Tokai ST57BLD フレット交換
やってまいりました!
フレット交換、初体験です!
「初体験」とは言ったものの、実は数週間前に一度トライしていました。
10年ほど前に手に入れていたフレットがあったので、見よう見まねでやっていました。
そのフレットの太いこと太いこと!
「やりなおしじゃぁ!」ということで、今回は、ビンテージタイプの細いものを手に入れて、
本格的に作業開始。
まずは、アイロンでフレットと指板を温めます。
フレットをハンダごてで温めることもあるようですが、僕はこのアイロンがけだけで充分でした。
フレット交換用に、ハンダごての先っぽを凹ませたんだけどなぁ...
さて、フレットを抜くには、この特殊な工具が必要です。
普通の(こういうのなんて言うんだろう???)このタイプを、先っぽを削ってとがらせる事も出来ますが、
僕は、この状態で入手していました、
なぜか、同じような機能を果たすものが2つあります。
さぁ、抜いていきますよ。
まるで、歯医者さんのようですね。
でも、温めているせいか、軽く抜けます。
前回の失敗の原因は、フレット溝をそのままにして、新しいフレットをはめたことにありました。
それ故、フレットが少し浮いた状態でした。
上の、フレットを抜いている写真をご覧になっても、
抜いた痕に磨いたコンパウンドが残っているのがおわかりでしょう。
つまりは、隙間があったと言うことです。
この前購入したピラニヤ鋸に、ガイドとなるプレートを両面テープで貼り付けました。
2㍉くらいの深さが掘れるようにしています。
こういう事が出来る危惧がSTEWART Macで売っていますが、高い!
両面テープで貼り付けて、充分です。
こんな感じで、溝を新たにキレイにします。
ところが、実はこのギター、僕が入手した時点で、14フレットあたりのフレットがおかしかったのです。
どうも、前の持ち主が一度フレットを抜いて、もう一度同じフレットを打ち込んだようです。
13フレットと14フレットの溝だけ、やたらと幅があります。
先日行ったフレット交換の時にこの事が発覚し、このままフレットをはめても、グラグラすることが分かりました。
そこで入手したのが、フレットレスベースにするためのこういった、メイプルの埋木です。
本来は、きちっとしたフレット溝にはめ込むべきものですが、
僕は、溝を狭くするために購入し、タイトボンドで何とか溝にはめ込みました。
さて、乾いている間に、他の所はフレットを打っていきましょう。
順調でぇす!
フレットの抜くときに使った工具は、はみ出たフレットを切りそろえるときにも使えまぁす。
さて、埋木が乾きましたので、はさみでチョッキンチョッキン。
そして、例のピラニヤ鋸で新たにフレット溝を作ります。
ここではさすがに、StewMacのMiterBoxなるものが欲しかったですねぇ。
いわゆる、鋸のためのガイドです。
何とか打ち込みました。
うーん、こんなもんかなぁ。
さて、フレットを揃えます。
ずいぶん昔に、こんなものを買っていました。
フレットのレベリングを整えるヤスリです。
まずは、フィンガリングをする左手が「イテテ」状態にならないように、斜めに揃えます。
フレットボードをマスキングして、ガーコガーコ言わせながら、削っていきます。
なかなか気持ちの良い作業です。
フレットのトップも、凹凸が出ないように揃えていきます。
ここが神経使うところなのでしょうが、大雑把な僕は、大雑把にしか出来ません。
なぁんせ、横着・横柄・大雑把なO型ですからぁ〜っ! 残念っ!...って古い?
