陰陽・気象予報士のイロノアン・スターのブログ

個人的なウェブ上のログとして、また情報の提供の場として。

読書の記録

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前回、「富の未来」の読書の記録第三回目では、
トフラー氏の言う、第二の波(工業化)と第三の波(知識産業化)と
「情報学的転回[西垣通]春秋社」で登場する、言語学的転回と情報学的転回とが
関連があるのではないだろうか、と言うことを書いた。

では第一の波(農業化)では何が転回されていたのだろう?ということを考えて行くのが
この第四回である。

わたしは、農業化の時代に転回されたのは、宗教ではないだろうか?と思う。
農業化の時代には宗教が価値あるものとして持て囃された。
それは農業によって、それまでの狩猟と採取の生活よりも、人々の生活に
大脳新皮質を使って考えるという時間が余分に生まれたためではないだろうか。
狩猟と採取の生活では、ちゃんと考える時間なんて、おそらくそんなにないであろう。
野生の動物たちと生活の質は、そんなにかわらなかったはずだからだ。

また、農業によって、穀物を蓄えるということが行われ、同じ生物種たる人類に
初めて搾取する側のニンゲンと、搾取される側のニンゲンが出現した。
この差を平和裏に進めるため「神」という概念的存在を利用することを
搾取する側のニンゲンは考えたのである。「神」というなんだか訳のわからない
存在に搾取されるニンゲンの不平、不満、恐れ、恐怖、希望による力を押し込める
ことは容易だった。

「神」とは、すなわち、「超自然」の象徴であり、「超」は胡散臭いので単純化のため
取り払うと、「神」とは要は「自然」である。農業による生産性は神のご機嫌、自然の
ご機嫌の影響をもろに受けやすかった。ニンゲンも所詮動物であり、自然の中に
生きるのであるから、狩猟と採取の時代にも、農業化のきわめて初期の小規模な共同体
の中にも神はあった。神の種類として、宗教の種類として、無数にあったであろう。

それが農業化が進展するにつれて、農業効率が上がり、搾取する側のニンゲンの余力が
増え、もっと搾取するのに必要なコストを払えるようになる。他の共同体と戦争をし、
戦争を仕掛ける側が戦争を仕掛けられる側の余分な農業製品を増やすことが、このコスト
で可能となる。

考えて見れば、戦争とは、搾取する組織体において発生した余分な蓄え(税金)によって
仕掛けることができ、成功した場合、仕掛けた側は、相手の余分な蓄えを自らのものに
できるという利を得る。そして搾取される側の利は、仕掛けた側も仕掛けられた側にも
あって、それは搾取されるコストを両共同体として減らせるという利点である。全体
としてこういう利点も無いような戦争を仕掛けるような共同体は崩壊する。かつての
大日本帝国もそんなものの一つだったろう。

搾取されるコストとは、ニンゲンという同種の種族に寄生する同種の寄生虫(官僚組織
を構成するニンゲンたち)を、搾取されるニンゲン達よりもちょっと良い、ちょっと優
越感に浸れるくらいの生活の質で以て養うコストである。このちょっとの優越感の
コストは寄生虫が寄生虫として生きられなくなる可能性に見合うべきコストである。

思うに人類の歴史とは、人類の寄生虫を減らす歴史である。農業生産余力により、戦争
をし、共同体の種類を減らし、神の数を減らし、人類としてより無駄のない組織体を
形成する歴史である。宗教戦争というものは、寄生虫減らしの過程で、副次的に神の数
が減るための寄生虫減らしの一つの切り口に過ぎない。それは農業の時代においても、
工業の時代においても、おそらく知識の時代においても続いて行くだろう。それはどこ
まで続くのだろうか?

