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『空気人形』

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『歩いても歩いても』を観てファンになった是枝監督の作品。
題材的にはどうなんだろう、アキバ系なのかな?とおもいつつ鑑賞。

大人向けではあるけど、恋をする女の子の楽しさもある。切なさもいっぱい。
面白かったです。

上映館、少ないんですよね。
苦手な渋谷にまで行ってきましたよ。
是枝監督作品なのに、映画館は空いてました。
題材がちょっと万人受けしないのかなぁ。


この空気人形というのが、メイドの衣装を着てて孤独な男の“同棲相手”なのですが、
等身大のお人形との“あのシーン”はちょっと見ててうわ〜〜〜という感じがしました。
ここのところは、刺激が強すぎだったかも。リアル〜〜。^^

このお人形、いわば、性欲のはけ口でもあるのです。
そのお人形がある日突然心を持ってしまい、一人街に出ていって恋もしちゃうお話です。

この心をもった空気人形が映画の主人公なのだけど、

でも物語に登場する全てのこの街の人々が主人公であるような気がしました。

東京という大都会の片隅に住む人々。
お互いに関係ない存在なのだけど、
孤独感は一緒です。
みんなそれぞれに寂しい心を持っていて、それでも何とか懸命に毎日を過ごしています。

どこかつながっている風にもとらえられました。

東京って人が大勢いるから、自分がちっぽけに感じてしまうのかもしれません。
「代替えはいくらでもいる」
その言葉におびえたりしたり・・。

心を持った空気人形。

彼女がはじめて目にする外の世界はとっても美しくって、ゴミのガラスの瓶さえもキラキラして見えて、
何もかもが楽しい。

でも恋をする切なさも知ってしまいます。

それは自分がお人形と知っているからー。

このお人形に扮するペ・ドゥナという女優さんが上手かったです。

歩く姿はまるでお人形。
瞬きも最小限に抑えていて。
お人形と彼女が瓜二つに重なります。

レンタルビデオショップで働く彼女の設定に無理がありましたが、

そこは、観ている側に想像力を期待したのかな?
いろんな映画の題名が出てくるところ
映画ファンにもお楽しみなシーンでもあります。

彼女が、空虚な人々が住む街に運んできてくれたものって何だったのでしょう。

いつの間にか忘れていた、温かいもの。?

見知らぬ人たちが集まって暮らす街だけど、一人じゃないんだよって言ってくれているみたいでした。

やっぱり、是枝監督の映画はどこか違います。


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ネタばれ?

彼に空気を吹き込まれるシーン。
ペ・ドゥナの官能的な表情がすばらしかったです。
空気を吹き込まれ、しぼめられ、その繰り返しのあのシーン。
彼女は一時、愛されているという実感に包まれていたのではないでしょうか。

その後に続くシーンの何ともやりきれない場面。

純粋無垢なゆえの結末。



怖いオチまでありましたね〜。



監督: 是枝裕和
原作: 業田良家
『空気人形』(小学館刊『ゴーダ哲学堂 空気人形』所収)
脚本: 是枝裕和
出演: ペ・ドゥナ 空気人形
   ARATA レンタルビデオ屋の従業員・純一
板尾創路 空気人形の持ち主、ファミレス従業員・秀雄
高橋昌也 元高校国語教師・敬一
余貴美子 受付嬢
岩松了 レンタルビデオ屋の店長・鮫洲
星野真里 OL・美希
丸山智己 萌の父親・真治
奈良木未羽 小学生・萌
柄本佑 浪人中の受験生・透
寺島進 交番のおまわりさん・轟
オダギリジョー 人形師
富司純子    未亡人

閉じる コメント(25)

映画の中の詩、いいですね。
心を持ってしまったが、身体がからっぽの「空気人形」さん。
肉体はあるけれど心の中が、むなしい、空っぽの人たち。
何で、心を持ってしまったんだろう・・・。でも、人は何かしら役に立っていること、自分が生きている証、みたいなものがあるんでしょうね。
観ていて、とっても切なくて、切なくて、悲しい気持ちで観ていましたが、タンポポの綿毛・・・、とっても暖かい気持ちになって映画館を出ることができました。

トラックバックのお返しをさせてください。

2009/10/28(水) 午後 9:23 [ てるてる ] 返信する

ペ・ドゥナの熱演も光る作品でした。是枝ワールド・・・くるみは好きです。
トラバありがとうございます!トラバお返しさせて下さいね^^

2009/10/28(水) 午後 10:11 くるみ 返信する

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映像がよかったです。さすがは世界的に有名な映像作家を起用しただけはあります。

2009/10/28(水) 午後 10:49 mossan 返信する

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特に空気を吹き込まれるシーンは、ぺ・ドゥナの表情が光ってましたね。
人形から見える人間の世界が、もの悲しく描かれていましたね。

2009/10/29(木) 午前 1:40 ffa**77 返信する

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題名が変わっているので気にはなっていました。
でもノーマークでした。人形が心を持つ、ロボットが心を持つ。
似た作品があったような・・でも良さそうな映画ですね。
苦手な渋谷?なんで?