ガリガリッといきます。
あらぁ、せっかく綺麗なフレットだったのにぃ。
そして、トップがちょっと平らになってしまいました。
そこで、これは、youtubeで学んだ裏技ですが、
目の粗い(240くらい)の耐水ペーパーを少し丸めて軽くたるませ、
フレットの上を、レレレのおじさんがお掃除するように、パタパタと右左右左とさせていきます。
いわば、トップの平らになっている角を落とすんです。
「おい! フレットのクラウンを出すための工具もあるんだぞ!」とお叱りを受けそうですが、
「おい! 俺だって、その工具を持ってるんだぞ!」と言い返したくなります。
...持ってるんですよ。
でも、このやり方の方が楽ちんだし、キレイに仕上がるんです。
さらに、角っこのとがった部分をヤスリで削ります。
これをしておかないと、やっぱり左手がフィンガリングするときに「イテテ」になります。
さて、粗めのコンパウンドで磨きます。
あわわ、鉄粉でマスキングが真っ黒けっけ。
どうでしょうか、こんな感じになりましたぞ。
ついでに、このギターを入手したときにはシルバーのパーツだったものを全てゴールドに替えました。
その時に、このトーカイに合うのが、ディマジオのブリッジでした。
珍しいでしょ?
ブロックは鉄です。
ついでなので、アセンブリーの写真も撮っておこうと開いてみました。
「さ〜て、ピックアップは、Uスタンプだったっけかなぁ」なんてルンルンしながら開けてみると、
あれれれれ?? どうもこのピックアップはフェンダージャパンっぽいですね。
僕はてっきりトーカイオリジナルのピックアップだったと思い込んでいました。
スイッチは僕がUSA製の5ウェイに替えた形跡がありますね。
それと、トーンブレンダーにしています。
さて仕上がり具合です。
うーん、真っ直ぐになっていない......
フレットの交換の作業で、少し塗装が薄くなりました。
オールドっぽい雰囲気になりました。
そうかぁ、オールドのギターたちは、弾き込んだから貫禄が付いたのももちろんだけど、
こういった作業を経て、あのような貫禄になったということもあるんだろうなぁと、
自らの作業の荒さを棚の上の方に置き去りにして考えたりしていました....。
ちなみに、一番上が、元々付いていたフレット。
2番目はこの前付けたフレット。(太かろうが?)
そして一番下が、今回のフレットの端切れ。
(うーん、中途半端な長さ....何かに使えそう…)
以上、フレット交換初体験でした。
【まとめ】
素人作業はしょせん素人作業!
大事なギターは、信頼出来るショップにまかせましょう!
しかぁし! そのプロの方々も、きっと、こういった「第一歩」があったはず!
そしてこの「第一歩」が、次の第二歩になり、第三歩へとつながり、そして今に至っているはず。
第一歩のないところに、第二歩目は無いのです!
「出来ないから...」と、いつまでもやらなければ、いつまで経っても「出来ない」のです。
下手くそでも、「やってみる」という第一歩こそが、未来をつくる!
最初から満足のいく、立派な事が出来る人なんていません。
あのセイモア・ダンカンさんだって、今でこそ、あんなに売れるPUを作っていますが、
きっと初めて作ったピックアップは、今となっては恥ずかしくてしょうがないような
そんな出来映えだったに違いないと思うのです。
僕も、きっと数年後、このブログの記事を「恥ずかしいなぁ」と思いながら読み返す日が来るでしょう。
けれども、きっと同時に思うはずです、「この第一歩があったから、今があるんだよなぁ」と....。
そしてその時には、もっともっと上手に、そして正確に、スピーディーになっていることを信じています。
人間、失敗してナンボ! 下手くそから初めてナンボ!!
ニール・アームストロング船長はこう言いました。
「 これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と。
そうです。失敗を恐れず、「やってみようかな」と思って何事かを始めた人たちがいるからこそ、
今の私たちの生活があるのです。
あの納豆を初めて食べた人はスゴイと思います。
「納豆」という名前が付いて、スーパーに商品として並んでいるから僕ら食べれますけど、
最初に食べた人にとっては、ただの腐った豆ですからねぇ。
なんだか、人類のパイオニアたちがたどってきた足跡のあとを自分も歩いているようで、
誇らしいような、照れくさいような、そんな感じです(そこまで大げさな話しじゃないと思うけど....)
てな具合で、初体験おわり!