自然ワンダーランド

ちょっと立ち止まって、見て、考えたい。

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足跡がきれいなのは、スノーシェッドの出口付近で、雪が浅いためだ。うろうろと走ってきたノウサギの足跡が、ここでキツネの足跡と合わさり、乱れた後、キツネだけが次の足跡を残していた。

深雪とシカ

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林道に沿って、深い溝が続いているのは、人が歩いた痕に見えたが、うろうろと寄り道をし、道の外の斜面に行ってしまうので、シカのようだった。溝の中にはさらに深くもぐった足の痕があり、足の裏の大きさが人よりずっと小さい。こんなに雪に沈んで、体まで沈んでしまうのでは、かなり不自由だろう。奥には別の足跡があったが、雪はもっと深いのに、沈み方はずっと浅い。カモシカかもしれない。

シカの歩いているあたりで、わかんをつけて膝くらいまで沈む。このくらいだと、速くないし、力もいるが、1動作で短い一歩が出せる。奥は腰まであり、膝をかなり超えるようだと、1歩が1動作では出ないし、歩幅も極度に短くなる。時速100mは大げさではない。それでも、腰の深さで時速130mくらいは出ていたか?振り返ると、いくらも進んでいないのがわかっていやになるから、前だけ見て歩く。振り返るのだって、簡単ではないのだ。林道を外れて斜面を登ると、目の前の雪が壁のようになって、頭の上まで来てしまう。

あるシカは道路わきに生えた低木の列に沿うように歩いている。大部分はキブシで、枝先をかじった痕があるが、ちょっとつまみ食いした程度。1日の食事量には、もっともっと、キロ単位の量が必要なはずだから、おやつ程度の食べ方になっているのは、不味くて食べにくいのかもしれない。

それにしても、我々は食べ物を持ち込まなければ、そこにあるものだけで生きていくことはできない。便利さ、豊かさと引き換えに、大事なものを失ってしまったように思える。

編笠山と西岳

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八ヶ岳の「八」の峰をどう数えるかは、決まったことではないが、西岳を入れるかどうかは微妙なところだ。もともと「八」は「たくさん」の意味で、峰が八つという意味ではないと思うのだが・・・

編笠山と西岳は主峰群と比べると地味だし、一応森林限界を抜けて展望が利くとはいえ、急峻さがなく、形も丸い。富士見方面からだと、日帰りで2つ登れるほど楽な山だ。1日でも泊まるほうが面倒かもしれない。水がないのだ。今回当てにしていた湧水が、斜面崩落の影響か、枯れていたのだ。ないものは仕方がない。わかっていれば余分に水を持ち上げたのに・・・

とはいえ、八ヶ岳南部に、無雪期にやってきたのは、初めてだ。山を登り始めて以来、ずっと南八ヶ岳は冬の山だった。多くの冬山が、山にたどり着くまでが遠くなる冬に、入り口までバスがあって、氷も冬壁も登れるところなど、貴重なのだ。冬山の風や寒さも十分味わえる。権現岳などは、駅から登れるのだ。冬は水の心配が要らないのも便利だ。

無雪期とはいっても、植物はすっかり休眠期に入っていて、豊作年だったシラビソの球果は、バラバラになって種子と共に落ちてしまい、樹上には球果の軸しか残っていない。チョウセンゴヨウの巨大な球果は、かじられて落ちているだけだ。液果類は麓にしかなく、いつ雪が積もってもいい状態になっていた。空気はやや冷たく、歩き出して体が温まるまで、ちょっと時間がかかる。夜は霜が降り、霜柱が立った。
狩猟が始まっているので、昼間、麓では銃声が聞こえた。ニホンジカは灰色の冬毛に変わっている。

写真上から、編笠山より主峰群、シラビソ、食われたチョウセンゴヨウの球果、シカの母子

ジャガイモタケ

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まるで小ぶりのジャガイモが落ちているかのようだったが、割るとキノコだ。断面は始め白かったが、まもなく変色して、紫色になってくる。地下生ということだが、この場合は地表から見えていた。地下生菌といっても、地中深いところではなく、落ち葉の下程度の浅いところにできるので、地表から見えることもあるのだろう。

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 傘型花序の小苞は、ふつう小さく目立たないが、この個体は大きく発達して葉のようになっていた。苞、小苞は、もともと葉が変化したものだから、こんな形になることもあるのかもしれない。

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