英語上達と癒し

更新してほしい内容があると嬉しいんですが。。。

社会風刺小説「リセット」

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第19章 「意味のなさない決闘」


西は5時間前の授業が始まる前、田口より先ほど

手渡された決闘状を開いて読んでいた。


西へ、

お前のやっている事は俺は絶対許せない。

お前が俺をいじめて喜んでいる神経が俺にはまったく

理解できないし、又情けない限りだ。

お前が男なら、今日放課後すぐに2丁目の公園に

一人で来い。そして俺と戦え。

                    田口


西は吉村にその決闘状を手渡しながら、

「吉村、こいつ俺と決闘するつもりやて。俺に

 勝てる思ってるみたいやで」

と鼻で笑いながら吉村に言った。

「西、お前ほんでほんまに田口とやるんか?」

「そんなあほらしい事せえへん。それより、あいつには

 もっと楽しい決闘を用意したるわ」

「どういうこっちゃ?」

「城下呼んでこいや。あいつに田口と決闘させるんや。

 ほんで、城下に田口をぼこぼこにさせて、田口の

 身も心もずたずたにしてもうたろうや!何せ田口は

 まだ城下の事友達、親友って思ってるからのう」

「でも、城下のやつほんまに田口ぼこぼこにしよるか?」

「せえへんかったら、城下をぼこぼこにするって言うたら、

 あいつも言うこと聞かなぁしゃぁなくなるやろ」

「それもそやなぁ」

西と吉村は高笑いした。


田口は放課後すぐに2丁目の公園に向かった。

公園に着いたが、まだそこに西の姿はなかった。

田口はしばらく、スクワットをしたり体をほぐし

ながら待つことにした。

5分ほどして、西が一人で約束通り公園に現れた。

「西、ちゃんと約束守ったやんけ」

「何の約束や?」

「ちゃんと一人で来たやろ」

「はぁ?別に俺一人とちゃうぞ。もう一人すぐに

 来るはずや。ほんでお前は俺とは勝負せえへんのや。

 お前が勝負するやつは、そいつや!」

第18章 「決闘状」

第18章 「決闘状」



田口は、担任の近藤にビデオカメラを結局返すことに

なったのだが、またしても田口が近藤からビデオカメラを

預かり、事実をつかもうとしていた事が、西達にばれてしまっていた。


「田口、お前もなかなか懲りへん奴やのう!」

吉村が田口の所へやって来て、そう言い放った。

「何の事や、吉村?」

「あほぬかせ!お前が近藤からビデオカメラ借りて、俺ら

 のする事録画しようとしとってんやろ?

