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昨日、特例公債法案と再生エネルギー法案が成立し、菅総理は民主党両院議員総会で党代表の辞任と代表選
後の総理辞任を正式に表明した。これを受けて先の前原前外相の出馬宣言に続き、野田財相、海江田経産相、
鹿野農水相の現役閣僚と馬淵前国交相が代表選への出馬を表明した。そして今朝、正式にこの5名が立候補を
届け出た。各者の推薦人は以下の通り。
前原誠司
衆議院
古川元久〈前原G〉、渡辺周〈前原G〉、小宮山洋子〈前原G〉、細野豪志〈前原G〉、山井和則〈前原G〉、
泉健太〈前原G〉、下条みつ〈羽田G〉、高井美穂〈前原G〉、菊田真紀子〈小沢G〉、小川淳也〈前原G〉、
城井崇〈前原G〉、柚木道義〈菅G〉、阿知波吉信、井戸正枝、黒岩宇洋、斉藤進、高橋昭一、仁木博文、小原舞
参議院
小川勝也〈鳩山G〉、林久美子、徳永久志〈前原G〉、中谷智司〈前原G〉、松浦大悟
出馬表明時は本命と目された前原氏だが、意外に支持は拡がっていない様子だ。推薦人も自身のグループ
議員が目立っている。
馬淵澄夫
衆議院
滝実、高山智司〈小沢G〉、長安豊、石井登志郎、磯谷香代子、大西健介、櫛渕万里、阪口直人、杉本和巳、
高井崇志、高野守、高邑勉、玉置公良、福島伸享、宮崎岳志、吉川政重
参議院
ツルネン マルテイ〈菅G〉、藤末健三〈菅G〉、前川清成、横峯良郎
同じ中間派の樽床氏が出馬辞退により、20人の推薦人の目処が付いたと言われている。当初、中心的支持者
だった田村謙治氏は、所属する前原グループで前原氏が出馬すると成るや、馬淵氏の下を離れて行った。
海江田万里
衆議院
赤松広隆〈横路G〉、小沢鋭仁〈鳩山G〉、東祥三〈小沢G〉、川内博史〈鳩山G〉、原口一博〈鳩山G〉、
松野頼久〈鳩山G〉、小宮山泰子〈小沢G〉、中塚一宏〈小沢G〉、山花郁夫〈横路G〉、糸川正晃〈小沢G〉、
辻恵〈小沢G〉、中川治、福田昭夫、岡本英子〈小沢G〉、奥野総一郎〈小沢G〉、初鹿明博〈鳩山G〉
参議院
小川敏夫〈菅G〉、桜井充〈菅G〉、尾立源幸〈鳩山G〉、佐藤公治〈小沢G〉、武内則男、谷亮子〈小沢G〉、
谷岡郁子〈小沢G〉、藤田幸久〈鳩山G〉、安井美沙子
鳩山グループ公認候補を争った小沢鋭仁氏、原口氏の名前も有り、小鳩連合の候補者らしい構成だが、
一部は鹿野氏に流れてしまっている様だ。未だに号泣事件が尾を引いているとも言われ、TPP参加反対派が
多数を占める反主流派を、TPP推進派だった海江田氏が纏められるのだろうか。
野田佳彦
衆議院
藤村修〈野田G〉、荒井聰〈菅G〉、中川正春〈羽田G〉、武正公一〈野田G〉、牧野聖修〈鳩山G〉、
近藤洋介〈野田G〉、手塚仁雄、松本大輔〈野田G〉、山口壮〈羽田G〉、大串博志〈野田G〉、三谷光男〈野田G〉、
森本哲生〈川端G〉、打越明司、江端貴子、岸本周平、柴橋正直、橋本博明、花咲宏基、森岡洋一郎、
森山浩行、谷田川元、山田良司
参議院
広田一〈野田G〉、蓮舫〈野田G〉、長浜博行〈野田G〉
盟友である前原氏の出馬で支持者が被る野田氏、一時は推薦人の確保も怪しいとされたが、菅路線を継承する
部分が他候補に比べて多いので、菅グループからの支持が入った模様だ。
鹿野道彦
衆議院
大畠章宏〈鳩山G〉、池田元久〈菅G〉、小林興起、末松義規〈菅G〉、筒井信隆〈菅G〉、石田勝之、
大島敦〈鳩山G〉、中山義活〈鳩山G〉、松崎公昭〈羽田G〉、吉田公一、楠田大蔵〈羽田G〉、篠原孝〈菅G〉、
田名部匡代〈小沢G〉、佐々木隆博〈横路G〉、橋本清仁〈小沢G〉、川村秀三郎、小山展弘、樋口俊一、和嶋未希
参議院
白真勲〈菅G〉、前田武志〈2〉、増子輝彦、大島九州男〈菅G〉、大野元裕、舟山康江〈菅G〉
特筆すべきは鳩山グループ前会長の大畠氏と鳩山前総理の側近である中山氏が名を連ねている点か。逆に
