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森で熊に遭遇したら死んだ振りをせよというのは良く聞く話(真実はそうではないらしい。)だが、菅総理はこの
手を一昨日、使ってみた。相手は国会、党内、派閥での数々の政局を制し、今の地位を得た自民党の派閥の
領袖達と、田中派、竹下派と常に政局の中心で腕を磨き、40代にして与党自民党の大幹事長に抜擢された
小沢氏だ。無論、百戦錬磨の肉食系の彼等に死んだ振りなど見せた処で、見破られるのがオチなので、彼等の
仲間で草食系の鳩山前総理に的を絞った。肉食系の彼等と異なり、草食系の彼は民主党が全て、その習性を
上手く利用する事にした。彼の習性は欺き易さも含めて昨秋の代表選前の候補者調整会談で確認済みだ。
亀井国民新党代表からも期限付き退陣表明以外に不信任案を否決する道は無いとのアドバイスを貰い、意を
強くした。後は期限を言質を取られない様にする自己流のアレンジを加えれば良い。
覚書には、
・民主党を壊さないこと
・自民党政権に逆戻りさせないこと ・大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと 1.復興基本法案の成立 2.第に次補正予算の早期編成のめどをつけること とだけ記載した。鳩山前総理は承諾しただけではなく、代議士会での菅総理の神妙な面持ちでの挨拶の後に、
所属議員に対して不信任案否決を呼び掛ける応援演説までしてくれた。更には挨拶で若い人に責任を委ねると
言ったのを自分の事だと解釈したのか、原口前総務相まで翻意を表明した。会合は一気に不信任案否決の
方向へ流れ出し、本会議での投票での造反議員も最小限に抑えられ、不信任案は大差で否決された。
否決してしまえば此方の物、内閣不信任案は一国会に一回しか提出出来ないので、党首討論で言及した様に
今の通常国会を年末迄、延期して通年国会にすれば、もうその地位を脅かされる事も無い。来年の通常国会の
冒頭に再び内閣不信任案が提出される事は想定されるが、それまでの約半年間に復興という名の総選挙
準備さえ行っておけば、解散や公認外しで造反組を恫喝して萎縮させられる。そうして菅総理は種明かしの
会見を夜に行い、事故を起こした原発の冷温停止を目処としていると語った。工程表によれば冷温停止の
予定は来年1月になる。菅総理が冷温停止に如何、貢献出来るのか甚だ疑問なのだが。
計算外だったのは騙されたのを恥じて大人しくしているかと思った(昨年も私は何だっだのでしょうと惨めな姿を
曝していた。)鳩山前総理が嘘を吐いてはいけないだのペテン師だの騒ぎ始めた事だった。最低でも県外と沖縄
県民を欺き、総理辞任後は総選挙に出馬せず引退の方針も撤回した彼に、その様な罵り方はされたくないの
だが、どうも両院議員総会の開催を目論んでいるらしい。民主党の規約には党代表の解任手続きが無い為、
今すぐ引き摺り下ろされる話でもなく、代表を辞めさせても総理を辞めさせる事は出来ないので問題は無いの
だが、事の顛末を聞き及んだ中間派の議員までが続投に難色を示し始めた。自ら切腹を申し出た者をわざわざ
磔獄門にするのは忍びないと武士の情けを掛けて貰った形が、仇となった様だ。自民党は参議院での問責
決議案提出の検討に入り、此方の可決は揺るがない。可決されれば菅内閣退陣が持論の西岡参議院議長は
開会のベルを鳴らさないだろう。そうなれば全ての法案が廃案で政権運営は行き詰る。これらの状況を
意識してか岡田幹事長、枝野官房長官、安住国対委員長までが、早期辞任論を口にし始めた。
結局、万策尽きたか、今夜、菅総理は民主党の石井選対委員長との会談で、11年度二次補正予算案と特例
公債法案を成立させて退陣すると表明せざるを得なくなった。悪い事は出来ないものだ、
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