韓国で朴槿恵(パク・クネ)氏が大統領を罷免されて失職、検察の捜査も続いている。サムスングループの実質的経営トップも逮捕される事態となっているが、今後の韓国の政治や経済にどのような影響が出るのか。
韓国の次期大統領選は4月16日の告示、5月9日の投開票に決まった。与党では、黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行兼首相が不出馬を宣言した。朴氏の後継者と目されていた潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長もすでに不出馬宣言しており、主要な保守系候補がいなくなった。
一方、最大野党「共に民主党」では、文在寅(ムン・ジェイン)前代表、安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事、李在明(イ・ジェミョン)城南市長が立候補を表明している。「共に民主党」では公認候補を選ぶ予備選に向けた討論会を開くなど選挙戦は事実上始まっており、4月3日に党の公認候補を選出するという予定だ。
「共に民主党」は、誰が候補になっても、「親北」「超反日」になるとみられる。慰安婦に関する日韓合意についても無効を訴えており、日韓関係は朴政権当時よりもうまくいかなくなるのだろう。
米国との関係についても、同党は朴政権の姿勢を批判してきた経緯もあって、ぎくしゃくしそうだ。場合によっては、在韓米軍の撤退を要求することにもなりかねない。
こうした政権が誕生する可能性が高いということは、近い将来、朝鮮半島のパワーバランスが崩れる可能性を示唆している。
韓国の次期大統領選は4月16日の告示、5月9日の投開票に決まった。与党では、黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行兼首相が不出馬を宣言した。朴氏の後継者と目されていた潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長もすでに不出馬宣言しており、主要な保守系候補がいなくなった。
一方、最大野党「共に民主党」では、文在寅(ムン・ジェイン)前代表、安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事、李在明(イ・ジェミョン)城南市長が立候補を表明している。「共に民主党」では公認候補を選ぶ予備選に向けた討論会を開くなど選挙戦は事実上始まっており、4月3日に党の公認候補を選出するという予定だ。
「共に民主党」は、誰が候補になっても、「親北」「超反日」になるとみられる。慰安婦に関する日韓合意についても無効を訴えており、日韓関係は朴政権当時よりもうまくいかなくなるのだろう。
米国との関係についても、同党は朴政権の姿勢を批判してきた経緯もあって、ぎくしゃくしそうだ。場合によっては、在韓米軍の撤退を要求することにもなりかねない。
こうした政権が誕生する可能性が高いということは、近い将来、朝鮮半島のパワーバランスが崩れる可能性を示唆している。
筆者は、こうした政治日程を考慮すると、近いうちに危険な事態が起きかねないと憂慮している。つまり、北朝鮮が在日米軍を名指しして、ミサイル4発の同時発射実験を行ったことを受けた、米軍による先制攻撃である。
さすがに韓国の大統領選中に実行するのは厳しいだろう。しかし、4月16日の告示前であれば、一応名目も立つ。反米政権の誕生を阻止できるかもしれない。
しかも、米韓合同軍事演習中なので、実戦を仕掛けやすい状況だ。過去にも、米国は演習中に実戦へ移行したこともあった。
今回の韓国大統領選では、次期大統領は当選後すぐに就任し、任期5年を務める。通常は設けられる「政権引き継ぎ委員会」はない見通しだ。保守から反保守への政権移行が予定されるので、相当の混乱が予想される。米国がこれに先手を打つこともありうる。
もっとも、このシナリオには米韓にとって相当のリスクもある。なので軽々には実行されないかもしれない。しかし、北朝鮮のこれまでの暴走をみると、米国にとって今の時期はラストチャンスともいえる。トランプ大統領の外交デビューとなるが、どのような判断になるのか、今後の世界秩序を占う意味で注目される。
北朝鮮の4発のミサイルは、米軍基地のある三沢、横須賀、岩国、沖縄を狙ったともいわれており、日本にとっても北朝鮮の脅威は目の前にある。万全の準備態勢が必要だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
さすがに韓国の大統領選中に実行するのは厳しいだろう。しかし、4月16日の告示前であれば、一応名目も立つ。反米政権の誕生を阻止できるかもしれない。
しかも、米韓合同軍事演習中なので、実戦を仕掛けやすい状況だ。過去にも、米国は演習中に実戦へ移行したこともあった。
今回の韓国大統領選では、次期大統領は当選後すぐに就任し、任期5年を務める。通常は設けられる「政権引き継ぎ委員会」はない見通しだ。保守から反保守への政権移行が予定されるので、相当の混乱が予想される。米国がこれに先手を打つこともありうる。
もっとも、このシナリオには米韓にとって相当のリスクもある。なので軽々には実行されないかもしれない。しかし、北朝鮮のこれまでの暴走をみると、米国にとって今の時期はラストチャンスともいえる。トランプ大統領の外交デビューとなるが、どのような判断になるのか、今後の世界秩序を占う意味で注目される。
北朝鮮の4発のミサイルは、米軍基地のある三沢、横須賀、岩国、沖縄を狙ったともいわれており、日本にとっても北朝鮮の脅威は目の前にある。万全の準備態勢が必要だ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)






