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前原氏が民主党代表選に出馬表明をする前、前原氏に協力要請をした野田氏はこう言われた。「あなたで
勝てるか。」この言葉は野田氏と野田陣営を奮い立たせたに違いない。
今日、行われた代表選、まずは5人の候補者による最後の立候補演説だった。届出順に前原氏、馬淵氏、
海江田氏、野田氏、鹿野氏と持ち時間15分で行われる。前原氏と海江田氏は原稿を読み上げ、馬淵氏、
野田氏、鹿野氏は諳んじての演説、此処はやはり実質的には日本の総理を選出する選挙、原稿無しで語って
欲しかった。海江田氏と鹿野氏は現況の諸問題を滔々と語るのだが、相手は国会議員、既に理解はしている
だろうし、彼等はそれぞれ経産相と農水相、本来ならば問題よりも実績を語るべき処なのだが、それが聞ける
はずも無かった。馬淵氏と野田氏は生い立ちや政治家を志した初心を語った。この手法、かつて菅氏と
前原氏が代表の座を争った際に前原氏が用い、土壇場の投票会場での逆転を齎したとされている。確かに
聴衆は引き込まれたろう。二人の違いは馬淵氏が田中角栄氏の総裁選勝利と実績を讃える論調だったのに
対し、野田氏は浅沼稲次郎刺殺事件を取り上げて命懸けの政治を印象付けた点。田中氏が整備した制度や
成立させた法律は今日の日本を形成してはいるのだが、破綻が懸念される社会制度や問題視されている特別
会計など、現在では修整すべき点が多い事は誰もが認識している。田中氏の愛弟子の小沢氏や愛娘の
真紀子氏は喜んだろうが、会場内には要らぬ憶測をする者も居たろう。野田氏は落選時期の苦労や支持者の
温かい支援についても語る。これも会場の国会議員には共感を呼んだろうが、決め手は総選挙はしないだった
かもしれない。前原氏は外国人献金問題について詫び、政権を離れてから発生した大震災に対し、一与党
議員の立場としての限界を感じる共に、今迄、政権入りをしていない民主党議員の気持ちが理解出来たと
述べたが、何処迄、彼等の心にその言葉は届いたのだろうか。
そして投票が行われる。党員資格停止者9名を除く398名の内、横路衆議院議長、西岡参議院議長が投票を
辞退し、他に1名の辞退者(今朝、掛けゴルフを認めたと報じられた横峯良郎参議院議員だろうか。)がおり、
395名の投票によって争われた。過半数は198票だ。
海江田万里 143票
野田佳彦 102票 前原誠司 74票 鹿野道彦 52票 馬淵澄夫 24票 1回目の投票で過半数を目指した海江田氏だったが届かなかった。そして野田氏が驚異の追い上げを見せる。 前原氏の得票数を上回り、3桁の得票数に乗せて来た。一方、一時は二位もと言われた鹿野氏は四位に 終わり、馬淵氏は推薦人に4票(横峯氏が推薦人なので5票か。)、上乗せしただけだった。 規定により上位2名による決選投票が行われる。結果は、 野田佳彦 215票 海江田万里 177票 無効 3票 となり、野田氏が新代表に選出された。野田氏と前原氏の間で決選投票の際は連携をする申し合わせは 成されていた。前原氏が上位の場合に野田陣営が素直に応ずるのか疑問視する声も有ったが、野田氏が 上位だった事でその問題は解消された。実はこの二人の連携に鹿野氏も加わっていた。一時は党内の 主流派と反主流派の対立激化を嫌う人々が中間派の野田氏に集約されて二位の差を確保するとの情勢 分析が拡まり、海江田陣営では決選投票で鹿野氏へ主流派も加わって負けるとの分析が成され、切り崩し 易い鹿野氏の票を引き剥がして、初回の投票で過半数を獲得する作戦を展開した。小沢派の山田正彦 前農水相らが実際に抜かれて鹿野陣営は激怒、かくして二位、三位、四位連合となった。 今回の代表選は如何に人の怒りを買わないか、がポイントでも有った。仙谷氏は小沢氏に前原氏への支持を 要請したが、彼等に排除された小沢氏は色良い返事をしなかった。菅氏は仙谷氏に菅下ろしの行動を取られた ので、前原氏ではなく野田氏を支持した。海江田氏は小沢氏の代わりに皆の怒りを買って代表選に敗れた、 次は党役員人事と閣僚人事、今度は野田代表が怒りを買ってしまうのだろうか。 |
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ぱんだまんさんへ
完全に政局とは言い切れないでしょう。5人の候補者、それぞれに色は
付いていました。ただその色以外の部分で多くの議員が投票行動を
起こした、それだけの事です。
2011/8/30(火) 午後 11:08 [ 憂国烈士 ]
じんちゃんさんへ
脱○○と表明した段階で菅前総理の二の舞です。国民からすれば其の様な
