楽天・三木谷社長×田原総一朗(3) 追い抜かれていく日本NCN 2011年7月1日(金)16時22分配信
http://news.nicovideo.jp/photo2/59358p.jpg 楽天の三木谷浩史会長兼社長は2011年6月30日、ニコニコ生放送の『田原総一朗 談論爆発!』に出演し、ジャーナリストの田原総一朗氏と対談した。三木谷氏は、韓国ドラマを例にアジアへの戦略を紹介しながら、日本のテレビ業界について「何をやっていたのか」と批判。田原氏は「何もやっていない。TBSは三木谷さんが何者か分からなくて、ただ怖かった」と失われた年月を振り返った。また三木谷氏は、百度と組んでの中国におけるビジネス展開についても触れ、田原氏から「中国への本社移転はあるのか?」と訊かれたが、「本社を日本から動かす気はない」ときっぱりと否定した。
楽天・三木谷社長×田原総一朗(2) サミットの場でも感じた「ガラパゴス日本」 http://news.nicovideo.jp/watch/nw81772
以下、番組での三木谷氏と田原氏のやりとりを全文、書き起こして紹介する。
■テレビ局は何をやっていたのか
田原総一朗氏(以下、田原): 例えば東証一部上場の大企業が、なんで内向きなのか? 輸出はどんどんやっているのに。
三木谷浩史氏(以下、三木谷): 今のところ、輸出で食っていけるということが(理由として)ひとつある。ただ、問題は今までみたいに(いかないこと)。例えば一番いいテレビはどこのかって、昔で言えばソニーでありパナソニックだったのが、もう今は海外の一流ホテルに置いてあるテレビは、大体サムスンかLGだ。
田原: サムスンかLG、韓国にやられちゃったわけだ。
三木谷: 完全にやられた。だからもうブランド的に、サムスンかLGの方が、ソニー、パナソニックよりも上に行っているのだと思う。
田原: こう言うとちょっと自慢めいているけど、1982年にサムスンの会長が日本にやってきた。なぜやってきたかって、なんと僕に会いに来た。その頃まで韓国は特許なんて全くなくて、海賊版をバンバン出していた。ところが海外に(進出して)行かなきゃいけない。当時僕は特許の本をいくつか出した。で、特許とは何かというのを聞きに来た。そのサムスンが日本をドーンと追い抜いちゃった。どこが違うんだろう。
三木谷: 別に英語化だけがすべてではないが、例えばサムスンに大学生から入る時は、TOEIC850点が必要。
田原: 850点。
三木谷: 850点って相当難しいけれど、それがないともう入れない。それから入ったら若者はどんどん海外に送られて、そこで現地の人とビジネスをやりなさいっていうふうにやっていく。それプラス、そのサムスンの徹底力みたいなものの組み合わせだと思う。それとともに、やはりコンテンツ――例えば今までジャパンクールなんて言っていたが、日本では韓流ブームになっている。これは実は日本だけじゃなくて、アジアに行っても、いまや韓国ドラマはガンガン流れている。
田原: そうだよね。
三木谷: ベトナムに行くと皆、韓国ドラマを見ている。そうすると、その韓国ドラマとサムスンとかLGのブランドが合体しちゃう。
田原: 韓国のドラマに出ている俳優さん、女優さんが向こうで有名で、それとグッズが結びつく。
三木谷: そう。それは韓国のあのドメスティックなマーケットが小さいから、出て行かなくちゃいけないということもあると思うけれども、国としてかなり戦略的にやっているのだと思う。
田原: 日本のテレビはなんで考えないんだろう、そういうこと。
三木谷: それは今まで何も考えなくても食べていける構造。
田原: 日本というマーケット、1億2000万人いればなんとか食えた。韓国は半分だから。
。 三木谷: そうだと思うし、田原さんは僕より詳しいと思うけれども、広告は電博が売ってくれる。番組は下請けのプロダクションが作ればいい。 田原: 安いね。
三木谷: だから何をやっていたのかテレビ局は、ということだと思う。
田原: 何もやってないんだ。だから三木谷さんがTBSと組もうって言ったら、TBSには経営者がいないもんだから、ただ怖かったんだね。三木谷って何者か分からないと。何されるか分からない。
三木谷: そうかもしれない。
■「楽天本社を日本から動かす気はない」
田原: そこでまた戻りたいんだけれど、いま百度と組んでどうか?
三木谷: まあまあ。最初はちょっと中国の特有な慣習というのがいろいろあって。
田原: どこが違うのか?
三木谷: 例えば物を買うときに、日本人だったら当然買われたらお金を払ってもらえるものだと思っている。中国の人はとりあえず買って、それからあのー、待てど待てど、その・・・お金の支払いがない。
田原: 金払わないの?
三木谷: そういう人も結構いる。流通にしても、やはり日本に比べるとまだまだの部分もあったりする。それから韓国のインターネットマーケットは非常に過熱しているから、皆がいろいろな広告をバンバンバンバン打つ。よってその広告宣伝費が非常に高いというような問題があって、そこのいろんな修正というのを半年くらいかかって、それがようやく終わって、今またすごい勢いで伸び出した。
田原: どのくらい? 例えば去年に出てから。
三木谷: 去年の10月からスタートして、馬鹿でかいキャンペーンを打って始めようと思ったのが、ちょうど尖閣諸島の問題でそれができなかった。
田原: そうだ、尖閣問題がちょうど9月にあったんだ。燃えに燃えた。
三木谷: それで、ダーンと百度とでかいイベントをやろうと思っていたのにできなくて。まあ、今年どこかでやると思うけれど。
田原: まだやっていない。
三木谷: まだ今はサービスをベータ版という形でやっている。だいたい必要なサービスの機能をほぼ開設し終わったので、秋ぐらいからまた本格的にやっていくけれど、今は月次で40パーセントずつくらい伸びていっている。まだまだ小さいんでね。簡単な話だけど。
田原: なるほど。で、どんどん伸びていく。将来は本拠が中国になることはあるのだろうか?
三木谷: それはないと思う。あくまでも本社を日本から動かす気はない。
田原: なぜ?
三木谷: んー、まぁ、いろんなことを言っても、日本が好きなんでしょうね(笑)。
田原: 例えば楽天イーグルスを仙台に作った。メジャー(アメリカ)でも楽天が球団を持つなんてあってもいいのでは?
三木谷: スポーツチームはもういいかなと(笑)。
田原: 今度は何やるの?
三木谷: 僕はいろんな意味で、楽天市場とか、楽天トラベルっていう仕組み自体が、小さな店舗さんだったり、あるいは小さな旅館だったりを助ける仕組みだと思っている。われわれの最大の社会的貢献というのは、この基盤を広げていく、同じような基盤を世界にも作っていくということ。すごくソーシャルな基盤だと思っているので、それをやっていきたいと思っている。
楽天・三木谷社長×田原総一朗(4) 世代交代も再編もできない日本企業
http://news.nicovideo.jp/watch/nw81770 (岩本義和、大住有、丹羽一臣、西川真帆、伊川佐保子)
◇関連サイト ・[ニコニコ生放送] 全文書き起こし部分から視聴 - 会員登録が必要 http://live.nicovideo.jp/watch/lv54308973?po=news&ref=news#23:36 |

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