ISAAC’S GUITARS

ギターに留まらず、音楽に関する話題です。特に機材面を中心に進めていきたいと思っています。

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ナット交換・調整について

僕は、何を隠そう「ナットフェチ」です。
新しいギターを手に入れたり、誰かのギターを手にしたりすると、ナットをまじまじと見てしまいます。
いわば、ナットを見ることで、そのギターの造りの良さを判断しているのかもしれません。

安物のギターは、やはりそれなりの処理しか為されていないことが多くあります。
そして、なんか響きが悪いなぁとか、チューニングが合わないなぁといった時に
このナットに原因があることもしばしばあります。

今から数年前、僕は初めてナットの交換を自分でやりました。
その時の音の違いにビックリしたものです。
それはアコギだったので、尚更そう思えたのかも知れません。

今日は、僕がナットを調整あるいは交換するときのこだわりを紹介したいと思います。
それが、ギターメンテナンスの世界で正しいかどうかは分かりません。
けれども、色んな情報を集め、それらを総合し、かつ、自分自身の経験に基づくものです。

僕がナット交換をする事の意味は、いくつかあります。
①摩耗・劣化により、溝が深まり、ビビリが発生する
②材質の向上
③自分のプレイアビリティ(操作性)に合わせるため

①と②については、普遍性があります。
ナットは消耗品です。
ですから、古くなって、機能を果たせなくなったナットは交換すべきです。
コレクターならまだしも、オリジナルにこだわって、ボロボロのナットを付けたままにすることは良くありません。
また材質を替えることで、良い効果をもたらすこともあります。
安物のギターは、プラスチック製が使われています。
それにはそれの良さもあるでしょうが、好みの問題として、自分にあった材質のモノに交換することは
ピックアップを交換する事ほどの差はないにせよ、有効です。

弦幅
イメージ 8

まずは、個人的なことから...
僕は、新しくナットを作成するとき、
弦の幅を広くすることがほとんどです。

この写真は、
元々付いていたナットとの比較です。

1弦と6弦を見てくださると、明確だと思います。
僕は指が太いのかなぁ。
少し広げた方が弾きやすいです。
これはまさに、人それぞれでしょうね。

僕の場合には、せっかく交換するのだから、
こうして弦と弦の間隔を
少しだけ広めに取るようにしています。

0.5mmの違いで随分変わるモノですよ。

溝の深さ
イメージ 14

次は弦の溝の深さです。
これは、既存のナットを調整するときにも
やっていることです。

巻き弦は、少しだけナットから顔を出させます。
つまり、溝を浅くすると言うか、
その溝に合わせて、ナット上面を削ります。

もちろん、あまりに浅すぎると
弦がナットからはずれてしまいます。



イメージ 16

この写真は、アコギです。
巻き弦の響きをこうやって活かしていきます。

埋もれてしまったりすると、
響きを殺してしまうことがあります。

安いギターは、落とし穴に落ち込んだように
弦が埋もれているモノが多くあります。
そういったものは、
ナットの上面を削るようにしています。



弦溝の角度(正面から見た角度)
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次ぎに、弦溝の角度についてです。
フェンダー系ならば、真っ直ぐで良いのですが
3対3ヘッドのギターでは、
ペグに流れるラインに角度が必要な場合が
多くあります。

どこでその角度を付けるかということは
色々とあるのでしょうが、
僕はナットのお尻と言いましょうか、
フレットボード側で角度が付くようにしています。

この写真では、3弦4弦(中央2本)がそうです。





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これは、マーチン系のアコギです。
この辺になると、真っ直ぐなのは
2弦と5弦だけです。

  / | \ / | \

↑ 極端ですがこんな感じに溝を切っていきます。


...オット、こうやってアップな写真をみると
3弦と4弦の間隔が広いなぁ。
さっきのエレキの写真は逆に狭いけど...
...まぁ、素人作業ということです。

 ちっちゃいことは気にするな、
    それワカチコワカチコォ〜(古っ!)