 ボケか、お前は?ばれまくりなんじゃ!」

「俺は絶対お前らを許さへん。どんだけ、お前らのいじめ

 にあっても、俺はお前らには最後は屈したりせえへんのじゃ。」


西が、そこへ加わってきた。

「何まだぬかしとんじゃ、おぅ田口。そうや、今日はお前に

 ええもん持って来たったから、これでも使うか?」

西はそう言いながら、ポケットから何かを取り出した。

「西、お前ひょっとして、それを。。。」

「何じゃ、田口!お前ひょっとしてビビっとんか?」

「あほ抜かせ。そんなん別にビビってへんわ!」

田口はそういったものの、内心少し恐怖を感じていた。

「のう、田口。今日も冷えるやろ?ちょっとこれ貸したる

 から温もれや!」

そう言って、西は田口のカッターシャツをズボンから出し、

手に持っていたものを田口の背中へ直接入れようとした。

そして、既に吉村をはじめ3名ほどのいじめ仲間が田口の

体を押さえていた。

「やめろ、西!」

「やめてほしかったら、あほな真似はもう一切せんと、

 俺らに屈するって言わんかい!」

「クズめ、お前は!そんな事絶対言うか!」

「そうか?ほんなら。。。」

「ウゥーーーーーッ!グワァーーーーーーッ!」

田口は叫びあがった。

西は、田口の背中に熱しいている半田鏝を背中に

押し入れたのだった。


田口は、昼休み西のところへ歩み寄っていった。

「西、これ後で読めや!それで、書いたぁる通りにせえよ!」

田口は、そう言って西に折りたたまれた紙を渡し、教室を出た。

今田口の手から西に渡されたのは、西への決闘状だった。

西は相当に喧嘩は強いが、しかし今は彼らに一時屈しており、

田口の良き友であろう城下ほどは強くない。

田口は、本気で戦えば西なら勝てるかも知れないと思ったのだ。

しかしながら、やはり西が約束をきっちりと守るかどうかは

かなり不安を抱えていた。


しかし、その不安はもっと田口の予想を超えた形で的中するのだった。





第17章 「大人のいじめ」


「近藤先生、ちょっと校長室へ来てもらえますか?」

近藤は、校長の指示にしたがって、一緒に校長室へと入った。

「近藤先生、何のつもりですか?」

「校長先生、おっしゃってる意味が分かりませんが。」

「分からん?いったい、どういうつもりでまだ西君の事を

 調べようとしてるんですか?」

「校長先生は、逆にどうしていじめを隠蔽しようとされるんですか?」

「隠蔽?人聞きの悪い事言ってもらっちゃ困るよ。隠蔽も何もうちには

 いじめなんて何もないんだからね!?」

「ですが、校長先生。現に、田口が。。。」

「近藤先生、もういいです。いいですか?これ以上私も同じ事

 何度も言いませんが、いじめはないんです。だから、本当に余計な

 事を勝手にしないでください。田口に渡したビデオカメラもすぐに

 回収してきてください。いいですか?命令ですから。もし、今度命令に

 逆らうと、近藤先生は先生でいれなくなるかもしれませんよ!」

「どういう事ですか?」

「そういう事です。パソコンぐらいじゃ済みませんよ、今度は!」


近藤は、憤りを抑えることはできなかったが、しかたなく田口に

渡していたビデオカメラはとりあえず放課後にでも返してもらい、

別の作戦を考えようと思った。

しかし、時既に遅しとなるのだが。。。

また、1時間目が終わった時、多くの男子生徒の憧れである音楽の女性教師の

伊藤に近藤は人知れないように小さい声で呼びとめられた。

「近藤先生、私聞きましたよ。ひどいですね!?」

「何の事ですか、伊藤先生?」

「田口君、西君、そして先生の事ですよ!皆いじめを隠蔽しようと

 してるみたいですね!私、近藤先生の応援をしたくって。それで、私に

 いい考えがあるんで、昼休みに音楽室へ来ていただけます。そこで、

 お教えしたいので。」

「有難う、伊藤先生。分かりました、では、後ほど。」


近藤は、職員すべてが敵と思っていた中の、その伊藤の進言に

喜びと安堵を感じた。

『他にも、分かってくれている人、そして一緒に立ち上がってくれる人がいたんだ!』

近藤は、昼休み、食事もそこそこに済ませ、音楽室へと入っていった。

「伊藤先生?」

「近藤先生、こっちです!」

伊藤は、ひそひそ声で答えた。

近藤は、声のする音楽準備室へと歩いていった。

「近藤先生。わざわざすみません。」

伊藤は、次の授業の準備をしていたようで、椅子の上に

乗って、上の棚からマンドリンを取り出していた。

「伊藤先生、大丈夫ですか?よかったら、代わりましょうか?」

「いえ、大丈夫です。有難うございます。そうしたら、先生、

 椅子押さえておいていただいていいですか?」

近藤は、椅子を両手で押さえてあげることにした。

しばらくして、伊藤が「キャー!」と声を上げたかと思うと、

マンドリンを落とし、そして近藤の上に倒れこんでしまった。

そして、それと同時に伊藤が近藤にキスをする格好になってしまった。

「近藤先生、もう少しこのままでいいですか?」

近藤は、伊藤の思いがけぬ発言と事態に困惑した。


「近藤先生、何をしてるんですか?」

学年主任である安井が入ってきたのだ。

「安井先生、私近藤先生に足を取られて、く、唇を!」

伊藤がありもせぬ事を安井に告げた。

「近藤先生、今度は伊藤先生までにも手を出そうとしてたんですか?」

「ち、違いますよ。伊藤先生、そうですよね?」

「私、彼氏以外の人とキスするなんて!」

「近藤先生。ちょっと一緒に校長室へ来てください。」

近藤は、安井に連れられて校長室へと向かった。

『また、ハメられた!大人かよ、ほんとうに!しかも、これって

 立派にいじめだし!』

第16章 「大人かよ?」



近藤は、思わず画面を閉じた。

しかし、画面を閉じてもどうしようもないと思い、

近藤はすぐに画面を開け、コントロールパネルのウインドーを

最大化し、背景の設定を変えることにした。

近藤は設定を変えながら、ひとりで呟いた。

『校長だ。でも、こんな事するかよ!』

他の先生も数名いるが、近藤も生徒の成績管理や

テスト作りなどの為に、自分のパソコンを持ってきていた。

そして、私が学校で自分のパソコンを使いだしてから

しばらくして、校長先生が傍にやってきていろいろとパソコンの

質問を受けた。

その時、何気に校長先生にパソコンのパスワードを教えていた。


「近藤先生、どうかされましたか?」

校長の光田がしらじらしく尋ねてきた。

「校長先生、そんな事聞かれなくてもご存知なんじゃないですか?」

「何の事ですか、近藤先生?」

「校長先生でしょ?私のパソコンを開けて、勝手に背景を変えられたのは!」

「私は、そんな事知らないね。背景を変えるってどういう事ですか?