当初、出馬を熱心に促した山田正彦前農相や、生方幸夫氏の名前が挙がっていないのは、剥がされてしまった
結果なのだろうか。
党内最大グループを率いる小沢元代表は鳩山前総理と歩調を合わせ昨夜、海江田氏への支持を表明した。
しかし二人共、意中の人物では無かったらしい。藤井元財相への打診を断られた小沢氏は、西岡参議院
議長を思い描いたが周囲に参議院議員である事を理由に止められたという。一方の鳩山氏も自らが率いる
グループに所属する海江田氏と小沢元環境相から一任を取り付けたものの、彼等に代わる第三の候補として
原口前総務相を小沢元代表に打診したが、経験不足を理由に難色を示した為、断念したという。鹿野氏に
関しては支持を表明すると中間派の票が逃げるので止めたとする説と、前原包囲網を敷く為に立候補断念を
鹿野氏に持ち掛けたが、高圧的だった為、鹿野氏の反発を買ったとする説が有る。(鹿野氏は新進党の
党首選で小沢元代表と競った経歴が有り、未だに遺恨が有るのかもしれない。)藤井氏79歳、西岡氏75歳、
小沢一郎氏69歳、鹿野氏69歳、海江田氏62歳、小沢鋭仁氏57歳、小沢元代表は1年後に出馬する事を前提に
出来るだけ高齢の候補者を擁立したかっただけなのかもしれない。
各候補者の推薦人も各グループ入り乱れる代表選、更に民主党には80名にもなる無派閥議員が所属しており、
彼等が誰に投票するのかは、全く読めない状況だ。過去に行われた代表選では投票前演説で前原氏が菅氏に
競り勝った例も有る。各人の提言する政策(各者の政策が分からず議論も行われていないと評する向きも
有るが、民主党のHPに各者の提唱する政策がアップされたので参照して頂きたい。)や演説、また実行力の
有無や覚悟の程を勘案して次期代表、次期総理を決定して貰いたいものである。
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野田財相、鹿野農水相、海江田経産相、馬淵前国交相、小沢元環境相、樽床元国対委員長と候補者が
乱立し、グループの求心力を高める為に民社協会(川端グループ)から川端前文科相(本人は固辞して
いるが。)、リベラルの会から平岡内閣府副大臣まで出馬を探り始めたと言われる民主党代表選、同じく
グループから候補者を擁立していなかった凌雲会(前原グループ)から前原前外相が出馬を遂に出馬を
表明した。此処に来ての党代表経験者の出馬表明に関係者は戦略を練り直す事となった。
一番、影響を受けるのは前原氏と盟友関係に有った野田氏。当初、前原氏は外相辞任の原因となった外国人
献金問題が有り、野田氏の応援に回るつもりでいた。しかし野田氏は大連立に突如、言及したものの自民党
からは拒絶される始末、また来年度からの復興増税も他の候補が全員、反増税に回るなど、党内の支持
拡大が出来ず、むしろ前原グループの若手議員にすら批判されるに至り、前原氏は代表選の勝利も怪しく、
自らのグループの結束も乱す恐れの有る野田氏を諦め、若手議員からの主戦論に応ずる形で出馬を決意
している。国民的人気が高く、他のグループや何処のグループにも所属しない議員からの支持も集め易い
前原氏と、自分が率いる花斉会よりも規模の大きい凌雲会の票を失った野田氏としては危機的状況となった。
凌雲会と花斉会の双方に所属する議員もおり、何とか推薦人の20名を集めたとして、その後の拡がりは
期待薄、今更、出馬を取り止める訳にも行かず、かと言って代表選での惨々たる得票数では、今後の政治生命
すら脅かしかねない。
ほくそ笑んでいるのは小沢氏か。主流派の分断工作として藤井元財相を担ぎ出そうとして失敗し、次の手を
考えていた矢先の出来事だった。以前、経験と知識の有る人物こそふさわしいとしていたのは、鹿野氏を念頭に
置いた発言ではなく、藤井氏だった事になる。小沢氏と藤井氏とは自民党離党から民主党合流まで苦楽を
共にした仲だったが、政権交代を目指す総選挙前に発覚した小沢氏の政治とカネの問題で、代表辞任を
