完全に

抜け殻状態になり、全てが終わってしまったと思った。

しかし、神はまだ私に大きないたずらをしたのだ。。。





日曜日の朝、私はこの日スクールの先生、生徒さん達と一緒に、

ボーリングに行くことになっていた。

『皆には悪いけど、ボーリングしても全然楽しめる気分やないけど!』

とは思いながら、皆で企画し、私も賛同した上で、私から積極的に

メンバーを募ったのだから、行かない訳にはいかなかった。


10時にスクールの入っているビルの前に集合であった。

私は、責任者及び主催者である為、9時半にはそのビルに到着していた。

5分ほどして、先生の一人であるスティーブがやってきた。

「Good morning, Steve. How's it going?」

「Pretty good! Are you OK, Mr. K? You look sad!」

私は一人で待っている間も、知寿子の事が心配で気になって、

そんな表情が彼に映ったのかもしれない。私は、思わず仕事モードに

切り替えた。

「Really? I couldn't be better!」

私はこれ以上ないほど元気であると、空元気を見せた。


スクールの先生6人と、生徒さん15名ほどで楽しくボーリングを

し、そして昼間から大盛り上がりの宴会となった。

そして、宴会の席では、生徒さんの一人である前川信子さんが

ずっと私の隣に座っていた。

「河野さん、ボーリング上手なんですね!?」

「有難うございます。中学の時は2日に1回くらいのペースで

 行ってたし、それに大学の時ボーリング場でバイトしてて、そこで

 専属の人に教わったりもしたんで。だから普通ですよ!」

「男の人はやっぱりスポーツできるとかっこいいですよね!」

「でも、逆に女性はできなくっても、かわいいって思われるから

 いいじゃないですか!特に、前川さんなんか、何もしなくっても

 かわいいってモテモテでしょ?」

「河野さんって、ほんまに口上手いですよね!」

「自慢じゃないですけど、私正直なんで、心にも思ってへん事をいうと、

 ジミー大西みたいに体じゅう掻き毟らなあかんようになりますんで(笑)!」

「それは、じゃぁ、どうも有難うです。今度私にもボーリング教えて

 くれません?」

「又、じゃぁ皆で行きましょう。その時お教えさせてもらいますんで。」

「他の人に見られると恥ずかしいから、河野さんと二人で行きたいんですけど!」

「それは、まずいですよ!私たちは基本的に生徒さんと個人的に遊びにいったりとか、

 おつきあいとかしたらあきませんので。」

「でも、スティーブとか慶子と付き合ってるし、他の先生も!」

「あいつらは、言ってもきけへんから、いいんです!ただ、問題は絶対起こさない

 様に私からもきつく言ってます!」

「そうなんや!でも、また考えといてくださいね!?」

「分かりました。」

私は、既に生徒さんである知寿子と交際しているにもかかわらず、

会社のポリシーを並び立て、建前で彼女に告げた。

しかし、この彼女とも後で少し問題になったのだが。。。


宴会も無事終わり、私は自分の部屋に戻った。

時計を見ると、7時前だった。

『えらい昼から長いこと、ほんで又ようけ飲んだなぁ!』

と思いながら、少し眠気が襲ってきた。

その時、私の眠気を覚ますべく電話が鳴った。

「もしもし、こうちゃん。(ダークなテンション)」

知寿子からであった。

私は彼女の話すトーン、テンションから、ただならぬ

気配、嫌な予感がした。

そして、運命の時が近づいていた。



私と知寿子はまた大阪と岡山の離れ離れの寂しい生活に戻り、

電話で毎日1時間ほど話すことだけが私の喜びであり、幸せであった。

そして、知寿子が大阪に戻って5日ほど経った金曜日の夜、

私はスクールの先生、生徒さん達と飲みにいき、部屋に

帰ったのが12時を過ぎていた。

『さすがにこの時間ではこっちから家に電話するんはまずいなぁ!』と

思ってたら、電話が鳴った。

「こうちゃん、どっか行ってたん?」

「先生と生徒さん達と飲みに行ってて、今帰ってきてん。ごめんな、

 電話できなくって!」

「寂しかったよ!こうちゃんと電話でも今日は話ができないって

 思ったもん!くすんくすん!でも、しゃべれて良かったよーい!」

「今日はバイトは?」

「うん、行ってきたよ。でもなぁ、バイト明日で辞めることにしてん。

 お金も目標額クリアできましたんで!」

「おめでとう、知寿子ちゃん。良かったね!これで、晴れてインターンシップ

 行けるんやな?」

「うん、そう!それを今日はこうちゃんにお伝えしたかったんだーい!」

「ほんま、良かったね!でも、そしたら、今週から週末は会えるんかな?」

「今週はバイトの人たちが送別会してくれるっていうんで、あかんけど、

 来週から会えるよーい!こうちゃん、嬉しい?」

「あたし前やんか!知寿子ちゃんも嬉しい?」

「まあまあな!」

「まあまあ!?」

「冗談やん、むっちゃ嬉しいに決まってるやん!今度行ったときはちょっと

 奥さんチックなことしてあげたいなーって思ってんねん!」

「ほんま?有難う!楽しみにしてるわ!」


それから、翌週の火曜日までは相も変わらず電話で1時間ほど

夜知寿子と電話で話をした。

しかし、水曜日の夜に私が知寿子の家へ電話をすると、

「こんばんわ。ごめんね!今日はまだ帰ってきてないんですよ!

 帰ってきたら河野さんに電話するように伝えるんで!」

「お願いします。では、お休みなさい。」

知寿子の母親が電話に出て、そう告げた。

しかし、結局その日は知寿子からの電話はなかった。

そして、その次の日も知寿子と電話で話すことはなかった。


金曜日の夜、私はスクールの先生や生徒さん達との飲み会を

早々に引き上げ、10時半ごろ部屋に戻り、知寿子の家へ

電話をかけた。


「もしもし、ち、知寿子ちゃん?」

「こ、こうちゃん。ごめんなさい。電話できなくって。

 急に会社の出張が入って、今日帰ってきてん。ほんで、

 又明日から2日間東京に行かないとあかんようになって。」

「そうなん?知寿子ちゃんも出張に行かなあかん事ってあるんや!」

私は知寿子は、販売のアシスタントで事務職をやっているので、

出張などないものと思っていた。しかし、知寿子に言われて特に

何も疑うことはしなかった。

「ごめんね、今度は出張先から電話するから!」

「そう?とりあえず、何もなくって良かったわ。でも又会えへのは

 寂しいけど。」

「まあ、元気出して!」

「じゃぁ、お休み!」

私は電話を切った。


その翌日、また知寿子からの電話はなかった。

そして、日曜日の夜、彼女から運命の電話が入ることに。。。

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