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今年もタゴガエルの繁殖活動を観察・撮影したので、何回かに分けてお送りします。
舞台は去年と同じ高尾山。国内ではもちろんのこと海外でもかなり有名になったらしい。
それというのも、ミシュランガイドで最高ランクの“三つ星”の観光地に選出されたからだ。
何と年間の登山者数は約260万人を超え、世界一の登山者数を誇るとの事。
そんな老若男女が訪れる名所に生息する、一般にはあまり知られていないタゴガエルの生態を伝えたい…との思いで四度山に入り、色々な場面を見ることが出来た。
3月20日午後、裏高尾の日影沢の渓流沿いから散策開始。
たまには裏から登ってみるか…何か面白い出会いがあるかも…と少し期待したが空振り。
途中数ヵ所でタゴガエルの鳴き声が聞こえたものの姿は見えない。
結局楽しく?登山しただけで、いつものルートを下りながらポイントを探す。
鳴き声が聞こえる場所の中から、姿を現しそうなポイントを選び腰を落ち着けた。
すでに日没間近で準備しながら夜になるのを待つ。
↑この岩盤の奥から鳴き声が聞こえて来る。中央の小さい洞穴に姿を見せてくれれば…。
ここでちょっとタゴガエルの説明を。。。
主に山地の林床、地方によっては低地の丘陵地帯に生息する。本州、四国、九州に分布。
ヤマアカガエルと似ているが咽喉から胸にかけて細かく黒い斑点が多数ある。
水掻きはあまり発達していない。成体の体長は30〜55mmで雌雄間に差がない。
鳴き声は グッグッグッ…ゴッゴッゴッ…。繁殖期は3〜5月頃。
小渓流の岩の隙間や地下を緩く流れる伏流水中などに、少数の大きな卵を産むという変わった繁殖習性を持つ。繁殖期の雄は体側の皮膚が弛んでいることが多い。
オタマジャクシは餌を食べなくても卵黄の栄養だけで変態して幼体になることができる。
タゴとは両生類学者 田子勝弥氏に献上して付けられた名前。発見されてから60年以上になるが一般にはあまり知られていない。
夜の帳が下りて人っ子一人居なくなると、山は野生生物が支配する本来の姿に…。
観光地高尾山と言えども例外ではなく、自分を包む空気感がガラリと変わるのが分かる。
やや冷え込んできて、早くタゴに会いたいなぁ…という想いが募る頃…
ひょっこり現れてくれた!
↑小さい洞穴から顔を出したタゴガエル。前肢の太さなどからオスに間違いない。
今年の初タゴガエル♪メスを待つオスだ。
夜で警戒心が薄れているのと繁殖期の大胆さから、目の前で撮影する僕にも動じない。
ちゃんと撮らなきゃ…という緊張と自然に笑みが浮かぶ嬉しさが入り混じる。
曇るレンズを拭いたり小休憩を入れたりしながらの撮影に、1時間以上付き合ってくれた。
そして訪れた別れの時(大げさ 笑)。。。
↑姿を隠す寸前の姿。撮らせてくれてありがとう。知らぬ間にサワガニも登場していた。
ヒラリと一瞬で身を翻し洞穴の奥へ。
もう出て来ないだろうな…と予感しつつ、名残惜しくてその場を離れる気になれない。
辺りに靄が立ち昇る幻想的な雰囲気の中でタゴガエルの鳴き声だけが響いていた。
この日は9時前に撤収して山を下り、改めて出直すことに決定。
次回以降の展開をお楽しみに…。
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