弦溝及びナット上面の角度(横から見た角度)
イメージ 18

ここでは横から見た角度について語ります。

僕は、ナットと弦の接点は出来るだけ
少ない方が良いという考えの人間です。
この点は賛否両論あるようですが、
僕は少なくしています。

極端な話し、ナットのお尻、つまり指板側に
しっかりと弦のあたる「接点」を設けたならば、
後は出来るだけ、弦を逃がしてやります。
つまり、ヘッド角度以上の角度を溝に付けます。
いつまでも、ナットに弦が乗っかっていて
オンブにダッコされているのは頂けません。
早いところ自立させましょう。

ナットそのものの上部も出来るだけ削ります。

弦とナットとの接点
ちなみに、この「接点」は、とても重要で、先日ナットを交換したレスポールカスタムは、
この接点が、ナットの真ん中あたりにある状態でした。
つまり、ナットの溝が、ヘッド側から指板側にかけて、山型になっていて、
当然、この「接点」は、その山の頂上になります。
と言うことは、ナットのヘッド側と指板側との中央あたりに「接点」が来ることになるわけです。
ですから、当然チューニングが合いません。
なにせ、1〜2mmも接点がズレることになるわけですから....。
かといって、この山を削って、指板側に接点を設定しようとしたら、今度は溝が低くなりすぎて、ビビリます。
そこで、ナット交換に至ったという次第です。

ちなみに、この「接点」はヘッド角度の付く屈折点にもなります。
ブリッジからナットにかけて真っ直ぐだった弦が、その「接点」で角度が付けられてペグへと流れていきます。
そのタイミングで、先述したナット溝の角度を付けておくことで、三次元での屈折点が一つで済みます。
正面からみた角度にしても、横から見た角度にしても、一つの「接点」で屈折を終わらせるようにしています。
正面の角度が真っ直ぐで、横の角度もアマイと、ナットの頭とお尻とで、二回屈折することになります。
そうすれば、弦の響きが損なわれると僕は考えています。

ただ、こうして弦の接点を小さくすればするほど、当然、消耗も激しくなります。
そこで、ナットの材質には耐久性のあるものが求められるようになるわけです。
そしてまた、「消耗品である」と割り切っていく必要もあるように思っています。

溝の高さ(深さ?)
ナット作りの難しさ、神経を使うところは、当然溝切りです。
深すぎると、当然びびりますし、浅すぎると、弾きにくい。
この微妙なさじ加減が大変難しい。
0.1mmや0.01mmといった、微調整の世界です。
何度も何度も弦を付けて試し、外しては調整し....その繰り返しです。
一般的には、「2と3フレットの間を押さえて、1フレットと弦との間に、ほんのわずかな隙間が出来るくらい」
と言われていますが、僕もそれに倣っているものの、
ギター本体の個体によっては、通り一辺倒にならないモノもあります。
逆にもっと高めに設定したり、1フレットに干渉する位深めにすることもあります。
このあたりは、本当に「個体差」だと思います。
それと、自分自身の弾き方によっても変わってきます。
プレイアビリティに大きく影響する部分なだけに、逆に、自分で調整することの楽しみもあります。
強いストロークをする人は、ある程度高めに設定しないと、開放弦で1フレットにあたってビビルし、
あまり高すぎると、ローコードが押さえにくかったりします。
また、弦高との関係もありますから、弦高を高く設定する人と、低く設定する人とで、
ナットの高さも変わってくるのではないかと思います。
僕は比較的高めなので、ナットも、ちょっとだけ高めの方が良いですね。

ナット材
ナット材には色んなものがあります。
象牙、牛骨、プラスチック、タスク、グラフテック、ブラス.....
僕は、言うほどそれらを試した事はありません。
象牙が一番良いとされていますが、それは堅さや耐久性からくるものでしょうね。
当然、音はそれぞれの個性があるでしょう。

イングウェイさんは、ブラスナットが好きですね。
僕は、ゴチャゴチャ言わずに、一番出回っている牛骨を使っています。
グラフテックは、黒いと言うことが好きになれない理由です。
使ったこともありませんが....
アコギは、先述の通りタスクを使うことが多いです。
でも、変色と耐久性の弱さが難点だと感じています。
総合的に考えても、牛骨は安くて安心...

