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150409 竹林院の群芳園は、北側にある丘陵の裾を巻くようにして、造られています。 入り口は東側の護摩堂の脇で、池に沿って南側の対岸のお庭や、池の景観、丘陵の斜面を見ながら、西へむかいます。 お庭の一番西側から道は南へむかい丘陵を上り始めます。 上り始めた道は途中で二手に分かれ、一方は水平に丘陵の斜面を巻いて行き、もう一方はそのまま頂上へむかいます。 水平に斜面を巻く道は、所々樹間から下のお庭の様子や、遠くの景色が見えていて、一番良い場所、つまり天人之桜を眼下に見下ろすあたりには、東屋が設けられています。 上の写真は、回遊路から見た天人之桜ですが、池の水面にも沢山の花びらが浮かんでいて、どこがどこやら判りにくい絵になってしまいます。 中段の写真も、一番手前が天人之桜です。その奥に池の北側の回遊路を挟んで咲く桜の木があって、さらにずっと視線を上げて遠くを見ると、金峯山寺の蔵王堂の屋根が見えています。 下の写真は、中段の写真をさらに引いて撮ったものです。これ位引くと天人之桜もすべての姿を現しますし、手前の丘陵の回遊路の脇に咲いている赤い花も入ってきて、花が蔵王堂まで一直線に連なっているようにも見えます。 作庭時にそんなことも考慮して木々を配置したのでしょうか。 この斜面を巻いている道は、その先はそのまま下り、護摩堂の左手側へ出ます。 池泉回遊式庭園とは言え、やはりメインは池の北側で、南側の斜面を巻く道は、途中に設けられた東屋からの展望を見せるためのものだと思います。まともに、下のお庭の一部が見えるのは東屋付近だけです。 東屋付近からも、眼下に天人之桜は見えるのですが池の他の部分はほとんど見えません。そう考えると、この天人之桜と蔵王堂の一直線に見える位置関係は、意識して据えられたものだと思います。 |
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