2009/10/29(木) 午前 2:52 dance 返信する

てるてるさん
ほんと、何で心を持ってしまったのでしょう。
そうそう。「詩」、きっと誰かの役にたっているんだよって言っているみたいでした。
周りの人たち、たんぽぽの綿毛のメッセージで受け取ったのかもしれませんね。
トラバお返し、ありがとうございます!

2009/10/29(木) 午前 8:07 iruka 返信する

くるみさん
是枝監督の映画はいつも映像が素敵ですよね。
次回作はどんなのを持ってくるのか楽しみです。
トラバ、お返しありがとうございます!

2009/10/29(木) 午前 8:24 iruka 返信する

mossanさん
>世界的に有名な映像作家
だからあんなにきれいな映像だったのですね。
風鈴やガラス、いろいろなシーンがとにかく美しい映画でした。
トラバ、お返しありがとうございます!

2009/10/29(木) 午前 8:26 iruka 返信する

ふぁろうさん
ほんと、あのシーンの彼女の表情はすごかった!
人間たちの世界は悲しいものだったけど、
ラストのたんぽぽの綿毛で救われて良かったです。
トラバ、お返しありがとうございます!

2009/10/29(木) 午前 8:28 iruka 返信する

danceさん
是枝監督が好きなので行ってきました。
他の監督さんだったらスルーだったでしょう。
えっ?渋谷ですか?
すごい人ごみで、新宿もそうだけど、人の波にめまいを起こしそうになるんです。
オシャレなお店もたくさんあって楽しいんですけどね〜。

2009/10/29(木) 午前 8:31 iruka 返信する

私も観に行きました!
彼女の「透明感のある美しさ」はせつなさ、儚さを表現するのに、正に「適役」と思いました。色々考えさせられる映画でしたね。私はこの映画以外では「誰も知らない」が印象的でした。
「空気人形」で感じた事、irukaさんと似てますね〜。ポチ!

2009/10/31(土) 午前 10:44 [ mc ] 返信する

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渋谷の人混みがダメなのですか。
東京の比ではないですが大阪でもやはりミナミを歩いているとたまに人酔いする事がありますね。でも私には渋谷も新宿も池袋も全部同じぐらい混んでる気がしますね。銀座はちょっとマシなような気がします。銀座の松坂屋に3〜4回、行きました。まだあるのかな?映画館も行きました。デカイ映画館でした。出張なのに不思議でしょ(笑)

2009/11/1(日) 午前 2:41 dance 返信する

mcさん
>「透明感のある美しさ」
ぴったりな表現ですね!手をお日さまにかざすところ、綺麗でした。
「誰も知らない」も季節、季節がとってもきれいで、
お話はものすごい暗いのだけど、映像の奇麗さに救われました。
オススメは「歩いても歩いても」です!!
この映画で、この監督のとりこになってしまいました〜。
機会があったらぜひ!!
ポチ、ありがとう〜(嬉)

2009/11/1(日) 午前 6:05 iruka 返信する

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danceさん
大阪のミナミとか行ってみたいですね〜。
たこ焼きやお好み焼き屋さんがたくさんありそうで楽しそう。

銀座は好きなんですよね。ブランドのお店には縁がありませんが。
出張で映画館。役トクですよ。^^v

東京もビルばかり建てないで、もう少し工夫した都市づくりをすすめて行って欲しいなって、エラそうに思います。^^

2009/11/1(日) 午前 6:31 iruka 返信する

こちらの作品、興行収入好調のようですね。
近隣の劇場では公開がないので、DVDで見たい作品です!

2009/11/15(日) 午後 2:18 ken 返信する

kenさん
そうなんですか!(嬉)
私は渋谷まで観に行きましたよー。
観たい映画、なかなか近くでやってくれないんですよね。
「母なる証明」これも見たいんですけどねぇ。

2009/11/15(日) 午後 6:48 iruka 返信する

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そうですね。ここに出てくる登場人物たちは、みんな心が虚ろで、みんなが空気人形だったのかも知れませんね。だからみんなが主人公。
ペ・ドゥナの演技が、とても素晴らしかったと思います。
空気抜いたり入れたりの感じも、しっかり伝わってきました。
僕も是枝監督作は、結構好きです。

2009/11/22(日) 午後 9:58 出木杉のびた 返信する

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のびたさん
>みんなが空気人形
ほんとそうですね。でも彼女が町にもたらした“くうき”が
みんなの心の中にきれいな色をつけてくれたような感じもしました。
是枝監督、いいですよね〜。
好きなんですよね〜。

2009/11/23(月) 午前 7:30 iruka 返信する

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心を持つことに喜び、苦しみそして「たった一度の人生」として生きる決断をした彼女は代用品なんかじゃなくたった一人の素敵な女性となりましたね。
TBさせてください。

2009/11/24(火) 午後 8:55 かず 返信する

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かずさん
「代用品」なんて人はこの世にはひとりだっていないんですよね。^^
お人形も心を持ったら代用品ではなく、たった一人のステキな女性になるんですね〜。
誰も代わりにはなれません〜。

2009/11/25(水) 午前 8:12 iruka 返信する

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