藤井氏から勧められてからは関係が冷え込み、鳩山内閣での予算編成においても対立関係が生じている。
その様な両者の関係を除いても、藤井氏は元々、高齢を理由に一時は政界引退を表明した身、当時の鳩山
代表に乞われて政権交代選挙に比例単独候補として当選、財相に就任したが予算編成の激務で体調を崩し
辞任、菅内閣でも官房副長官に起用されたが、震災発生後の激務に耐えられず、総理補佐官に退いている。
とても総理の激務に耐えられる体ではない事は、分かり切っていたはずなのだが。
小沢氏の元には馬淵氏、海江田氏、小沢鋭氏、鹿野氏が協力要請に訪れており、この小沢詣でを自民党の
石破政調会長は20年前と何も変わっていないと批判した。20年前とは海部内閣退陣に伴う総裁選で、候補者の
宮沢喜一氏、三塚博氏、渡辺美智雄氏を小沢氏が事務所に呼び出し、面接した事を指しているのだが、実は
当時とは事情が大きく異なっている。20年前の総裁選での三氏はいずれも派閥の領袖で、推薦人は集められて
いて、竹下派の動向で総裁選の結果が左右される状況に有った。今回の四氏で推薦人が確保出来ているのは
鹿野氏のみ、これには小沢氏も内心、落胆しているに違いない。推薦人の貸出から面倒を見なければいけない
状況は、彼等を小沢氏のコントロール下に置いたとも言える。小沢氏の元をまだ訪れていない樽床氏も自身が
率いる青山会には小沢系議員が多数、所属しており、実際に出馬ともなれば小沢氏にお伺いを立てなければ、
推薦人の目処は立たない。彼等5人の反主流派、中間派を束ねて始めて主流派の前原氏に勝利する事が
出来る以上、事前の候補者調整は欠かせない事になる。まずは前原氏と野田氏が候補者を一本化しない様に、
複数の候補者が立候補すると思わせておかなくてはならない。そして立候補の受付には一人だけが訪れ
(おそらく鹿野氏の役回りになると思われるが。)、主流派2人と中間派・反主流派1人の代表選に持ち込み、
決戦投票で主流派連合が結成される前の一回目の投票で過半数を一気に奪う様な戦術を、小沢氏は描いて
いる事だろう。
当然、その様な戦術は同じ穴の狢である仙谷官房副長官が見抜いている。前原陣営は如何なる手を打って来る
だろうか。狐と狸の化かし合い、政権交代を経ても総理の座を奪いあう姿は美しい物ではない。
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民主党議員を欺いてまで総理の座に執着心を見せていた菅総理、意外にも簡単に辞意を表明した。普通に
解釈すれば退陣条件の三法の目処が立った為と言えるが、まだ成立した訳ではないし、郵政見直し法案も
亀井国民新党代表から突かれて審議入りするので、まだまだ波乱要素は残っている。小沢氏を中心とした
集団離党により、政権与党として衆議院で過半数を確保出来なくなる恐れが出て来て観念したと言うのも、
菅総理の何が何でもとする意欲の前には障害でも何でも無かろう。同様に反主流派の海江田氏ではなく、
主流派の野田財相の辞意表明も最悪、閣僚メンバーを全て菅グループで占めてしまう策も有るので、菅総理の
ショックを誘ったとも思えない。残るは唯一つ、例の二つの献金問題だ。外国人から献金を受けた件は、返金の
際に受領した領収書を未だ国会で提示出来ていない。これでは返金したという事実そのものが怪しくなって
来ても仕方無い。更に市民の党への献金だが、こちらは菅総理の政治資金管理団体である草志会のキャッシュ
フローを時間軸で追って行くと、保有資金額以上の献金をした時期が有る事が判明した様だ。出所不明の
資金が混ざっていた事になる訳で、こうなると小沢氏の土地購入立て替え払い金と同様、怪しいお金が存在する
政治とカネの問題となる。菅総理は政治とカネの問題で小沢氏を非難し続けたが、かつて年金を収めて
いなかった自民党議員を未納三兄弟と揶揄しながら自身の未納も発覚し(後に役所の事務手続きの不備と
