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キセノン133と福島第一原発2号機の謎
2011年11月2日に、キセノン133が福島第一原発2号機で検出されたとのニュース。
なんで今ごろ?そもそもキセノンってなに?という疑問を持たれているかと思います。
まず、キセノンは原子番号54の希ガスと呼ばれる、不活性ガスのひとつです。
希ガスは、他の物質とほとんど反応することがありません。キセノンは無味無臭のガスで、核分裂生成物の中ではもっとも大量に作られる放射性物質のひとつです。
映画にもなり、大人気の宇宙探査機『はやぶさ』のイオンエンジンの推進剤にも使われました。
キセノン133はウラン235が核分裂すると生成されます。半減期は5日で短く、ベータ線を出しながらセシウム133の安定同位体へ変化します。
これが最初に検出というか、報道があったのが海外で、福島原発事故の一週間後にカリフォルニアで検出されたと報道がありました。
さて、本題はここからです。
11月2日のニュースで、キセノンが福島第一原発2号機で検出とありましたが、この意味するところはなんでしょうか?
キセノン133は非常に半減期が短い、ということからこの物質が検出されたということは、今もなお核分裂反応が続いているのではないかということを危惧しているわけです。今はもう存在するはずの無い放射性物質が、今もなお検出されたことが問題なのです。
2号機は、1号機、3号機そして4号機と違って原子炉建屋が残っていることは誰もが知っている事実です。
そして福島第一原発事故による最大の放射能汚染は、この2号機がもたらしていることについて専門家の意見は一致しているようです。
ただ、なぜ建屋が2号機だけ残っているのかという謎が解明されていません。
1号機と3号機は格納容器の外側で爆発しましたが、2号機はそうではなく格納容器の内側で爆発しています。
ただ格納容器は圧力が高くて酸素の入り込む余地が無く、酸素なくして水素爆発は起きません。
物理学者の槌田敦氏によると、2号機は水素爆発ではなく、界面接触型水蒸気爆発が連続して起きた結果、圧力に耐え切れずに壊れたのではないかと見ています。
つまり、2号機は原子炉が入っている圧力容器そのものが破壊されたという見方です。
この結果、圧力容器、格納容器、外界はツーツーに抜けてしまって、原子炉内の大量の放射性物質が一気に外に出てしまったという見解です。
2号機の格納容器は3月15日に破壊され、その日の正午あたりから切り替わった南東の風によって、北西方面に一気に放射性物質が流れていったという経過やデータと一致しています。
1号機、3号機、4号機が見るも無残な状況になっているので、どうしてもそちらに目が行きがちですが、放射能汚染という観点ではしれっと建っている2号機こそが主犯なのです。
そのうえに、未だ2号機原子炉がどう破壊されて、溶けた燃料はどうなったのかを誰もまだ目にしていないという中でのキセノン検出なので、この期に及んでもNHKなどで楽観視した発言をする東大御用学者の神経がわかりません。
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