それはグーグルが目指しているとされるところの世界政府という人類が一つの共同体に
なるまでであろうか?それとも、マクルーハンがいうところの、世界村という、人類が
0 個の共同体になるまでであろうか?願わくは、それは平和裏に進まんことを。それは
できるのである。なぜなら寄生虫の数が減ればいいだけで、人類が血を流すことで得られ
る利点というのは、長期的に見て、そんなにないだろうと思われるからだ。

今日は「富の未来」をヤフーで検索してみた。
あるブログの中(たしかライブドアだったような)にやはり原文の「REVOLUTIONARY WEALTH」を
「富の革命」と訳さず「富の未来」としたことに疑問を持つブログを発見した。

もう一度、英英辞典の COBUILD に聞いてみる。

「"Revolutionary" activities, organizations, or people have the aim of causing a politicary revolution.」
「革命的行動、革命的組織、革命的人々とは、政治的革命を引き起こす目的持った行動であり、組織である人々の集まりである。」

では、同じ様式で前文の、activities, organization, or people を WEALTH に置き換えてみる。
「"Revolutionary" wealth」 have the aim of causing a politicary revolution.
「革命的富とは、政治的な革命を引き起こす目的を持っている富である。」
もっとわかりやすく噛み砕けば、
「未来の富は、いま、政治的革命を引き起こす原因を内在している。」
と言った感じだろうか。

■■■■■■

さて、その「富の未来」の読書の記録第三回目では何を書こうかというと、既に読了した「情報学的転回[西垣通]春秋社」における
情報学的転回と富の未来に関する関係について思ったことを書こうと思う。

そもそも「情報学的転回(informatic turn)」とは何か?

情報学的転回とは、要は、情報学はエライのだぁ!ということでしょう。

では何で情報学がエライのか?

それは情報というものを人々が価値があるモノとして最近(ここ5年くらいか)強く認識するようになってきているからです。
それはやはりインターネットの普及によるものでしょう。インターネットを介して情報というものが大量に全世界を駆けめぐるようになりました。インターネットが普及したのはパソコンが普及したからで、
パソコン自体は工業製品です。10 年前、ライジング・サンと言われ、世界において繁栄を謳歌したかつての日本の得意分野に
おける製品でもあります。

その工業の時代に、西垣氏の「情報学的転回」というタイトルの発想の元になったと思われる「言語学的転回(linguistic turn)」というものが起こったとされています。
言語学的転回とは、要は、言語学はエライのだぁ!ということでしょう。

では何で言語学がエラかったのか?

それは言語というものを人々が価値あるモノとしてその当時(1900年代)強く認識するようになったからでしょう。
それはやはり工業化の時代の初期の重工業時代の産物の普及によるものでしょう。たとえば列車、船舶、飛行機の普及です。
これによってかつて無いほど地球上で人種の移動が起こった。人種が移動することで、違う言語が行き交い言語が見直されたのです。
日本に於いても教育ママが英語に熱心になったのは、英語という言語に価値を感じたからでしょう。それは世界規模で起こっていた。
工業化の時代に。

トフラー氏はこの「富の未来」で、農業化(第一の波)、工業化(第二の波)、知識産業化(第三の波)という文明の流れがあり、
今、第二の波と第三の波がぶつかって、世界文明的変換点にあります、というようなことを言っています。
この第二の波と「言語学的転回」、第三の波と「情報学的転回」は、相関があるような気がするな、と思った次第です。

では、第一の波でエラくなったものは何だったのだろう?
「××学的転回」がきっと起こっていたのでしょう?
それは何か?を次回に。

まず、「富の未来」というタイトルの付け方は適当だったであろうか?
富の未来は原文では、「REVOLUTIONARY WEALTH」。
WEALTH は「富」と訳すのは一般的だとは思うが、その未来とは何だろうか?

