酒井 誠(真宗大谷派 道浄寺)

真宗の宗祖、親鸞聖人の教えと、大谷派のお給仕などについて、不定期に書いています。

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お仏飯はなぜ供えるの

お給仕について、お仏飯をお供えすることを書きました。
では、その意味はなんでしょうか?
仏さま、ご先祖さまに召し上がっていただくため。そのように一般的には考えられています。

真宗大谷派の食前の言葉は
「み光のもと 
   われ今さいわいに
   この浄き(きよき)食をうく
     いただきます」

食後の言葉は
「われ今
   この浄き食を終わりて
   心ゆたかに力身にみつ
     ごちそうさま」

です。

浄き食とはなんでしょうか?

仏様からいただく食事です。仏様から、私たちの本来のいのち、仏様のいのちを養うために頂くものだかrです。

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お寺ではだいたい毎日。時にはお供えできない時もありますが、お朝事の後にお供えして、正午に下ろして、それを頂きます。
そのお米はご門徒さんがお供えしてくださるものです。幸に田舎で農業を営んでいるご門徒さんも多く9月には新米もいただきます。

そういう生活で感じることは、私ひとりのために、農家の方はご苦労されて、お米を作ってくださるのだ、ということです。

常識的にはそんなことはないでしょう。農家の方は大勢の人に食べてもらうために作っているのだということが常識です。

では、そのお米を頂く時、数百分の一の感謝しかしていないのかというと、そんなことはない。私ひとりのためにご苦労してくださったのだと思えます。
だから、昔からご飯粒を残すな、食べ物を粗末にするなと、両親や祖父母から教え込まれます。

お米だけではない。野菜も、お肉も、お魚もそうでしょう。人に食べられるために動物や魚は生まれてきたわけではありません。しかし仏様からいただいたいのちを養うために頂く尊い食事です。

もっといえば、お米一粒にも野菜にも、肉にも魚にも仏様が宿っています。仏様という言い方でなければ、ご先祖が伝えてきた農業漁業と、そこに流れている純粋な祈りです。

農家も漁師もただ、自分の儲けのためだけに働いているわけではないでしょう。少しでも美味しいものを、口にした人が喜んでくれることを望んでいると思うのです。

そういうことを、お仏飯ということで表しているのではないでしょうか。

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