判明するのだが。)、頭を丸めてお遍路に出た苦い経験が有る。今回の献金が明るみに出れば、お遍路如き
では済まないと判断して、追及を逃れる為に辞意表明に至ったのではなかろうか。
菅総理の辞意表明を受けて、ポスト菅レースがスタートした訳だが、顔触れは二ヵ月前の6月と変わっていない。
仙原幸彦の主流派は予定通り、仙谷氏、前原氏、枝野氏が辞退して野田氏が出馬表明した。(前原氏の動向が
曖昧なのは、例の外国人献金問題での世間と自民党の反応を伺っている様に見える。本来ならば禊として
一度、総選挙を経たい処なのだが。)問題はその野田氏が増税か否かを代表選の争点とする処までは良しと
して、大連立まで持ち出して来た点だ。代表選は総理を選ぶ選挙、同様だった自民党の総裁選ではお金と共に
ポストの空手形が飛び交った。ポストの半分近くを他党に譲り渡す大連立では、民主党の確保するポストも
半減し、発行出来る空手形も限られて来る。次の総選挙では下野がほぼ確定の民主党において、大臣病に
罹患した患者の方々には到底、受け容れられる方針では無いだろう。それでなくとも主流派の面々は民主党の
主要政策を自公両党の求める儘に取り下げてしまった事に、反主流派ではない中間派にも不満は拡がって
いる。その様な党内の空気を選挙巧者の小沢氏が読めぬはずが無い。鹿野氏、樽床氏、馬淵氏、いずれも
中間派の代表候補者だが、彼等を有効的に利用するだろう。本命は69歳の鹿野氏、他の候補者よりも年配で、
1年後の代表選に出馬予定の小沢氏としては世代交代をさせない事が重要で有り、元自民党清和会所属だけ
あって野党との人脈も期待でき、農水相、総務庁長官経験者の閣僚経験も他の候補者を上回っている。そして
樽床氏と馬淵氏は共に元野田グループ所属議員、野田氏の下を離れた経歴は、野田氏の足元を切り崩すには
貴重な戦力となろう。候補者乱立となれば第一回投票では誰も過半数を得られず、一位と二位の候補者による
決選投票となるが、二位、三位、四位連合の根回しにも抜かりは無い。
小沢鋭仁氏は鳩山前総理に睨まれているので潰されるかもしれない。当初の鳩山氏の政界引退方針から、
新たなグループを立ち上げたのだが、鳩山氏の引退撤回に伴い不協和音を奏でている。グループ内の原口
一博氏が日本維新の会を立ち上げて対抗しようと試みたが、橋下大阪維新の会とも距離を置かれ、党内の
支持も集まらず頓挫、鳩山氏はこれも同じグループの海江田氏に白羽の矢を立てたのだが、東京消防庁
職員への処分発言、委員会における自身への辞任追及での号泣、菅総理ではなく自らが指示したとする
経産省事務次官、資源エネルギー庁長官、原子力安全・保安院長の引責辞任が実は定期異動に伴う勧奨
退職で、退職金の1千万上積みが発覚、原発再稼働に関する混乱の責任を取って辞任するはずが辞め時も
見誤った海江田氏に総理の資質は感じられず、党内の支持も集まらない。結果、鳩山氏は資金力を以って
鋭仁氏の20人の推薦人を切り崩す事になるだろう。
野田氏と鹿野氏の勝負に成りそうな気がする今回の代表選だが、主役で有るべき国民は今回も不在だ。
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今週末はお盆休みの為、先週末に世論調査を行うメディアが多かった。その調査結果だが、
●内閣支持率
NHK 支持する 18 %(↑ 2 %) 支持しない 65 %(↓ 3 %) NNN 支持する 15.8%(↓ 0.3%) 支持しない 68.4%(↓ 1.0%) JNN 支持する 20.1%(↑ 2.4%) 支持しない 78.7%(↓ 2.4%) 読売新聞社 支持する 18 %(↑ 3 %) 支持しない 72 %(↑ 6 %)
朝日新聞社 支持する 14 %(↓ 1 %) 支持しない 67 %(↑ 1 %) 時事通信社 支持する 13.3%(↑ 0.8%) 支持しない 71.2%(→0 %)
