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枝野幸男官房長官は5日午前の会見で、東京電力福島第一原子力発電所で問題になっている高濃度の放射能汚染水の保管場所確保のため、比較的汚染度の低い水を海に放出したことについて、「より高い濃度の汚染水が海水に流出するのを防ぐため、やむを得ない措置であるとはいえ、意図的に放射性物質を含んだ水を流さざるを得ないのは大変残念で申し訳ない」と陳謝した。
東電側に対して「海への拡散を防ぐ措置を取るよう督促を致し続けなければならない」と強調した。
一部魚介類からの放射性物質検出については、「漁業者はじめ関係者の方々に申し訳ない」と陳謝。一方、原因は「非常に高濃度の水が流れ出ていたことに起因する」とした。福島県では漁業を再開しておらず、茨城県沖も安全確認済みの魚のみについて漁業を再開を模索しているとして、「風評被害等にならぬよう国民の冷静な受け止めをお願いしたい」とした。
〈ロイター通信より)
依然として綱渡り的な危機的状況を脱しない福島第一原発事故だが、専門家たちが「避けねばならない」と口を揃えていた高濃度放射能汚染水が海へ漏れ出ていることが判明した。
原子炉内の約10万倍の放射能レベルというが、いったいどれくらい危険な汚染水なのだろう。
1000ミリシーベルトまでしか測定できない計器の針が振り切れるほど高濃度というから恐ろしい。
国の安全基準値の750万倍??
あまりの倍数に想像さえつかない。
原子炉を冷却するために水をどんどん投入すれば汚染水が出ることぐらい予想できたはずだ。
何故、事前に処理方法を考えて対処策を準備していなかったのか。
菅総理の「国が全力を挙げて・・・」の演説は口先だけだったのか。
すでに何キロも離れた場所で漁穫された「コウナゴ」から4000ベクレル以上の放射性ヨウ素が検出されたという。
あきれたことに海産物にも国の放射能汚染の安全基準値が定められていなかったらしい。
原発事故に対する危機意識が全く無かったと考えざるをえない。
数値的に見てみると農産物の暫定基準値が2000ベクレル以下なので、4000ベクレルというのは倍以上あり「危険」であることは容易に判断できる。
「コウナゴ」といえばメバルやカサゴなどの釣り餌に使う魚だ。
多くの魚たちが餌としている。
食物連鎖による生物濃縮が発生するのは間違いない。
専門家たちは苦し紛れのように「放射性ヨウ素は半減期が8日ぐらいだから・・」と連呼するが、セシウムやストロンチウムといった半減期が永く人体への影響が大きい物質については多くを語らない。
何故、超高濃度の汚染水にどんな放射能物質がどれくらい含まれているのか緊急に調査して公表しないのか。
それとも東電や国や原子力安全委員会が口裏を合わせて調査結果を隠蔽しているのか。
「風評被害が無いようにお願い致します」という枝野官房長官の言葉がむなしく聞こえる。
もはや日本国内だけの問題では無い。
すでに風評被害は世界各国を駆け巡り輸入制限をかけている国も多い。
更に汚染海域が広がれば莫大な補償問題にもなりかねない。
原発事故は国を滅ぼす・・・
今回の事故で強くそう感じた。
はたしてどんな顛末をむかえるのか。
少なくとも今後何十年も様々な方面へ影響が残ると思える。
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