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7月に作った製塩土器を使って、煎熬(せんごう・濃くした海水を煮沸する製塩工程)を体験する。
古墳時代〜平安時代の製塩は、海藻を使って海水を濃縮していた。
海藻は、アマモが使用されたと推定されている。
もう一人の講師が説明しながら、乾燥させたアマモを燃やし灰にして、その灰を海水に溶く。
アマモ表面に付着していた塩の結晶が、海水に溶け込むので、塩分濃度は上昇する。
灰の沈殿を待つと、きれいな鹹水ができる。
だから、灰を海水に溶いても、できる塩は白い。
以上が、当時の海水濃縮方法である。
古代製塩の塩が「藻塩(もしお)」と言われる由縁である。
実際にアマモを使って濃度を上げようと思うと、大量のアマモが必要になるので、別の方法で濃縮した鹹水を研修では使っている。
もちろん、アマモから作っていない鹹水であることは説明する。
伊勢湾・三河湾では、海洋汚染や海底の造成によりアマモは激減している。
今年は、入手するにも一苦労あった。
アマモを焼く風景が万葉集で歌われているので、実際にアマモは焼く。
ちりちり焼けるアマモから、煙が白く、もうもうと昇っていく。
「万葉の煙」である。
当時の浜には、幾筋も出来ていたはずだ。
煎熬の方は、塩分濃度19%のストロングな鹹水を使っているので、少し加熱するとすぐに結晶化する。
液体である鹹水から塩の結晶が現れる様子は、大人でもうれしくなる。
この塩が出来ると、毎年、盆が来る。
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2013年08月24日
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