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昨日の「週刊ニュース新書」でジャーナリストの田勢康弘氏が20日に内閣不信任案提出の動きが有ったと明言
した。更に18日に読売新聞への寄稿、19日に記者会見を開いて菅総理に退陣を求めた西岡参議院議長に
関し、連動しているだろうと言及した。26日からのフランス、ドービルサミットに新総理が出席する為には、20日が
デッドラインだったという事らしいが、その後のニュースでは日中韓首脳会談の為、中国の温家宝首相、韓国の
李明博大統領の来日と、東日本大震災の被災地訪問を取り扱っていた。仮に金曜日に内閣不信任案が可決
していれば、土曜日に来日する中韓両首脳は誰と何を話すのだろう。総辞職を決意した日本国前総理と昔話に
花を咲かせる(前総理はともかく両首脳はそれほど暇では無い。)のか、それとも衆議院を解散し、勝てもしない
総選挙を決断した総理を激励し、選挙活動のパフォーマンスに手を貸す羽目になったのだろうか。国内の恥とも
言えるいざこざを海外に知らしめる必要など何処にも無い。サミットも菅総理が出席して、震災に対する数々の
支援に対し感謝の念と、原発事故への対処を巡っての心配と迷惑に対する謝罪の念を、当事者である彼が国際
社会に対して述べれば良い迄の事だ。時間の無い引き継ぎでの新総理では、各国首脳からの言葉に返事に
窮する場面も出て来るだろう。恥の上塗り以外の何物でも無い。良識派の方々に踏み留まって頂いたのは、
不幸中の幸いと言える。
自民党内では派閥の領袖を中心に谷垣総裁始め執行部を非難する動きも見え始めた様だ。今月2日の1次
補正予算案可決時に不信任案も提出すべきだったとの声が大きい。民主党は統一地方選で惨敗しており、
機は熟していたと言うのだが、三連休を挟んだ6日には菅総理が浜岡原発停止要請を行い、世間の雰囲気は
一変した事を悔んだ後付けの理論と言って良いだろう。実際、民主党の反主流派も菅下ろしはGW明けと明言
してもいた。またポスト菅には民主党と自民党の大連立を前提に谷垣総裁ではなく、福田康夫元首相の名前が
挙がっていると言う。初めて総理に就く人物では慣れが無い故に不要な時間を費やす恐れが有り、森元総理は
衆院選で自民党単独過半数割れ、安倍元総理は参院選で与党過半数割れ、麻生元総理は衆院選で自民党
単独過半数割れをそれぞれ経験しており、国民の審判で否とされているが、福田元総理は政権下で国政
選挙は無かったが故の消去法から来る物らしい。(この理論だと菅総理も参院選で与党過半数割れで資格は
無い事になるのだが、鳩山前総理は逆に資格を得てしまう事になる。)無論、福田氏が歴代官房長官最長就任
記録保持者としての実務に長けている面を評価しての事だと思うが、然したる理由もなく突然、政権を投げ
出した精神面の弱さは、この国難を乗り切るに相応しい人物だとは思えない。だがこれも自民党内で谷垣総裁を
見限る風潮の一環かもしれない。元々、各派閥相乗りで支持された谷垣氏だけに、派閥の言う事を聞かなく
なれば、直ちに切り捨てられる可能性は否定出来ない。菅下ろしの前に谷垣下ろしなのだろうか。
昨日、民主党の横粂勝仁衆議院議員が離党届を提出した。岡田幹事長は受理せず今日も慰留に努めたが、
横粂氏の意志は固いらしい。震災や原発事故への民主党の対応が離党理由と言われている。彼は鳩山政権
下で、鳩山総理と小沢幹事長の政治とカネの問題が表面化した際にも、1年生議員ながら党執行部を批判する
姿勢を取った。当時は選挙区を同じくする小泉進次郎氏というスーパー1年生議員への対抗上、止むを得ないと
思っていたが、次の菅政権でも党執行部を批判する形となり、党を捨てる道を選んだ。無所属では彼の次の
当選はほぼ無いと考えて良い。にも拘わらず党を出たのは、彼が国会議員の身分よりも国民感覚を優先したに
他ならない。多くの国民が政権交代で民主党に期待し、そして失望した。彼もまたその一人だったのだろう。
正直、託す国民ならまだしも託される国会議員がそれで良いのかとも思うが、少なくとも目に国民など全く映って
いない他の国会議員の先生方よりはましに違いない。
政局が玄人の先生方は沢山、いらっしゃる様だが、望まれているのは政治の玄人だ。素人が寄って集って、
右往左往するだけでは、国家も国民も救われる事は無い。
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2011年05月22日
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