意外な事に内閣支持率は下げ止まったかにも見える。不支持率も下げに転じた結果が複数、集計された。
退陣表明から早2ヵ月、一向に辞める気配は無く、むしろ来月以降も続投する意欲すら垣間見えたりしている。
以前に伝えられた来月の日米首脳会談は、外務省が調整しようとしても米国側が応じようとはせず(辞める
可能性が高い人物と会っている時間は無いと言う事だろう。新総理ならば無理にでも時間は作るのだろうが。)、
ご破算に成ると思われるが、来日中の潘基文国連事務総長が社交辞令か依頼した国連総会での基調講演
には積極的な態度を示したと言う。一方で、
●菅内閣退陣時期
NHK 8月末迄 45 % 9月から年末迄 28 %
NNN すぐに 29.9% 8月末迄 40.0% 今年一杯 14.3%
JNN すぐに 27 % 8月末迄 29 % 年内 19 %
読売新聞社 すぐに 32 % 8月末迄 36 % 年末頃迄 16 %
朝日新聞社 8月末迄 45 % 9月以降 40 %
と、国民の半数前後が今国会の会期末である今月中の退陣を望んでいる様だ。今月迄の暫定的な支持率、
不支持率、来月も続投すると分かった瞬間に数値は激変、国民は冷淡に成るのかもしれない。がしかし、 ●脱原発依存方針
JNN 評価する 71 % 評価しない 28 %
読売新聞社 賛成 87 % 反対 21 %
朝日新聞社 評価する 61 % 評価しない 27 %
時事通信社 納得できる 40.2% 納得できない 47.7%
●次期総理の脱原発姿勢
朝日新聞社 引き継いだ方が良い 68% 引き継がない方が良い 16%
●現在の政治状況の責任
朝日新聞社 民主党 41 % 菅首相 21 % 野党 19 %
菅総理が表明した脱原発依存社会宣言については大多数の国民が評価し、次期総理にもこの方針を引き
継いで欲しいとの声も大きい。この支持層がそのまま菅内閣の支持層には成らない処が、菅総理には誤算
なのだろう。だが民主党自体は先月の菅総理の脱原発宣言を、翌日には政府の方針でも党の方針でも無いと
片付け、次期代表選の争点は震災復興の暫定増税の有無に絞ってしまった。総理発言を咎める者は多数、
居ても、誰一人、同調する者は現れなかった。先日の広島での原爆慰霊式典では政府方針として発表したが
誰も反応を示さず、無視された格好に成っている。党内主流派の菅下ろしは下火になったものの、今度は
反主流派の言動が活発化している。鳩山前総理は閣僚の集団辞任を呼び掛け(今迄、自民党の総理経験者が
老害を及ぼす場面が度々、見られたので、彼は政界引退を公言していたのだろうが、今やその公約も引っ込め
最も老害を撒き散らす人物に成り下がってしまっている。)、小沢氏は内閣不信任案の再提出や集団離党を
仄めかす始末、これでは国民は民主党其の物が日本の政治を駄目にしていると思っても仕方無い。
●政党支持率
NHK 民主党 16.4%(↑2.8%) 自民党 25.0%(↑1.6%) NNN 民主党 18.5%(↑0.3%) 自民党 27.4%(↓0.8%) JNN 民主党 14.4%(↓0.6%) 自民党 18.3%(↓0.5%) 読売新聞社 民主党 17 %(→0 %) 自民党 20 %(↑3 %)
朝日新聞社 民主党 14 %(↓3 %) 自民党 19 %(↑2 %) 時事通信社 民主党 10.1%(↑0.1%) 自民党 15.5%(↑0.5%)
一時は民主党支持率が自民党支持率を再び上回る時期も有ったのだが、今はどの調査も自民党支持率が
上回る元の状態に戻ってしまった。今、衆議院を解散、脱原発総選挙を菅総理が判断しても、民主党の大敗に
終わるのは間違い無い。マニフェストの増税表記を巡って反主流派は集団離党、主張を同じくする主流派も
菅総理が顔では選挙に勝てないと此方も集団離党、投開票を前にして巨大政党だった民主党が、一気に少数
