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しみじみして、いい映画だったと思います。
内容は、先に小説「あなたへ」を読んでいたので大体は把握できていたと思ってましたが、
実際にスクリーンで観ると高倉健さんの存在感がおおきかったです。
亡き妻の遺言に従い、故郷の海に散骨すること、遺された2通の手紙の後、1通を郵便局で、受け取ること。
主人公は何で、妻が自分に生きているうちに、話してくれないのか、といぶかしがるシーンがあります。
夫婦は、お互いに知らない部分が、たくさんあるのかもしれませんね。
富山から長崎までの1200キロに及ぶ車での旅の間に、いろんな出会いがあります。
旅でのすばらしい景色や人々との触れあいで想うことは、亡き妻との思い出。
妻洋子が、夫にすばらしいプレゼントを贈ってあげたのですね。
旅によってもたらされる、時間と、旅先での景色。人々との触れあい。
そんな時間の中で、英二は洋子への別れを決意していったようでした。
英二は誰にたいしても真摯な態度をとります。
たとえ、相手が警察に捕まるような男であったとしても、
うまく自分を利用して、仕事の手伝いまでさせる男であっても、
これは、主人公を演じたのが、高倉健さんだからこそ、
一期一会という言葉がぴったり当てはまる映画となったと改めて、思ってます。
すばらしい役者さんたちが、ちょっとの役でも出演していました。
いや〜、こんな贅沢な映画、なかなかないでしょう。
妻を演じた、田中裕子さんに健さんが甘えるような言い方をするシーンがあります。
普段見れないような健さんの一面が出てて良かったです。
竹田城址で、洋子(田中裕子)が歌うシーンがあります。
宮澤賢治作詞、作曲の「星めぐりの歌」
ここは高い山の上にある城址なのですが、天空という言い方がぴったりくるような場所。
そこで、洋子は歌を辞めようと思う、と英二に告げます。
洋子にも、過去にいろんなものを抱えている事情があるようでした。
生きていると、いろんなことをたくさん抱えていくものだ、と映画を観ながら、しみじみ思いました。
2時間の枠の中では、登場人物一人一人、詳しくは説明するのは無理のようでした。
キャンピングカーで旅をしている、杉野(北野武)のところは、もう少し説明があっても良かったかなって思いました。
この辺り、ロードムービーの難しいところかもしれませんね。
でも、しっかり、高倉健さんの存在感はどのシーンでもありました。
セリフが少なくとも、顔の表情、しぐさ、おじぎ、全てにストイックで、真摯な人柄がにじみ出てて、
今までの高倉健さんが出演されていた映画、一つ一つが思い出されてくるようでもありました。
大滝秀治さんと健さんとのシーン。
大ベテランのお二人のシーンはセリフにも重みがあってよかったです。
ただ、或る場面で、ちょっと気になったのが、
手紙を受け取って、海にひらりと投げ捨てるシーン。
きっと主人公の決意を表すのに相応しいシーンだと思うのですが、
何となく違和感がありました。
私だったら、大事に持っているのにな、と。
散骨のシーンも何となくあっけなかったかな。
先に小説「あなたへ」を読んで、勝手にイメージを作ってしまったせいかもしれませんね。 私が一番うるっときたのが、英二が写真館で洋子の子供の頃の写真を見つけるところでした。
自分の知らない洋子の子供の頃の顔を見て、英二は何を思ったのでしょうか。
洋子の故郷に彼女の思い出が確かに存在している。
愛する人が亡くなっても、きっといつも寄り添っていてくれている。
そんな風に感じた映画でもありました。
+************
ちなみに、小説版「あなたへ」の作者森沢 明夫氏は
作品を書くにあたって、舞台のまちを約1200キロに渡り、車を走らせて取材されたそうです。
小説版では、洋子のもう一通の手紙に泣かされました.
機会がありましたら、小説版の方もぜひ読んでみてください。
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水鳥さん
大丈夫です!眠くなりませんよ!!
ほんと、高倉健さん、81歳とは思えないくらいですよね。
顔に刻まれた皺を見ると年をとられたなぁと思いましたが。
普通のおじいさんの役、できないですよね。
2012/9/7(金) 午前 7:53
ギャラさん
その番組?見たかったです。
受刑者の皆さん、きっと感動だったでしょうね。
一昔前は健さんの映画を観て映画館から出ると、
みんな健さんになりきっていたという話を聞いたことがあります。
映画館も男の方が多かったです。
2012/9/7(金) 午前 7:59
Friendさん
ほんとほんと!
>日本人の誇り
ですよねー。
久しぶりにスクリーンで健さんにお会いできて嬉しかったです。
いままでの健さがん出演されていた映画の集大成といってもいいかもしれません。映画を観ながら、いろんなことを思いました。
2012/9/7(金) 午前 8:10
catさん
私も原作を読んでから観て良かったと思います。
小説と映画、違った味わい楽しめますね。
小説の主人公、まさしく健さんでした。
竹田城址、長崎、行ってみたいです。ナイスありがとうございます。
2012/9/7(金) 午前 8:18
ツキさん
>今は泣かない
ふふふ。楽しい日々を送ってらっしゃいますね!