事は如何でも良い話、類似例に世代交代が有りますが、要は誰であれ
国家や国民の為に働いて、実績を残せるか否かです。もほや政策を論議
するレベルでは評価の対象には成り得ません。実行して結果を残せるか、
その一点に尽きます。
2011/8/30(火) 午後 11:13 [ 憂国烈士 ]
マサコさんへ
小沢氏の影響を受ける人物が総理に成る位ならば、小沢氏が総理に成る
べきでしょうね。その方が為政の検証もし易く、国民も本人に対して
審判が下せます。
蓄財がしたければ政治家など辞めて実業家に成った方が良いでしょう。
楽天の三木谷社長の個人資産は4,000億円、小沢氏が土地購入に立て替えた
4億円など端金に過ぎません。
2011/8/30(火) 午後 11:18 [ 憂国烈士 ]
熱海の爺さんへ
野田氏とその陣営は最高の結果が得られました。逆に前原氏はその驕った
姿勢を改めなくてはならないでしょう。国民の人気に溺れたとも言えます。
小沢氏が何故、今回、中途半端に頑張ったのかは理解に苦しみます。
自身の来秋の代表選出馬は確実、ならば対立陣営の失政続きがベストな
環境のはずですが。
2011/8/30(火) 午後 11:22 [ 憂国烈士 ]
ひやくさんへ
主流派が野田氏と前原氏に分かれた段階で、初回投票で過半数を取るべく、
候補者を擁立すべきでした。しかし出来そうにない候補者を当たり続け、
最後に海江田氏では、勝機も逃げます。これで来秋の代表選に出易く
なったのは事実ですが。
2011/8/30(火) 午後 11:27 [ 憂国烈士 ]
ふくちゃんさんへ
400票で決めたのはあくまで私党の代表で、総理は今日の衆参両院での
730名の国会議員の投票で決めました。間接民主主義の議院内閣制を
採用している以上、致し方無いですね。国会議員は国民から負託されて
いるという考え方ですし。選挙では其処まで国民も考えた方が良いでしょう。
後2年、奇跡的な為政をしない限り民主党の下野は確実かと。
2011/8/30(火) 午後 11:34 [ 憂国烈士 ]
すなねこさんへ
就任当初は「一に雇用、二に雇用、三、四が無くて五に雇用。」と言って
いた菅前総理ですが、失業率に変化が無かったせいか、余裕が無くなった
為か、昨秋位から全く言わなかったですね。所詮、パフォーマンスだけの
人だったという事でしょうか。野田総理は自身がその種の言動に向いて
いない事を良く分かっていますから、少しは改善されるのでは無いかと
思いますが。
2011/8/30(火) 午後 11:39 [ 憂国烈士 ]
おーさんさんへ
和解とは違う気がします。今や主義主張が異なる訳ですから、手を握り
合えない部分は多々、有ります。異なる意見を排除しない位の意味合い
でしょう。
小沢氏は権力を掌握していた日々が、鳩山氏は世間の脚光を浴びていた
日々が其々、忘れられないのでしょう。小沢氏には次が有りますが、
鳩山氏は既に上がった身、菅氏と共に表舞台から去る事こそ、正しい
選択なのですが、自分を分かっていないのでしょう。周りも金蔓だから
従っていると言うのに。
2011/8/30(火) 午後 11:46 [ 憂国烈士 ]
横浜住民さんへ
恐れ入ります。野田氏は松下政経塾で学んだとは言え、まだ政権を担う
には準備不足の様にも思います。(前任者二人は準備其の物をして
いなかったと言えますが。)この不足を如何に補って往くか、此処が
ポイントでしょうね。民主党各議員も協力したいのは山々なのですが、
如何して良いか分からないと言うのが本当の処でしょう。
2011/8/30(火) 午後 11:51 [ 憂国烈士 ]
ヒロミさんへ
処世術の一つに「味方を増やすよりも、敵を作るな。」という教えが
有りますが、今回、正に其の物と言えます。主流派の中で野田氏が最も
反主流派を批判して来なかった様にも思われますし。
2011/8/30(火) 午後 11:53 [ 憂国烈士 ]
みみもんまさんへ
元々、今の主流派の面々は民由合併に乗り気では無かった方々、国民
からの批判が大きい事を利用して自分達を良く見せようとした、その
筆頭が菅前総理という訳です。野田氏はこの中では大人しかった、それが
今回の勝因でも有ったりします。此処で小沢氏の力を借りようとも、
劇的に状況が変わる訳では無いのは、鳩山政権の行き詰まりで実証済み
です。党内野党と党外野党の両面を相手にするのは厳しいという事でしょう。
ただ既に主義主張の隔たりは明らか、今更、与党として一体化するのは
無理でしょうね。
2011/8/31(水) 午前 0:03 [ 憂国烈士 ]
わざわざお出で頂き有難う御座いました。
大変勉強に成ります。お説御尤も。
時々、覗かせて頂きます。此れからも、宜しく!