わたしの愛用している COBUILD の ENGLISH DICTIONARY で「WEALTH」を引く。
次の用に出ている、
「"WEALTH" is the possesion of a large ammount of money, property, or other valuable things.」
わたし流で訳せば、
「富とは持っている量が多いということである。何を? カネ、財産、あるいは他の価値あるモノを」
となろうかしらん。

一方、REAVOLUTIONARY とは、REAVOLUTION の派生語で、普通は「革命的」と訳すのだろうが。
同じく COBUILD の辞書では
「A "REVOLUTION" is a successful attempt by a large group of people to change the political system of their country by force.」
わたし流に訳せば、ちょっと血のにおいがするけど、
「革命とは一連の試みである。何の?大きなグループの人々が力でもって彼らの国の政治的なシステムを変化させる」
となるかしらん。

同じく COBUILD
「"Revolutionary" activities, organizations, or people have the aim of causing a politicary revolution.」
「革命的行動、革命的組織、革命的人々とは、政治的革命を引き起こす目的持った行動であり、組織であり、人々の集まりである」


同じく COBUILD
「"Political" means relating to the way power is achived and used in a country or society.」
「政治的とはは国あるいは社会の中で権力が蓄えられ使われる方法に関連しているという意味である。」


最近の日本国の風潮から国家反逆罪に問われるのはイヤなのであらかじめときの権力者らに断っておくが、
「革命」という言葉は、いまでは実に気楽に使われるらしい、ということもこの本「富の未来」に書いている(上巻, p21)。
「いまでは「革命」という言葉はじつに気楽に使われるようになった。新しいダイエットも「革命」と呼ばれ、政治的な激変も「革命」とされて、本来の意味が失われている。(改段落)本書では「革命的」という言葉を、影響の及ぶ範囲をもっとも広くとった時の意味で使っている。
今起こっている革命の規模と比較すれば、株式市場の暴落、政権の交代、新技術の導入、さらに戦争は国の解体すら、「革命的」とは言えない。(「富の未来」上巻 p.21 より)」。このわたしが書く文章にも、この「革命」という言葉の使い方はトフラー氏の使い方よりも、もっともっと気楽な使い方をしていることを、あらかじめ強調して断っておく。「ダイエット革命」の革命よりも広義とする。
こういう風に気をつけてあげないと本当に壊れてしまいそうなくらい、この国は弱っている、と思うのです。
どうか杞憂であれ。だから訳の山岡氏は「革命」という言葉を避けたのかしら。

話を元にもどさせてもらいますが、英語タイトルで「REVOLUTIONARY WEALTH」は、「富の未来」という訳で良いか?
なんとなく本の主張を代替えするには物足りない気はする。
「価値観の大変革」とか、「富に革命あり」とか、なるほど、むずかしい。やはり「富の未来」でいいのかな。
意味がわからないところが良い。

とにかく、この本の中身は、英語のタイトルを英々辞典で引くと、少しは透けて見えて、
「人々が価値があるものと思っているのが革命的に変わっている」
「政治(に限るとは思わないが)体制とは人々が価値あると思っているものによって守られていて、その価値のあるものが変化しているので、ちょっと10年くらい前に価値あると思っていたものに守られていた古い体制は変革を迫られ困っている」
と言った感じなのです。たぶん北朝鮮と日本はそうは変わらない。似たような病かと思います。
トフラー氏は、日本も、アメリカも、EU 諸国も、似たような病だと言っている。
もちろん中国、韓国、インドも同じ変革の中にあるのだが、変革の波には乗っているのでは、という感じだったか。

わたしたちがちょんまげを結っていたころ、米を持っているとエラかった。
徳川 35 万石とか、伊達 10 万石とか、豊臣 20 万石とか。農業の時代。
今も米は大事ですが。

今(ちょっと昔くらいまで)スーツの時代、工場を持っているとエバれる。工場製品に価値があるから。
ソニーとか、トヨタとか、松下とか、日立とか、キャノンとか。工業の時代。
今も工場製品は大事です。

