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ご覧になっていた方も多いと思うが、10日のNHK選挙特番は20時の投票締切と同時に、当確報道を立て続けに
行った。知事選、政令市長選の大半は投票箱が開票所に運ばれる前に決着が付いてしまったのだが、それを
可能としたのは投票所の外で投票を済ませた方々を対象に行われた出口調査である事は言う迄も無い。だが
この出口調査に意味は有るのだろうか。
早々と当確とされた方々が実際はどの位の得票率だったのか、検証してみた。
投票率 当選者 得票数 得票率
・北海道知事選 59.46% 高橋はるみ 1,848,504票 69.44%
・東京都知事選 57.80% 石原慎太郎 2,615,120票 43.40%
・神奈川県知事選 45.22% 黒岩祐治 1,728,862票 55.47%
・福井県知事選 58.05% 西川一誠 298,307票 81.56%
・鳥取県知事選 59.11% 平井伸治 255,367票 91.67%
・島根県知事選 52.70% 溝口善兵衛 269,636票 88.93%
・徳島県知事選 50.55% 飯泉嘉門 262,440票 82.19%
・福岡県知事選 41.52% 小川洋 1,128,853票 70.41%
・佐賀県知事選 59.41% 古川康 337,269票 85.44%
・大分県知事選 56.44% 広瀬勝貞 476,847票 88.06%
・札幌市長選 58.54% 上田文雄 531,524票 59.11%
・相模原市長選 50.60% 加山俊夫 177,899票 64.25%
一方、当確に時間が掛かった方々は、
・三重県知事選 55.69% 鈴木英敬 379,472票 46.46%
・奈良県知事選 52.21% 荒井正吾 292,654票 50.76%
・静岡市長選 52.58% 田辺信宏 135,224票 45.09%
・広島市長選 49.08% 松井一実 165,481票 37.33%
9割、8割の得票率で早々と当確が打たれるのは理解出来るが、東京都知事選では4割台の得票で即時の当確
報道をするには、かなり綿密な出口調査が要求される。NHKは年代別の投票行動もグラフで表示しているので、
本来ならば定量データのサンプル数1,000件を年代別に収集せねばならず、総数5,000件以上にも達する事に
なる。此処までの件数で調査していれば早々の当確報道も可能だが、普段の世論調査でも行わない対面式
での5,000件にもなる調査が投票締切後、4時間程度で開票結果が示される選挙で必要とは思えない。民放
ならば自主財源での番組制作だが、受信料を聴取して番組制作を行っているNHKには許されないのでは
なかろうか。
さて安定的に再選を果たした石原東京都知事だが、他候補や過去の得票数は如何だったのだろうか。
1999年 2003年 2007年 2011年
石原慎太郎 1,664,558票 石原慎太郎 3,087,190票 石原慎太郎 2,811,486票 石原慎太郎 2,615,120票
東国原英夫 1,690,669票
鳩山邦夫 851,130票 樋口恵子 817,146票 浅野史郎 1,693,323票 渡邉美樹 1,013,132票
舛添要一 836,104票
明石康 690,308票
三上満 661,881票 若林義春 364,007票 吉田万三 629,549票 小池晃 623,913票
柿澤弘治 632,054票
99年の多士済々だった都知事選からすると過去二回は低調だったが、今年は4年後を期待させる興味深い
顔合わせだった。石原氏が当初、後継候補として擁立しようとした松沢成文前神奈川県知事では、100万票の
獲得も難しかったろう。その意味ではこの4年間で石原氏が取り組まなくてはならないのは防災もそうだが、
後継者育成が第一に上げられる。石原都政を継続出来るだけの実行力と、200万票は最低、確保出来る人気が
無ければ、4年後は東国原氏が東京都知事に就任する可能性が高い。(阻止する為に終身、都知事で有り
続けるという手も無いでは無いが。)考えられるのは橋下大阪府知事位だが、石原氏とはそりが合っていない。
4年後の石原氏の決断、自民党、公明党の決定は如何なる物になるだろうか。
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2011年04月14日
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