憂国烈士

政治はこの国をどこへ導き、社会は何を求めるのか。

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策士無き政局

統一地方選で民主党は惨敗し、党内の反主流派は先月26日に総調和の会を開催した。山岡賢治副代表、
鳩山由紀夫前総理、原口一博前総務相、松野頼久元官房副長官ら国会議員56名、代理73名が出席したと
される。両院議員総会の開催を求め、野党との調和、協力が可能な体制に党を作り替え、連立が構築出来る
体制を築かねばならないとしている。明らかに自民党との連立政権を断られた菅総理を退陣させる為の会
なのだが、今一つ、動きは拡がりを見せない。その訳は
1.国民の間には震災後で政治家が足の引張り合いをしている時ではないという意見が根強い。
2.野党に協調して貰えるポスト菅に相応しい人物が見当たらない。
3.党のオーナー意識の強い鳩山氏が党の分裂、分解を恐れて腰が引けている。
4.裏で糸を引いている小沢氏の公判で1億円の闇献金証言がなされ、小沢アレルギーが再燃しつつある。
という処だろうか。主流派が自民党との大連立を断られた為か、総調和の会では公明党との連立を明言して
いるが、岡田幹事長は「山岡総理ならば公明党が連立に応ずるとでも言うのか。」と相手にしていない様だ。
 
此処で反主流派、主流派共に思慮が足らない事が良く分かる。公明党を抱き込めば参議院でも過半数が
確保され、ねじれ状態は解消されるのだが、この種の話で公にして上手く事が運ぶ事は無いだろう。話は
秘密裏に進めて揺らぎ様も無くなった処で公にすべきなのだ。山岡氏は公明党にパイプを持つ小沢氏の存在を
アピールしたかったのだろうが、公明党としてはかつて一・一コンビと称された市川雄一氏を党常任顧問には
据えているが、山口那津男党代表としては政治とカネの問題を抱える小沢氏と手を組む気は全くないはずだ。
他に公明党と話を付けられそうな人物もなく、公明党が連立政権を組んでも良いとする総理足る人物も居ない
事から、民主党執行部も油断しているのだが、かつての自社さ政権の様な連立政権を画策されるとは思わない
のだろうか。当時、223議席で議会第一党だった自民党は、70議席の第二党の社会党、村山富市委員長を
担いで政権奪還を図った。同様に山口氏を首班に担ぐ連立政権話を持ち掛けられて、公明党は断る事が出来る
だろうか。公明党が総理を輩出する機会を得る事はまず無いと言って良かろう。幸いな事に公明党の支持
基盤は盤石の為、連立政権に取り込まれても他政党と違い、その後の選挙で大きく議席を減らす事は無い。
(過去、他政党は連立政権を組んだ挙句に解党に追い込まれたケースがほとんど、例外は公明党と社民党
だが、社民党には往時の社会党の面影は何処にも無い。)しかも党の政策は10年近く連立政権を組んで来た
自民党よりも、どちらかと言えば民主党に近い。正に千載一遇のチャンスだったりする。しかし国民から見れば
ねじれ状態は解消するものの、公明党の政権運営の力量も民主党と大した違いは無かったりする。戦後最大の
国難ともされる大震災の復旧・復興や、原発事故への対処に関しても手腕は未知数だ。党首討論を見る限りは
菅総理や谷垣総裁よりも山口代表の方が期待は持てるのだが。
 
その様な会話も有ったかもしれない会合が、同じ26日に行われていた。自社さ政権を担った新党さきがけの
同窓会とも言うべき会合で、党代表だった武村正義元蔵相の呼び掛けに民主党の鳩山前総理と前原誠司
前外相、たちあがれ日本の園田博之幹事長らが出席した。見方によっては反主流派の鳩山氏に、外国人献金
騒動で総理レース一回休みの前原氏が接近した様にも見え、与謝野氏引抜きで反感を買ったたちあがれ
日本との関係修復にも見えたりする。かつて排除の論理で切り捨てられた武村氏と切り捨てた鳩山氏の
会合で、当時は組んだ菅氏を切り捨てようと言うのだから、因果は巡ると言う処か。会合で前原氏と園田氏は
意気投合したらしいが、鳩山氏は政界再編には消極的だったと伝わっている。
 
一方の自民党だが下野後、大人しくしていた各派閥の領袖、町村信孝氏、古賀誠氏、額賀福志郎氏、麻生
太朗氏らが続々と倒閣発言を行い、民主党反主流派と連絡を取り合い、党執行部に内閣不信任案、問責
決議案の提出を迫っているのだが、谷垣総裁以下、執行部の反応は鈍い。派閥の領袖が肉食系男子なのに
対し、どちらかと言えば谷垣総裁は草食系男子という性格上の違いも有るのだが、やはり大震災一週間後に
副総理の話を蹴った際の自民党支持者を含む国民の非難の声が、頭を過ぎるのだろう。復興に伴う莫大な
利権に肖りたい自民党の旧体質勢力と、民意に配慮を見せる新勢力との鬩ぎ合いは如何なる決着を見せる
かによって、自民党は変わったのか、変わらないのかの判断材料になると言える。自民党もまた民主党の
反主流派の同調を得て内閣不信任案を可決させる迄は小沢氏と協力出来ても、以降は小沢氏とは組めない。
党執行部としては国民に批判され、民主党主流派が態度を硬化させる手法が簡単には取れなかったりもする。
 
今月末にフランスのドービルで開催されるサミットには新総理でとの声も聞かれるが、国際社会に対し震災での
支援への謝辞と原発事故対応での謝罪は、やはり当事者の菅総理が行うべきだろう。あれだけの事が有って
総理がまた代わっていては国際社会により一層の不信感を与えかねない。さて寝技を操る事が出来る策士は
現れるだろうか。

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