 堀部先生、背景って何ですか?」

「校長先生、それは簡単に言うとパソコンを付けた時に最初出てくる画面です。」

「そうなんですか?なるほど、それで近藤先生、その背景って何が変わったん

 ですか?ちょっと見せていただけますか?」

近藤はまだ変更の設定中であり、背景はさっきの写真のままであった。

「そのページっていうか、それを閉じると最初の画面ですかね、堀部先生?」

「そうですね。」

堀部は近藤のパソコンを覗きながら答えた。

「では、近藤先生。それを閉じてみてください。」

「嫌ですよ!」

「しかし、近藤先生は先ほど私に疑いをかけられましたよね?それは、

 とても心外です。いいから、閉じなさい。」

近藤は仕方なく、今開いているウインドーを閉じた。

そして、先ほどの近藤と女性がホテルから出てくる写真に画面が変わった。


「近藤先生、何ですか?これってひょっとして近藤先生ですか?」

校長の光田はしらじらしく尋ねた。

「近藤先生って、不倫されてるんですか?さ、最低!」

堀部が近藤に冷たく言い放った。

近藤は、こみ上げてくる怒りを必死で抑えた。

『今、ここで怒りをぶちまけても自分が馬鹿を見るだけだ。

 それにしても、これでも校長かよ?いや、その前に大人かよ?』


 

第15章 「新たなるいじめ」


担任の近藤は、本当に酷い仕打ちにあっている田口を

何とかして救ってやりたいと思った。

その次の日の夜、近藤は田口の家を訪れた。

「お食事時にすみません。私忍君の担任の近藤ですが。」

「先生ですか?いつも息子がお世話になっております。

 それで、先生今日は何の用事で?」

「忍君いますか?」

「おりますが、忍が何か悪いことでもしましたか?」

「いいえ、忍君はまじめで優秀で、素晴らしい子供さんですよ。

 いや、私今日忍君にペンを貸してそのままで。私がうっかり

 してたんです。」

「ちょっとお待ちくださいね。忍!」

しばらくして、田口が玄関へ出てきた。

「近藤先生、どうしたんですか?」

「田口。今日もまたすまなかった。お前を助けるつもりが、

 逆に西にやり込められてしまって。」

「先生、有難うございます。でも、先生のせいじゃないんですから!」

「有難う、田口。しかし、必ずあいつらには罪を認めさせ、

 お前をいじめから解放してやるからな。それで、今日お前ところに

 来たのは、明日からこいつをお前に持ってもらおうと思ってな。」

「先生、これって。」

「そうだ、ビデオカメラだ。こいつをお前のかばんに入れておいて

 学校へ着いて、先生のいない時に、皆に分からんように回してほしいんだ。

 そうしたら、西達がいじめをしている証拠を取れると思うんで。」

「でも、又、これがばれたらどうするんですか?」

「うん。しかし、それまでに証拠が取れるはずだ。どうだ、やってくれるか?」

「分かりました。」

近藤は、田口にビデオカメラを渡して、田口家を後にした。


『近藤先生!』

校長に指示を受け、近藤の1年年上の学年主任である安井は

近藤の動きを監視していたのだ。

安井は携帯電話をとり、電話をかけた。

「校長先生、安井です。今、近藤先生が田口の所へ来て、

 ビデオカメラを田口に渡していました。」

「ビデオカメラ?」

「はい、何でも証拠が取れるとか言ってましたけど。」

「そうか、分かった。ご苦労様。又明日も頼むよ。」


翌日、近藤はいつものように職員室に入り、

大きな声で挨拶をした。

いつもは、皆も挨拶を返してくれるのだが、

今日は誰も挨拶を返してくれなかった。

近藤は、隣の席の、生物の女性教師である

堀部に声をかけた。

「今日は、何かここいつもと雰囲気が違いますけど。」

「......」

聞こえなかったのか、さっきよりもう少し大きな声で話しかけたが、

近藤は堀部に無視された。

『まぁ、いいか。』

と思い、近藤はパソコンを立ち上げた。

パソコンが立ち上がり、最初の背景に近藤は思わず息を呑んだ。


近藤は背景に、ヤンクミが設定されていた。

近藤は、性別こそ違うが、彼女のような熱血先生で

いつもいたいのだ。

近藤が、今見た背景は。。。

近藤が不倫関係にある女性と腕を組んでホテルから

出てきた写真であった。


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