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昨夜、鳩山前総理は菅総理を公邸に訪ね、退陣か挙党一致(小沢氏の要職起用か。)を迫ったが、拒絶された
らしい。そして今日、震災後、初の党首討論が開催された。内閣不信任案の提出が前提だった為か、谷垣
自民党総裁の主張は過去の党首討論より整理されていた。
●4つの不信と3つの大罪
谷垣総裁は菅総理が総辞職すべき理由として4つの不信感を挙げた。一つは選挙に負け続けており国民の心が
離れている点、二つ目は遅々として進まない普天間基地移設問題に加えて、原発事故に関し隠蔽疑惑を
持たれるなど良好ではない対米関係、三つ目は日本国債の格下げに象徴される国際市場の評価、最後に独断
専行で官僚機構、閣僚そして民主党の戸惑いと離反、この4点で信頼を失っていると指摘した。更に3つの大罪
として一つに原発事故を含む震災対応での不手際、二つ目に被災者軽視、最後にマニフェストの撤回を挙げて
責め立てた。3つの大罪はレベルがバラバラだが、4つの不信感は指摘通りだろう。惜しむらくは後半に取り
上げた遅々として進まぬ復旧、復興状況、仮設住宅の5月末3万戸の目標に2万7千戸に留まった供給とか、
生活再建支援交付金の各自治体への入金率は2割弱とか、様々な事例をもっと整理しておけば、現在の惨状と
期待出来ない将来について更にアピール出来たのではなかろうか。
●見事な韻の踏みっ振り
公明党の山口代表は震災対応の遅さを指摘し続けた。ヤル気が有るのかとまで面罵している。政治休戦と
協力を申し入れたにも関わらず何も示されず、スピード感や現場の切迫感に乏しいと批判した。秀逸なのは
被災地の窮状を「家を失い、家畜を失い、ペットを失い、仕事を失い、更に、子供を抱え、年寄りを抱え、借金を
抱え、病気まで抱える。」と表現し、被災者に政府から何ら支援が無い事を強調した。救済制度が設立されない
のは、誰かの邪魔か、総理のリーダーシップの足りなさかと追及したが、此処は総理の能力の無さについて
言及すべきだったか。
二党の党首の指摘に菅総理は防戦一方だったが、二人に問い掛けられても復旧、復興の具体策について
一言も触れられず、成すべき事を成していない事が明白な以上、それも止むを得まい。未だに審議に応じて
くれるのかと震災前と変わらぬ問い掛けをし、国会の会期延長どころか通年国会まで自分から口にして失笑を
買っている様は哀し過ぎた。
党首討論後、自民党と公明党にたちあがれ日本が加わり、内閣不信任決議案が衆議院に提出された。要旨は
「菅内閣は、国難の時にあって明確な指針を示せないまま迷走を続け、復興と再生に大きな障害となっている。
東日本大震災をめぐる対応は、初動の遅れを招いた判断、曖昧で場当たり的な指揮命令など、取り返しの つかない状況を生み出してきた。被災者や関係者への配慮を欠く発言、マニフェストにこだわりバラマキ政策を
財源に充てようとしない姿勢、対策本部の乱立、唐突な連立政権呼び掛けなど、未熟で軽率な言動に
寄せられる厳しい非難は、菅首相が政権を担当する資格と能力に著しく欠けている実態を明確に示している。
未曽有の災害を前に、(我々は)菅内閣の継続を黙認してきたが、もはや容認はできない。菅首相は一刻も早く
退陣すべきである。」と有る。簡潔だが明解な提案理由だろう。
これに同調するかの様に反主流派小沢系議員として政務三役に就任していた東祥三内閣府副大臣、三井辨雄
国土交通副大臣、鈴木克昌総務副大臣、内山晃総務政務官、樋高剛環境政務官の5名が辞表を菅総理に
提出した。今夜、小沢グループは会合を開き、小沢氏本人を含む衆議院議員71名が出席したとされる。鳩山
前総理や原口前総務相も不信任案への賛成を表明する中、共産党は採決での棄権を決定、社民党も棄権の
予定とも報じられている。今頃は民主党の主流派、反主流派が入り乱れて、票固めに躍起になっているだろう。
大量の欠席により不信任案は可決してしまう様にも思えるのだが、明日はどの様な結果になるのだろうか。
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2011年06月01日
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