ちょんまげの時代とスーツの時代、結構時代背景が違いますが、現在、スーツがちょんまげに思えるほどの時代背景の変化が起こっています、というのがこの本の趣旨かしらん。

正しいかどうかはわかりませんが、一読の価値あり。と思います。なんかアマゾンみたいで、いやですが。

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タイトル:富の未来(下) --- 文明の新しいうねりが世界を覆う! ---
英語タイトル: REVOLUTIONARY WEALTH
筆者: アルビン・トフラー(Alvin Toffler)/ハイジ・トフラー(Heidi Toffler)
訳: 山岡洋一
出版社: 講談社
第一刷: 2006/06/07
帯の文: 急速に変容する現代社会。その本質を鋭く見抜き、経済から社会制度、ビジネスから個人の暮らしまで、激変する明日を描き出す!
キーワード: 富, 退廃, 変化, コンプレクソラマ, 価値観, 戦争, 資本主義, 終幕, 無形資産, 通貨, 中国, インターネット, 石油
面白かった節: 孤独という伝染病(p.26), 大物に混じって(p.85), 資本主義の終幕(p.96), アジアは待てない(p.168), 日本のつぎの節目(p.232), 韓国の時間との衝突(p.254), 目に見えないゲームのゲーム(p.310), 始まりは終わった(p.330)
関連書籍: 富の未来(上)

コメント: この本はスゴイ!。なんだか最近、世の中変だよな、とか、資本主義ってもう古いのでは、とか思っていたけど、この本を読んで原因が分かりました。農産物の時代(「第一の波」)→工場産物の時代(「第二の波」)→知識産物の時代(「第三の波」)という変化の中で、いま、世界の人間が価値があるものと考えているものが、工場産のモノから、知識産のモノへ移っていて、工場組と知識組が、冷戦をしているのです。だからだったのだ。フレーフレー知識組。

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目当ては奥田氏などではない。

目当て: スペシャルインタビュー p.50 日本は製造業だけに頼るな 「アルビン・トフラー」氏

冒頭は次のようにはじまる。
「日本には新しい世代と古い世代の間に大きな亀裂が横たわっているのではないでしょうか。」

私見ですが、新しい世代
・フリーター
・派遣労働者
・プログラマなどの IT 技術者

古い世代
・公務員(国家公務員、地方公務員、警察、教師、国立大学の教授・助教授・助手)
・弁護士
・医師、薬剤師など関係者
・とくに老舗系の大企業の正社員(表紙の方の会社とかが典型)

一般に古い世代の方が給料が良いはずです。
学校で成績の良い人たちでないとなかなかなれない職種でもありますね。
本来確かに重要な仕事でもあります。

トフラーは現在のエリートの源泉である「学校」という制度が古い!と言っています。
これは読書中の「富の未来」でも書かれていました。

「農業化の進展を「第一の波」、工業化の進展を「第二の波」、情報・サービスの到来を「第三の波」とすると、今は第二の波と第三の波がぶつかり合って軋轢が生じているところです。
... かなり中略 ...
時間通りに生徒が教室に集まり、大人数で授業を受ける。これは、工場で働くための練習みたいなものです。」
確かに、おっしゃるとおり、のような気がします。

大体、こんなインターネットの時代、いちいち記憶しなくても google 先生に聞いたら一瞬です。また算数とかも、パソコンにやらせれば良い。大学一般教養レベルの数学だって mathematica 等の数学ソフトがあれば一瞬で問題がとけるし、問題のおもしろさもわかるというものです。

英語のテストに至っては、ヤフーやエキサイトの翻訳に英文をかければ、原文を読むよりは短時間でだいたいの意味がわかるようになる。そっから英文の原文を読んで、知りたいところだけ知ればよい。

そんなカンニング能力の方が現代社会では必要とされていると思う。

「東京の秋葉原に行ってみてください。数千人という若者が闊歩している。彼らや彼女らが、工場で働く労働者になるでしょうか?」
氏はアキバにいらっしゃったのでしょうかね。

「アルビン・トフラー、未来学者。 1928 年 10 月 3 日ニューヨーク市生まれ、77 歳」
未来学者ってのがスゴイ。そんなの学問になるのかしらん。


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