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野田内閣が誕生して一週間だが、期待出来ない顔触れに加え、一川防衛相、小宮山厚労相、鉢呂経産相と
物議を醸し出す発言が相次いでいる。国会が開会する前の事、開会すれば野党質問への答弁で更に件数は
増えて行くだろう。危惧した平野国対委員長は閣僚へのテレビ出演自粛要請を行うと共に、国会の会期を巡る
野党との協議で「今の内閣は不完全で、充分な答弁が出来ない。」と発言、会は紛糾してしまった。野田総理の
言う適材適所ではない事は明らかなのだが、これは民主党がかつての自民党で行われた派閥順送り人事を
行っているが故に他ならない。各グループから入閣名簿こそ提出されないものの、当選回数と所属グループを
念頭にした人選が行われているのは明らかだ。
現在の民主党では大臣へ就任するには基本的に衆議院は5回以上の当選回数、参議院は4回以上の当選
回数を要するとの不文律が有る様だ。該当するメンバーは
●衆議院議員
横路孝弘(10期)、荒井聰(5期)、鉢呂吉雄(7期)、鳩山由紀夫(8期)、小平忠正(7期)、小沢一郎(14期)、
安住淳(5期)、鹿野道彦(11期)、玄葉光一郎(6期)、渡部恒三(14期)、大畠章宏(7期)、
山岡賢次(5期、参議院2期)、細川律夫(7期)、枝野幸男(6期)、野田佳彦(5期)、田中慶秋(6期)、
池田元久(6期)、藤井裕久(7期、参議院2期)、小沢鋭仁(6期)、海江田万里(5期)、
小宮山洋子(4期、参議院1期)、東祥三(5期)、菅直人(10期)、末松義規(5期)、小林興起(5期)、
田中眞紀子(6期)、筒井信隆(5期)、沓掛哲男(1期、参議院4期)、羽田孜(14期)、渡辺周(5期)、
古川元久(5期)、近藤昭一(5期)、赤松広隆(7期)、中井洽(11期)、中川正春(5期)、岡田克也(7期)、
川端達夫(8期)、前原誠司(6期)、藤村修(6期)、中野寛成(11期)、平野博文(5期)、樽床伸二(5期)、
滝実(5期)、平岡秀夫(5期)、仙谷由人(6期)、松本龍(7期)、古賀一成(7期)、原口一博(5期)、
高木義明(7期)、山田正彦(5期)、横光克彦(6期)、川内博史(5期)
●参議院議員
岡崎トミ子(3期、衆議院2期)、増子輝彦(2期、衆議院3期)、長浜博行(1期、衆議院4期)、
輿石東(3期、衆議院2期)、田中直紀(3期、衆議院4期)、北澤俊美(4期)、直嶋正行(4期)、
石井一(1期、衆議院11期)、前田武志(2期、衆議院4期)、江田五月(4期、衆議院4期)、
柳田稔(3期、衆議院2期)、西岡武夫(2期、衆議院11期)
となり上記の青字は今回の初入閣組、赤字は未入閣組で、太字は副大臣、政務官すら経験されていない
方々だ。不文律の例外は長妻元厚労相、細野環境相、松本前外相、馬淵元国交相、平野復興相、蓮舫
行刷相、一川防衛相の7名のみで、一川氏を除いて(小沢グループに大臣適齢者が少ない為と思われる。)
起用理由は明解だろう。衆議院議員の任期は後2年、来秋に民主党代表選が控えており、あと1回は組閣
人事が有りそうだ。衆議院議長を務める横路氏と参議院議長を狙う輿石氏を除くこの17名から、何人かは
入閣すると思われ、場合によってはそれより前にピンチヒッターを務める事になるかもしれない。
一方、副大臣、政務官人事においても同様の手法が用いられている。副大臣は衆議院ならば当選3回から4回、
参議院ならば当選2回から3回、政務官では衆議院が当選2回から3回、参議院では当選2回となっている。
両院を跨いで当選経歴が有る者は1回当選でも任命されているが、特筆すべきは蓮舫行刷相、純粋に参議院
一回生、6年目にして政務官も副大臣も超えて閣僚になってしまった。彼女にその能力が有るか否かは
別にして、何かを持っている人物では有りそうだ。衆議院で当選2回から4回の議員は111名、参議院で当選2回
から3回の議員は50名居るが、今迄、副大臣、政務官就任経験が無いのは下記の方々。
●衆議院議員
当選4回 生方幸夫、城島光力、石毛えい子、吉田治
当選3回 寺田学、小宮山泰子、首藤信彦、手塚仁雄、中津川博郷、村井宗明、松宮勲
当選2回 横山北斗、太田和美、石関貴史、松崎哲久、本多平直、岡島一正、村越祐民、若井康彦、
青木愛(参議院1期)、渡辺浩一郎、鷲尾英一郎、糸川正晃、若泉征三、中根康浩、豊田潤多郎、
稲見哲男、辻恵、中川治、梶原康弘、柚木道義、古賀敬章、宮島大典
当選1回 樋口俊一(参議院1期)
●参議院議員
当選3回 大石尚子、羽田雄一郎、平田健二
当選2回 金子洋一、那谷屋正義、ツルネン マルテイ、小林正夫、白眞勲、広野允士(衆議院1期)、芝博一、
林久美子、水岡俊一、前川清成、大久保勉、藤末健三
当選1回 今野東(衆議院2期)、川上義博(衆議院1期)、佐藤公治(衆議院2期)、松野信夫(衆議院1期)
衆議院で34名、参議院で19名の候補者が居るのだが、問題は彼等が適材適所で任命される訳ではない事だ。
2年後の衆参同日選を見越して、衆議院は小選挙区選出者優先、参議院は2013年改選組優先の人事が
行われる。選挙を戦うには箔が付いた方が地元の受けも良く、話の幅も広がる。何と言っても立法府では
議長と副議長を除いては何度、当選しても皆、平等扱いで1/718でしかないが、政務三役経験者ならば其処から
差別化が図れるという訳だ。行政手腕は二の次、三の次、後回しにされてしまう人事で、この低迷する国家を
救う事は出来るだろうか。
政権交代を果して組閣された鳩山政権では、閣僚は任期一杯の4年間を務めるはずだった。また副大臣、
政務官人事は大臣に委ねられていた。政務三役が一つのチームと成って、その道のスペシャリストである
官僚に対応しようとしていた。だが鳩山内閣は1年で総辞職、以降の菅第一次改造内閣、野田内閣は主流派と
反主流派の対峙する党内抗争の中、人事は融和策としてバランスが優先される様になってしまった。また
野党から与党に代わった事で、権力欲、名誉欲が個々の国会議員に芽生えてしまった事も否定できない。
真の適材適所を実現した人事は何時、行われる様になるのだろうか。 |
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2011年09月09日
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