政党に脱落する可能性は充分に秘められている。 |
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昨日、大阪府守口市で市長選挙が行われた。前任の西口勇氏は4年前の市長選で初当選を遂げたものの、
先月8日に体調不良で退任、26日に66歳でこの世を去っている。日程を繰り上げた市長選、当初は前回の
市長選で西口氏に敗れた小笹智子氏が名乗りを上げたが取り止め、前守口市議の西端勝樹氏と、前教育長の
藤川博史氏の一騎打ちとなった。西端氏には橋下大阪府知事率いる大阪維新の会が推薦をし、藤川氏には
政党推薦はないものの、民主、自民、公明、共産、社民の既成政党5党所属の市議が多数派を形成して押す
展開と成った。自公両党は連立政権を組んだ間柄、民社両党も同様で、地方自治体の首長選では民自相乗り
など当り前なのだが、其処に共産党まで加わると話は別で、大政翼賛会的匂いも感じ、異様に見える。また
市議会多数派が市議出身の西端氏に対峙する構図も不可思議に映るが、これも西端氏の掲げる政策への
反抗なのだろう。守口市の財政は赤字、財政の健全化が求められ、西端氏は歳出削減を謳い、市長給与30%
削減・退職金50%削減を表明している。議員報酬の削減や議員定数の削減に波及する事を恐れて、反対側に
回ったのは容易に想像が付く。
守口市長選 投票率 39.54%
当 西端勝樹 25,183票 藤川博史 20,797票
新党対既存政党という構図でも投票率が前回と大差無く40%を切ってしまっているのは問題だが、4千票以上の
差を付けて大阪維新の会が推す西端氏が当選を果たした。
先週5日に、片山総務相は閣議で地方自治体に対する2011年度普通交付税配分額を示す普通交付税大綱を
報告した。それに因ると政府から交付税を受け取らなくても財政運営が可能な地方自治体は東京都と下記の
全国58の市町村に留まった。
北海道 泊村、青森県 六ヶ所村、宮城県 女川町、福島県 大熊町、茨城県 神栖市 東海村、
群馬県 上野村 大泉町、埼玉県 戸田市 三芳町、千葉県 市川市 成田市 市原市 浦安市 袖ヶ浦市、
東京都 立川市 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 多摩市、
神奈川県 鎌倉市 厚木市 寒川町 中井町 箱根町 清川村、新潟県 聖籠町 湯沢町 刈羽村、
福井県 おおい町、山梨県 昭和町 山中湖村、長野県 軽井沢町、静岡県 富士市 御前崎市 長泉町、
愛知県 碧南市 刈谷市 豊田市 安城市 小牧市 東海市 大府市 みよし市 長久手町 豊山町 大口町
飛島村 武豊町 幸田町、三重県 川越町、京都府 久遠山町、大阪府 摂津市 田尻町、福岡県 苅田町、
佐賀県 玄海町、宮崎県 木城町
大半の道府県、市町村は歳出削減に取り組まなくてはならないし、その中では首長や議員の報酬削減や
議員定数の削減が成されて然りという事だ。お金が天から降って来ると思っている内は霞ヶ関と何も変わらず、
地方分権などしてもすぐ財政破綻するのは明らかであろう。(上記の市町村に原発所在地が数多く見られる。
反原発派、脱原発派の方々は電力供給だけではなく、この面にも目を向けて行かなくてはならない。)
大阪維新の会は吹田市長選に続く首長選で連勝を収めた事になる。4月の統一地方選から4ヵ月が経過した
今も、大阪維新の会の勢いは止まらないという処か。11月27日には天王山とも言える大阪市長選を迎える。
平松大阪市長への対抗馬を模索していたが、どうやら橋下大阪府知事が鞍替え出馬して頂上決戦となる
公算が高いらしい。大阪府知事は空席となるため同日選が行われる事になるが、3ヵ月後も大阪維新の風は
吹き止む事は無いのだろうか。
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