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150407 大仏殿の四天王のお一人、広目天です。大仏殿内部の大仏様後方、北西側に安置されています。 こちらは、江戸再建の時の最後の方の事業として造られたものですが、いろいろと事情があったらしく、四天王の内、完成された像は、この広目天像と北東に鎮座している多聞天像の二体です。 残りの二体、持国天像と増長天像は、頭部だけ製作され、多聞天像の後ろ側に塗装もされず素木のまま並んでいます。 資金が不足したのでしょうか。その後完成させる話は無かったのでしょうか。いろいろ気になります。 広目天像の後に展示してある東大寺伽藍の模型は、創建時の東大寺の模型です。 模型の前に掲示してある説明によると、創建当初の伽藍の様子を50分の1に縮小・復元したもので、天沼俊一工学博士を中心として、『東大寺要録』や『正倉院文書』などの古文献を基に製作されました。 ネットで調べて見ると明治43年(1910年)に、イギリスのロンドンで開催された「日英博覧会」に出品されたもので、日本建築を紹介するために製作され、他の日本建築の模型と一緒に博覧会で展示されました。 模型の製作に当たっては、建築史学者である関野貞博士の原案を基に、当時、奈良県古社寺修理技師であった天沼俊一氏、加護谷祐太郎氏の指導で造られました。 「奈良県文化財建造物保存修理事業撮影写真」というホームページを見ると、できたばかりのこの模型の古い写真が載っており、そこには「天沼俊一復元案」と載っています。また、撮影場所も「展示会場で撮影」と書いてあり、格天井から、シャンデリアがつりさげられた和洋折衷の豪華で立派な部屋で展示されています。 ただこの部屋は、博覧会での展示会場ではないようです。恐らく出品の前後に国内で公開展示されたときのものではないでしょうか。 現在の模型は埃を被り、照明の具合も今一つであまり見易いと言えないと思います。一度きれいに掃除して、模型自体を前面に傾斜させるなどして、見易くするためのもう一工夫を期待しています。 少し高い場所から俯瞰できると良いと思うのですが。 |
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2015年11月09日
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