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特にこだわりはありません。
たまたま手元にあるのはこれです。

ビンテージとか、オイル漬けとか、
色々ありますが、
僕は普及しているものを買っています。

これはたまたまピックボーイです。
近所の楽器屋にはこれしかありません。
ちょっと遠出をすれば他にも選択肢はあります。

オイル漬けというのは、一度使ってみたい。
あの色合いがたまりません。

僕が買うにあたっては、
ちょっと大きめのサイズを買います。
この写真も、結構大きいサイズのモノです。
削るのが大変ですが、ちっちゃすぎて、また買いに行かなければならないということを避けたい。


ナット交換用工具
偉そうなことを言っていますが、工具としてはタイしたものを持っているわけではありません。

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真ん中のヤスリ以外は、
右側のナット溝用ヤスリを買ったときのセットです。

右側の4本セットが大事ですね。
アコギ用の3〜6弦用のヤスリですが、
エレキには3〜5弦用のものを使っています。

もっと高いヤスリもありますが、
僕にはこれで充分です。

左側の三角ヤスリは1〜2弦用と言うことでしたが
三角に溝が切れるのはイヤなので
真ん中のヤスリを使っています。

左側のヤスリは、
ナットを取り外した後のネック側の溝掃除や
ナット整形に使っています。







イメージ 1

これって、なんて言うんでしたっけ?
万力??

こいつは、ナットの整形の時に使います。
これにナットを挟んで、ヤスリで削ります。

ちっちゃくて安いヤツです。














ナット交換の実際
先日、ここにアップしたと思いますが、この流れで交換したときの写真を載せておきます。
何せ素人作業です、笑ってやってください。

イメージ 2

まずは、当て木を当てて、ハンマーでコツン!
この力加減はなかなか難しいです。

しかも、L字型にナットが付いているギターは楽ですが、
フェンダー系や、マーチン系など、
溝にナットが埋め込まれているモノは、神経を使います。

実際、先日もフェンダー系のナット交換の際に、
溝を破壊してしまいました。
イメージ 3





→これがその傷跡です


イメージ 4



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ハイ、うまいこと外れました


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ナットを取り外したところには、接着剤が残っていたりして
デコボコしていることがあります。
ヤスリで、綺麗に削り取り、真っ直ぐにして上げましょう。
この作業大事です。





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新しいナットを削って、大きさを揃えていきます。
黒い印を付けているのは、フレットボードと底面を示すためです。
まずはそこを丁寧にやって、直角を出しておきます。
直角がでたら、「ココは削るな!」と自分に言い聞かせるために
このような印を付けています。

しかし、大きめのナットを買ってくると、この削る作業が大変です。









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ある程度の形になったら、弦の溝を付けます。
元々付いていたナットを参考にして、自分なりの幅に合わせて
溝の印を付け、削っていきます。

この作業用に、溝の間隔の付いた定規のような工具もありますが、
僕は持っていません。

いずれ買おうかなぁ。
そうしないと、上の方に写真が残っているヤツみたいに、
弦間隔が広かったり、狭かったりすることになっちゃうんです。


イメージ 10

かなり端折りますが、ある程度の事まで出来たら
タイトボンドで接着します。
僕はこうして、シャブカポで押さえつけて乾燥を待ちます。

もちろん、押さえつけたときにはみ出てくるボンドは
濡れたタオルなどで拭き取るようにしています。




あとは、実際に弦を張ってみて、微調整を繰り返し、最終的に整形して、ヤスリをかけ、磨き上げて完了です。

イメージ 21


ちなみに、取り外したナットは取っておくようにしています。
個体によっては、別のギターに使えることもありますからね。













番外編
キース・リチャーズ仕様の5弦ギターの1本は、ナットも5弦用にしています。

イメージ 11 6弦の溝がありません。

イメージ 12

これは、タスク製のブリッジサドルです。
ロングサドル用のものは
なかなか手に入りません。


イメージ 13

オクターブピッチも合わせています。
このブリッジの部分においても
ナットと同様「接点」を小さく取っています。

このギターはブリッジピンもタスクです。

そして、ブリッジにある弦溝も
僕の方で削っています。



Sterling SILO 20 ハードケース購入

イメージ 1

シルエット用のハードケースを中古で購入。
いやはや、僕はギターを始めた頃から、「ソフトケースなんて、バンド小僧の使うモノだ!」なんて
自分も「バンド小僧」のくせに、生意気なことを考えていました。