2011/8/31(水) 午前 6:16 [ - ]
ご批判覚悟で私見を述べます。
1年または2年、小沢にやらせてみたかった。
これが怨念を超える唯一の道。
その上で、解散総選挙。
経済的に失われた20年と言われてますが、政治的にも
失われた20年とならないよう、小沢総理を期待する一人です。
演説の美味い下手や、メディアの煽りに影響を受ける今の選挙制度で一国の総理大臣が決まるのなら、来年の判決後、小沢にやらせてみても、何もおかしくない。
決戦投票が二人ではなく、上位3人でやっていたら変わっている可能性もある。そんな不確かな選挙制度上に総理大臣の椅子がかかっている。小沢批判よりもメディア批判が必要だ。
2011/8/31(水) 午前 10:43 [ 常灯文庫 ]
paokun106さんへ
財相だった彼に東電は管轄外、菅内閣の一員として閣内不一致を問われ
無い様に、口裏を合わせていただけでしょう。財政再建の立場からすれば
国家の負担増となる東電保護には慎重なはずです。
特例公債法では37兆円の国債発行が盛り込まれていて、今迄の予算には、
震災復興や原発事故対応に関する費用は含まれていないので、増税は
止むを得ないでしょう。ただ彼はシロアリ退治をするでしょうから、
単に財務省の言い成りとも思えないのですが。
2011/8/31(水) 午後 11:13 [ 憂国烈士 ]
マテマテさんへ
恐れ入ります。こちらこそ宜しくお願いします。
2011/8/31(水) 午後 11:15 [ 憂国烈士 ]
常灯文庫さんへ
小沢政権と小沢傀儡政権は似て非なる物、小沢政治と小沢忖度政治は
全くの別物。今回、中間派の感情を逆撫でする手法を取ったり、海江田氏
に演説原稿を渡して、リハーサルさせたりした事が公になってしまっては、
党内の反感を買うのは必至、国民の小沢アレルギーも有り、来秋の党員・
党友が参加する代表選には勝利出来ないでしょう。更にそれを選挙制度や
メディアに責任転嫁していては、何度、代表選に出馬しても勝てない程、
嫌われる可能性も否定出来ません。
小沢氏は事実は事実として受け容れているでしょう。総理を決する選挙、
正々堂々と戦う心構えも有るはずです。問題は取巻きに恵まれていない
点かと。
2011/8/31(水) 午後 11:28 [ 憂国烈士 ]
はじめまして
このような事情があったのですね。
私は野田さんには好感を持ちました。
少なくとも菅さんとは違う情熱を感じました。
ワンマンなリーダーからチームワーク重視のリーダーに交替。
今年度、来年度の増税には反対ですが、理念よりも世情に重きを置いてくれそうなリーダーだと感じました。
2011/9/1(木) 午後 8:58 [ HardRock ]
HardRockさんへ
代表選に敗れた挙句、舞台裏まで次々と暴かれては、小鳩連合も居場所が
無くなりますね。野田氏は元々、口下手だったとか。街頭演説で克服した
様ですが、パフォーマンスは苦手の様です。其処が前任者との大きな
違いなのでしょう。さて実績を積み上げる事は出来るでしょうか。
2011/9/1(木) 午後 11:43 [ 憂国烈士 ]
サンケイ新聞によると、前原氏にまた「外国人が経営する法人から献金があった」そうです。この献金自体が違法であることも問題ですが、もっと大きな問題は代表選の冒頭に「外相辞任後、徹底的に調べた。もう無い」と明言した矢先に再度判明したことです。「前原は国民を舐めているな」と思ったのは私だけでしょうか?
2011/9/2(金) 午後 4:07 [ tuki555 ]
tuki555さんへ
今回、引っ掛かったのは、外国人が過半数の株式を保有する非上場企業
からの献金禁止。個人献金をパスポートで確認するのとはレベルが違って、
本人の言い分とは別に客観的に調べようとすると、調査会社に依頼
しなければならないでしょう。勿論、有料、下手をすると献金以上の
費用が掛かるかもしれません。
おそらく前原氏だけでなく他の議員にも該当者が居そうです。無論、
自民党議員の中にも。
2011/9/2(金) 午後 9:56 [ 憂国烈士 ]