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毎日新聞で東日本大震災後、「沿岸南行記 津波被災地より」という連載が始まった。
2011年4月23日(土)の記事は宮城県塩釜市だった。
この塩釜市には、塩竃神社という神社があって、塩の神がまつられている。
そこでは、「藻塩焼神事」という行事が行われている。
考古学で製塩を研究している人は、みんな知っている神事である。
この神事は毎年7月に神社内で行われる製塩である。
鉄釜の上に竹で作られた簀を広げる。
簀にはホンダワラを広げ、そこへ海水を注ぐ。
注がれた海水はホンダワラを通って鉄釜へ滴り落ちる。
鹹水は鉄釜で煎熬され、作られた塩は神前に供される。
藻塩焼神事を古代製塩の採鹹の名残とする説は、多くの考古学や文献史学の研究者から支持されている。
新聞の記事に話を戻す。
住み込みの管理人によると、震災当日の朝、神事に使われる鉄釜の水がいつもと違ったとのことである。
いつもは、ゴミや鉄釜のサビで赤褐色の水が、澄んでいた。
別の文献によると、江戸時代には鉄釜の水が変化すると災害が来ると信じられていたので、当時の古文書の中には水の色を記録したものもある。
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