“マル暴”被災地で暗躍! やりたい放題2011/10/29 19:49更新
この記事に関連するフォト・情報記事本文 暴力団排除条例の施行で反社会的勢力を排除する機運が高まるなか、東日本大震災の被災地で不穏な動きが活発化している。がれき除去などの利権目当てに暴力団との関連が疑われる企業が暗躍するほか、警備が手薄の漁港では“マル暴”関係者の密漁が続出。
さらには「避難所に住む被災者を狙い、覚醒剤を売り歩く密売人が現れた」(被災地関係者)との噂も。被災地がシノギの拠点にねらわれている。
宮城県沿岸部のある被災地。3月11日に発生した震災で壊滅的な打撃を受けたこの一帯は、いまも大量の汚泥とがれきの山が残されたままだ。そんななか、9月にがれき除去事業を請け負うことが決まった某建設会社に、きな臭い情報が浮上している。
「この会社が関東の広域暴力団のフロント企業ではないか、との疑惑がくすぶっているのです」
(地元の市政関係者)
同県内には、名前が挙がった組織の有力2次団体が組事務所を構えており、地元建設業界などに強い影響力を持つ。こうしたことから、地域内では「復興事業がこの暴力団のシノギに悪用されているのでは」(同)との懸念が広がっている。
震災直後の4月には、石巻市に設けられた5カ所の避難所に山口組の最有力組織、弘道会との関係が疑われる一団が出没。現金3万円入りの茶封筒を被災者に配って回った。 実態不明の団体によって配られた現金の総額は1000万円以上に上るとも。警察関係者は「被災地での復興事業に食い込むため、存在感をアピールする意味合いがあったのでは」とみる。
混乱に乗じて火事場泥棒に走る“マル暴”もいる。
同県警によると、3人は5日午前2時20分ごろ、禁漁期間中にも関わらず、石巻市小渕浜の小淵漁港でアワビ約433キロ(4048個、時価約340万円)を違法に所持していた疑いがもたれている。
「密漁なのは明らかです。震災の影響で監視の目が緩んだ隙を縫っての犯行です」(捜査関係者)
同地は高級アワビの名産地。シノギにありつけなくなった組員が密漁に手を染めるケースが増え、現地の“マル暴”関係者の間ではいま「アワビしかねえ」が合言葉になっているという。
一方、被災者本人もターゲットとしてねらわれている。
「避難所に覚醒剤をデリバリーする“マル暴”がいる」
(被災地関係者)というのだ。
複数の被災者の証言によると、顧客と携帯電話で連絡を取り合い、覚醒剤を持参。大勢の被災者が集団生活を送る避難所で“白い粉”を売りさばく。「避難所での暮らしは退屈だし精神的に疲弊する。避難所でのアルコール依存も問題になったが、ストレスを紛らわせるためにクスリの誘いに乗ってしまう人もいるようです」(同)
時と場所を選ばず、忍び寄っては巧みに利益を挙げる“マル暴”たち。ただ、冒頭の市政関係者は「暴排条例の適用をことさら厳しくしても、復興事業の停滞を招くことにもなりかねない」と戸惑いの表情を浮かべる。“マル暴”排除と復興の狭間で関係者たちの心情も揺れ続けている。
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