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(8月5日の記事に若干追記)
ついにiTunes Music Storeが日本上陸ですね。
これは現在の日本の音楽業界に間違いなく風穴を開けるニュースになると思う。
というのも、現在の日本の音楽業界(とりわけ『音楽著作権団体』についてだが)はCD離れが進む若い世代に対する『取締り』を強化する事しか頭に無く、間違いなく音楽業界、引いては音楽文化の発展を妨げている先達に成り下がっているからだ。
音楽CDがかつてほど売れなくなった理由の真相は微塵も考えず、『インターネットの普及が売上減の原因だ。このままでは音楽文化が危ない。ダウンロードサービスなど違法コピーの温床になるから今後も注意して監視する必要がある。』との一点張りから、Apple社のiTMSの日本進出を何とか食い止め続けた著作権保護団体だけど、ついに革命が起きるのでは無いか?とかなり期待しています。
みなさんも普段購入するCDを見ると、コピーコントロールCD(CCCD)というのを目にした事があると思う。
実はコレ、著作権保護団体の暴走とも言うべき勝手な仕様によって作られた物で、一般的な『COMPACT DISC』の商標が付けられない仕様だという事をご存知だろうか?
一般的な(というかほぼ全ての)CDプレイヤーは、このCOMPACT DISC規格のCDを再生できるように作られており、CCCDには対応していない。
下手をすると、「うちのCDプレイヤー、このCDが再生できな〜い!」という由々しき事態を招くばかりか、「このCDを再生したら、何かプレイヤーが壊れたんだけど!」という事態にも成りかねないという。事実、そうした報告が何件もあげられているそうだ。
CCCDのパッケージを良く見ると、「このCCCDを再生する事によって・・・」などの注意書きを発見する事が出来る。
という事は、著作権保護団体はこのような狂った仕様のCCCDを実に堂々と(しかしこっそりと注意書きを入れて)販売している事になる。
こういう対処に踏み切った原因は、Winnyを代表とする『P2P』と呼ばれる通信方式を果たすファイル交換ソフトの影響でCDの売上が落ちて来た、と判断されたからなんだけども、どうもこれって見当違いというか本末転倒な対策だと思う。
ユーザーがどんな音楽を求めているのかも考えず、昔と同じようにいつまでも『出せば売れる』と思い込んで質より量で捌いてきたツケが回って来たというか・・・音楽文化を単なるビジネスだと捉えて粗雑な経営を続けてきた各レコード会社にももちろん責任があるんだけど。だから、そういう意味で今回参入を決めたエイベックスやコロムビア等は非常に前向きな見解を持っているんじゃないかと感心した。
『CDが売れない』→『違法コピーが原因だ』→『インターネットは敵だ』
これが今までの考え方だった著作権保護団体も、ここで少しは改めていかなくてはいけない状況が出来上がりつつある。
どうして「CDを買ってもらえるよう魅力的な音楽を創造していかなくては』という思考回路にならないのかは本当に疑問だけど、とにかくこれからの音楽業界の中心は間違いなく『ネット配信』に切り替わっていくと思う。
何故なら、このiTMSはすでに爆発的にヒットしたiPodとの連携も強く、Windowsユーザーを巧みに取り込んでどんどんシェアを広げているからだ。実際にiTunsをダウンロードして使ってみれば分かると思うけど、曲の取り込みからデータベース化、CDの作成までが本当に楽にできる。一度、試してみて欲しい。
こういうものが一度普及し始めさえすれば、5年もしたら流通体制もずいぶん変わってくるんじゃないかと思う。
既に周りを見渡してみると、電車なんかに乗っていてヘッドフォンを付けている若い世代(自分含む)はもう半分くらいがMP3プレイヤーを身に付けていると感じる。
CDを買ったとしても、結局すぐにMP3なんかに落として、買ったばかりのCDを中古屋に売り出してしまう人も少なく無い。そういう人が『CDを買わずに済む』方法をより手軽に実行できるとしたら、みんな飛びつくだろう。方法さえしっかり確立していれば、一曲200円〜300円くらいすぐに出して新譜をダウンロードするだろう。違法コピーが出回る原因は、この『しっかりとした方法』がイマイチ無かったからなんだと思う。
いくら対策を施しても突破されて結局違法コピーが出回るCDを出し続けるのと、著作権保護機能をしっかり施した有料ダウンロードサービスを推し進める事と、どっちが今後の世相に合っているかなんて、誰だって分かる事だと思うのに・・・著作権保護団体というのは全くフシギな連中です。
それに、自分で買ったCDをパソコンに落とす行為自体は何ら違法性も無く、むしろ貴重なCD(少しキズが入っただけでも再生不能に陥る事を考えたら、決して頑強なメディアとは言えない)のバックアップを取る、という意味では出来ればコピーしておいた方が良いとも思っている。
とにかく、このiTMSを始めとするダウンロードサービスは間違いなく新しい音楽メディアの登場であると言えます。(着うたの方が火付け役と言えるかな?)
ちょっと話は違うけど、『著作権』という如何にも守らなきゃいけなさそうな(いや、もちろん法律上守らなくてはいけないのだけど)権利自体、この話を聞いたら『???』という見解になるはず。
かつてビートルズに在籍し、数々の超ヒット曲を生み出してきたポール・マッカートニーは、この『著作権』によって保護された『ビートルズの曲』を自分のソロライブで自由に唄う事が出来ないと言う。自分で創った曲にも関わらず、である。
アーティストを守るはずである著作権によって、自分の作った唄を唄えないアーティストがいる。
これって本当におかしい話だと思いませんか??
絶対的なイメージのある音楽著作権のイメージ、変わりませんか?
この話はいくらしてもネタが尽きないので、また後日へ続く。。。
参考→http://www.apple.com/jp/
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細かいことはよくわからないのですが、CDが売れないのを消費者にのせいにするのは見当違いもいいとこです。「CDを買ってもらえるよう魅力的な音楽を創造」という部分に深く共感いたしますです。
2005/8/9(火) 午後 0:44 [ あゆみ ]
あゆみさん、そうですよね。レコード会社や著作権団体にとっては売上至上の単なるビジネスでしかないわけですから、『顧客第一』という発想にはなかなかなりにくいんでしょうね。
2005/8/15(月) 午前 7:29