憂国烈士

政治はこの国をどこへ導き、社会は何を求めるのか。

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ひもじさに負けたか

4月の東京都知事選で石原都知事に敗れた東国原英夫前宮崎県知事、次期衆議院選に自民党公認候補
として、東京都下の小選挙区からの出馬を自民党に打診していると報道されている。当初は宮崎県からの
出馬を検討していたそうだが調整出来ず、東京都で検討する事になった様だ。今年1月に宮崎県知事を
退任して7ヵ月、そろそろ当てのない無職暮らしも限界が訪れたのだろうか。現状の衆議院東京都下の
選挙区は以下の状態に有る。
 
 1区 海江田万里     141,742票 VS 130,030票  与謝野馨     離党→たちあがれ日本→無所属
 2区 中山義活       138,603票 VS  98,593票  深谷隆司     郵政選挙では選挙区当選
 3区 松原仁        163,603票 VS 121,699票  石原宏高     郵政選挙では選挙区当選
 4区 藤田憲彦       100,067票 VS  93,583票  平将明
 5区 手塚仁雄       149,623票 VS 121,244票  佐藤ゆかり    参議院議員に転身
 6区 小宮山洋子     174,367票 VS 102,944票  越智隆雄     郵政選挙では選挙区当選
 7区 長妻昭        167,905票 VS  79,686票   松本文明     郵政選挙では選挙区当選
 8区 保坂展人(社民)   116,723票 VS 147,514票  石原伸晃
 9区 木内孝胤       140,109票 VS 126,026票  菅原一秀
10区 江端貴子      105,512票 VS  96,739票   小池百合子
11区 有田芳生(新日)  113,998票 VS 117,472票  下村博文
12区 青木愛       118,753票 VS 108,679票  太田昭宏(公明) 郵政選挙では選挙区当選
13区 平山泰朗      114,653票 VS 111,590票  鴨下一郎
14区 木村剛司      110,624票 VS  93,675票   松島みどり    郵政選挙では選挙区当選
15区 東祥三       105,131票 VS  80,054票   木村勉       郵政選挙では選挙区当選
16区 初鹿明博      128,400票 VS 113,634票  島村宜伸     郵政選挙では選挙区当選
17区 早川久美子     106,892票 VS 138,512票  平沢勝栄
18区 菅直人       163,446票 VS  88,325票   土屋正忠     郵政選挙では比例復活当選
19区 末松義規      170,437票 VS 105,721票  松本洋平     郵政選挙では選挙区当選
20区 加藤公一      136,294票 VS  95,718票   木原誠二     郵政選挙では選挙区当選
21区 長島昭久      142,418票 VS  79,628票   小川友一     郵政選挙では選挙区当選
22区 山花郁夫      154,904票 VS 117,315票  伊藤達也     郵政選挙では選挙区当選
23区 櫛渕万里      168,346票 VS 108,528票  伊藤公介     郵政選挙では選挙区当選
24区 阿久津幸彦    148,719票 VS 121,867票  萩生田光一    郵政選挙では選挙区当選
25区  真砂太郎(国新)    48,373票 VS 106,201票  井上信治
 
如何に政権交代選挙が民主党の圧勝だったかが一目瞭然の状態なのだが、民主党政権が不調な事も有り、
浪人中の自民党候補者は皆、次期衆院選に向けて意欲満々だ。選挙区が空いているのは与謝野氏が離党した
第1区と、佐藤氏が参議院議員に転身して空白区となった第5区だけになる。ただ司法から一票格差の是正
指導が入っており、全国300小選挙区の区割りを見直している最中で、格差の激しい東京都は選挙区が増える
のは確実とされる。物理的には選挙区は確保出来ると言えるだろう。
 
問題は二つ。一つは感情的な問題で、二年前の政権交代選挙前、自民党が東国原氏に衆院選出馬打診の際、
見下された様な回答が有り、世間にも波紋を拡げた。衆院選直前の東京都議選で自民党は大敗、過半数を
失う敗戦結果の一つに東国原氏の件が挙げられた。また4月の都知事選では自公両党が支持する石原氏と
都知事の座を争った経緯も有る。実際、自民党東京都連は冷ややかな態度らしい。もう一つの問題は
東国原氏の底意が何となく透けて見える点に有る。自民党所属議員として活動していれば、石原都知事が
勇退する際に後継者としてその座を禅譲してくれるのではないかという淡い期待が、感じられて仕方無い。
野田総理ですら初当選から総理就任まで18年掛かっている。まもなく54歳を迎える東国原氏では60代で総理に
就任する事は不可能に近いし、54歳の野田総理が誕生した後で70代の総理も考え難い。結局、国会議員という
職業は、都知事に就任する前の社会へ存在をアピールする手段としてしか捉えていない事が薄々、感じられて
しまっている。本来ならば都知事にはほとんど無関係の国政より、都政勉強の為に都議を目指すのが筋と
言える。
 
東国原氏には既成政党に捉われず、橋下大阪府知事と組んで大阪市長選に立候補する位して欲しかった。
大阪はお笑い100万票と言われる土地柄、笑いの質は大阪と東京で異なるが、受け容れられる下地は有ると
思われる。首長としての行政勘も失われる事無く、大阪都実現の為に都という行政機構について利点や欠点を
学ぶ機会も有るだろうし、就任して3年で大阪都を実現すれば大阪市は消滅、市長は失職して東京に舞い
戻れば4ヵ月後には東京都知事選が待っている。大阪都実現の功績は評価される事だろう。
 
この選択、都民は如何、評価するのか。

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