2012/9/7(金) 午前 8:25
danceさん
9月、映画目白押しですね。「最強のふたり」お友達と約束しているので、お預けです。観たら、danceさほんのレビュー拝見させていただきますね!
読書ですか?時間があれば一日中本を読んでいたいです〜。
本を読んでいる時間が幸せです。本屋さんで働きたいくらい。
(あっ、読めないか。)
2012/9/7(金) 午前 8:30
てるてるさん
英二が洋子に甘えるような言い方、ほんとそういう感じでした。
>私が死んだらこの人どうなるんだろう
って。
旅によって、一人で生きていく決意ができたこと、伝わってくるような映画でした。
深く皺が刻まれた健さんのお顔を拝見していて、私もいろんなことを考えました。「旅の途中で」という健さんのエッセイ本があるのですが、映画とシンクロしました。
2012/9/7(金) 午前 8:35
ロマンチッカーnaoさん
おお!ぜひ、ぜひ!(回し者ではないです。笑)
まだまだ上映されていると思いますので、大丈夫ですよ〜。
2012/9/7(金) 午前 8:37
小説版を少し立ち読みしましたが、映画では曖昧にしていたことも詳しく書かれていたように思いますが、いかがでしたでしょうか?
僕も読んでみようかな。
映画は全体的にわざと説明を省いている印象でした。
僕も手紙を投げるのが、どうしても解せませんでした。
きれいな絵手紙なので、僕ならずっと大切に持っていることでしょう。
しかも、随分遠くまで飛んでいきましたからね(笑)。
いろいろと行間を考えさせるような映画になっていました。
ポチ。
2012/9/7(金) 午後 0:53
健さん好きなので、この作品は
ぜひ見てみたい一本ですね。
背筋がぴんと伸びてて
年齢を感じさせませんね〜
ポチ!
2012/9/8(土) 午前 0:48
のびたさん
国語教師の杉野の場面は説明不足でした。
確かに映画はわざとそうしたのかもしれません。
手紙を海に投げるシーン、同じ印象でしたか!
あんなにきれいな手紙でしたものね。シーン的には美しかったですけど。
小説の方も読んでみたらまた違った味わいを楽しめるかもしれませんね。ポチ、ありがとうございます。
2012/9/8(土) 午前 6:23
でぃんどんさん
私も健さん大好きです。おんなじですね〜。
あんな風に年齢を重ねていくって、ステキですよね。
そうそう。背筋がぴんと伸びている。
私も姿勢に気をつけよう。
ポチ、ありがとうございます。
2012/9/8(土) 午前 6:31
高倉健さん久しぶりの映画ってことで、メディアでも色々取り上げられてますね。やっぱり存在感があるんだ…irukaさんの映画評を見ると、いつもその映画観たくなりますね!
2012/9/8(土) 午後 0:26
tomoさん
単騎千里を走る。以来のスクリーンですからねー。
お年を召したなぁというところもありますが、
さすがは健さんでしたよ。もっとバンバン映画に出て欲しいです〜。えっ、そんなぁ。テレるなぁ。(しんちゃん風)ありがとうございますっ!今後もがんばります!!(笑)
2012/9/8(土) 午後 4:36
高倉健の存在感が際立ってましたね。やはりスクリーンが似合う俳優です。
竹田城址は実家の近くなのですが、行ったことありません。一度は行ってみたくなりました♪。
2012/9/17(月) 午後 10:40
ふぁろうさん
健さんの存在感がすごくありました。
えっ、竹田城址、お近くでしたか?
あそこ行ってみたくなりますよね。ふぁろうさんだったら走って登れそう。^^
2012/9/18(火) 午前 8:01
大人の日本映画と言うにふさわしいというか、こういう作品は日本の古き良き文化なんだなと感じました。
TBお願いします。
2012/12/4(火) 午前 0:23
かずさん
ほんと、大人の映画といった感じがしましたね。
旅先のロケ風景もとっても良かったです。
TBありがとうございました。
2012/12/4(火) 午前 8:36
以前、見たいと言っていて、やっと見ました。
やはり、絵手紙は捨てない方が良かったですか。
私は、過去への決別で奥さんの意向でもあったように感じました。
見て良かったですね。
散骨についていろいろ考えました。
TBさせてください。
2015/1/24(土) 午後 7:57
> ギャラさん
こちらの記事を見つけて下さり、ありがとうございます。
お返事遅くなってすみません。
絵手紙の件、あまりにもキレイな絵だったので、惜しいなっても思いました(笑)
散骨。
私もお墓をどうするか、最近考えだしてます。
最近では、いろんなケースがあるそうですね。
ちなみに、戒名はいらないかなって思ってます。
2015/1/27(火) 午前 8:10 [ iruka ]