それ以来、ハードケースフェチです。
我が家の倉庫には、ツイードのハードケースが山積みされています。

今回、このシルエットは、基本的に持ち運んだり、外出することはほとんど無いと思うのですが、
やはり、持っていないと不安です(半ば病気ですね...)

真っ黒なギターを真っ黒なケースに入れると、存在感がないので、ちょっと写真を加工しました。
でも、このギターのメリットは小さいことです。
ソフトケースも購入計画中です。

たぶん、このケースは山積みされてホコリをかぶるだけでしょう(何のために買ったんじゃい)。

このケース、やっぱりフェンダーのケースよりも小さいですね。
可愛いです。
でも、なぜかぶ厚い...
全体が小さいからぶ厚く感じるだけかも知れませんが、妙にぶ厚い...

しかし、僕の持っているツイードケースのほとんどはボロで、カギの付いた部分をスライドさせても
金具がパチンと跳ね上がらないのですが、こいつは、跳ね上がってくれるので、何だか嬉しい...

.....という今日この頃です(枝雀風)

Sterling SILO 20 ナット調整

「ナット調整」と言うほどではないのですが、えらく埋もれていたので、頭部だけ削りました。

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元々は、こんな感じでした。
どの弦も、ナットの中に埋もれてしまっています。












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んで、これが調整後です。

分かりにくいかなぁ。
6弦と5弦が、ナットから少し頭を出しています。

個人的には、もうちょっと削りたいところですが、
もうこんな時間なので、
ここら辺でやめておきます。


おやすみなさぁい。


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Burny LesPaul SPL ノイズ処理その他

弦を外したついでに、ノイズ処理をしておきましょう。
先日、ノイズ処理塗料が無くなったので、新しく購入しました。
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ピックアップキャビディはもちろん...













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コントロールキャビティも...













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そして、スイッチキャビティも...














そして、やっぱり、べた塗り塗装が気になるので、ちょっと薄くする感じで、ヤスリをかけてみました。

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スポンジ型の♯60から始めて
♯120 ♯180 ♯240
さらに、耐水ペーパーで♯1000











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さらに、クリームクレンザー「ジフ」の登場!

この差が分かりますか?

手前が、クレンザーで磨いたところ。
その向こうが耐水ペーパーで磨いただけ。








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全体を磨き上げます。

ちょっとだけ、マットな感じになっただけかなぁ

Burny LesPaul SPL 諸々

Burny LesPaul SPL 諸々

早速、手を入れたくなって、手を入れ始めました。

まずは、ピックアップと、そのキャビティの様子です。

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なんだか、ブリッジ側のキャビティに、
変な木材がはめこんであります。














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まずは、ナットを取り外します。
こうして、当て木をして、ハンマーで軽くあてます。

この力加減は、なかなか難しいところです。












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パックリいきました。






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取れました。









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ヤスリで、余分な接着剤を削り、接着面を整えます。








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とりあえず手元にあった、ボーンナットを使います。

そもそも付いていたのは、プラスチック製でした。













イメージ 7

元々付いていたものにサイズを合わせていきます。
これは、厚みを整えているところです。

大きいサイズのものだったので、
結構大変でした。











イメージ 8

ある程度形を整え、弦の幅などをヤスリでガイドを付けた後、
タイトボンドで接着です。

僕は、いつもこうして、シャブカポを使って乾燥を待ちます。

後は、明日の仕事でぇす。


今日は、寝まぁす

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