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被災地の現状を知ろうと宮城県と岩手県の沿岸部を歩き回った数日間。
道の駅で車内泊を繰り返し、全ての町や村を自分の足で歩いてきた。
僕はテレビから流される偏った情報だけではなく、自分の足で、目で、被災地を感じたかった。
大地を揺るがした地震の恐怖、村そのものが無くなってしまう津波の威力、
戦争でもここまで破壊しないと誰かが言っていた意味がようやく分かった。
今や被災地の情報はニュースでもあまり取り上げられなくなってしまったけど、
現地は復旧、復興と言うにはほど遠い状態だった。
大地を覆い尽くしてしたがれきは町ごとに数カ所にまとめられ、
建物の基礎だけがむき出しの状態で彼方まで続いている。
それはかつてここに町があった確かな証で、想像すると胸が締め付けられる思いにもなった。
2月現在、行方不明者は未だに3300人もいる。
でも暗い話ばかりではなくて、明るい話や風景もたくさんあった。
この場所でまた、少しづつ綴っていければと思います。
写真は南三陸町、志津川で出会った地元のかた。
笑顔が素敵で写真を撮らせてもらったら話の流れで
仮設住宅に住む方たちの集合写真を撮ることになり、
そのまま仮設住宅に一泊させてもらった。
とてもいい出逢いだった。
ise
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2012
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突然ですが、しばらく震災の被災地に行ってきます。
まぁ、突然でもないのですが。
これは、ずっとずっと心に決めていたことでした。
3・11
あの日からもうすぐ一年経ってしまう。
地震と津波、原発事故という人類が初めて経験した三大同時災害。
震災後、多くの人たちが被災地に直接物資を届けに行ったり、
ボランティアに行っていた。
そんな中、僕はテレビから流れる映像を
見ているだけでこの場所から動くことができなかった。
その後、被災地に行きたいと思いつつもその気持ちは
曖昧なものになり、今に至ってしまった。
昨年はやると心に決めたものもやらず、
行くと言った場所にも行かず、
ただ繰り返す日々に埋没してしまった。
一度の人生の中の貴重な一年だった。もう後悔はしたくない。
最初の一歩が踏み出せれば、これからしたいと思っていることも
なりたい自分にも、きっとなれると思う。
最初の一歩にためらうのは、仕方のないことかもしれない。
それでも踏み出せば、未来は変わっていくと思う。
未来の自分を作るために、僕はこの小さな一歩を踏み出そうと思う。
東京で生活をしていると、地震があったという実感がなくなってくる。
テレビを通して流れる被災地の様子は『こんなに片付けが進んでいます』という映像が多くて、
『被災地は元に戻ってきているんだ』という印象を受ける。
だからこそ、実際の被災地がどんな状況なのか見てみたいと思ってきたし、
被災地の現状を忘れないように自分の目で見て、記録に残したいと思えるようになってきた。
ただ、被災地に住んでいる方の感情を考えると、
観光気分で被災地に足を踏み入れられるのもどうなのか、という気持ちもある。
悩んで、悩んで、出した答えは、配慮ばっかりしても何も始まらないし、
被災地を元気にするには、一人一人が直接その場所へ行ってお金を落とし、
地元の経済を回していくのが一番早いのかなぁ、と。
2日に東北地方で発令している大雪警報が気になりますが、
行けるところまで、行ってこようと思います。
では、また。
ise
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その日、僕は晩ご飯の食材を買いにスーパーに来ていた。
買い物を終え、考え事をしながら歩いて家と向かう。
ふと路上停まった車に目をやると、車の窓ガラスには
車内が確認出来ないくらいの夜露が張り付いていた。
こんな日の夜、僕は必ずある場所に向かう。
月食が起こったのが数日前
空を見上げると未だに強い力を持った月が輝いていた。
その場所に近付くにつれ
柔らかな空気が周りを包み出した。
時折、目の前の風景も見えないくらいの濃い霧があたりを包む。
後から気付いたのだけれど、写真の上に写っている明るい線は
知らない間に流れた流れ星*:・゚
濃い霧の迷路を抜けて何とかいつもの場所へと辿り着く。
ここは僕のお気に入りの場所で、
ここから東を向けば一日を照らす太陽が昇ってくるのが見えるし、
西を向けば黄金色に輝く地平線に沈む夕日を見ることが出来る。
遠くには呼吸をしているみたいに点滅する都心のビル群
おしゃれな飲み物やテラスなんかで飾らない、この場所が僕は好きだった。
街と街を繋ぐ橋は、濃い霧に覆われて
ここは海なのか空の上なのか分からなくなる
霧の間からにょきにょきと生える木々がかわいい。
今日は獅子座流星群がピークの夜だった。
そして、濃い霧もそんな日に偶然重なった。
僕は何とか奇跡的な一枚が撮りたくて、長時間の露光を繰り返すも写るのは濃霧に覆われた大地だけ。
それでも、僕は十分満足だった。自然は魅力に溢れる風景を見せてくれたから。
きっと、写真をやっていなかったらこんな風景にも気付くことなく
自然の美しさも知らないで、人工物に囲まれた空間の中で平凡な毎日を送っていただろう。
人は自然に生かされていることにも気付けない怠慢な人になっていただろう。
写真に写った線光源は、流星では無くて地球の自転による星の流れ。
20分くらいかけて撮りました。
こういう写真撮ったの、久しぶりだなー。
気付けば朝の3時を回っていた。
こんなにも長い時間撮影するつもりではなく
完全防寒で来ていなかったので、足下から来る冷えは限界だった。
でも、流星が写る満足の一枚が撮りたくて粘ること30分、、
小さくはあるけれど、キラキラと空を流れる流星を見ることが出来た。
スーっと心が軽くなって、内から熱いものがこみ上げた。
力強く瞬く流星は、行く先不安な僕の心を
大丈夫だよって背中を押してくれたようだった。
だから、きっと大丈夫。
踏み出す勇気を持って進んで行こうと思った。
ise
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