|
Band Name:
Fvnerlas
Album Title:
Wounds
Track List:
01. Void
02. Wounds
03. Shiver
04. Teeth
05. Crown
06. Antlers
07. Where Band Members:
Tiffany (Female Vocals, Basses)
Syd (Electric Guitars, Acoustic Guitars) Amazon:
Bandcamp:
Spotify:
YouTube:
Album Review:
イギリス、ブライトン出身、ポスト・ロック・ユニットであるFvneralsが2016年にリリースした、2ndフル・アルバムにあたる『Wounds』。
同じくイギリス出身のポスト・アンビエント・プロジェクトであるAmnptn、ダーク・アンビエント・ユニットであるMyythsに中心人物として在籍するSyd、女性ヴォーカリストであるTiffanyという二人の男女を中心に結成された本家的なユニットであるようです。
その音楽性は、中音域のダウナーな女性ヴォーカルをフロントに迎え、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ベースなどといった生楽器に、恐らくはサンプリングによるドラムを配した、ポスト・ロックを基調に、シューゲイズ、スロウ・コア、ドゥーム・メタル、ゴシック・ロックなどといった様々なサブ・ジャンルを柔軟に融合された、まるで地獄へと落ちていくかのような、非常に陰鬱な、そしてモノクロームなダーク・ミュージックが、一枚のCDアルバムの全編に渡り展開されていきます。
Amnptnといい、Myythsといい、Sydの手掛ける音楽プロジェクトはどれも完成度が高いのですが、バンドとして完成された音質を持つこのFvneralsというユニットが、入門書なのではないでしょうか。
もっとも、Amnptnはポスト・アンビエント、Myythsはダーク・アンビエントなので、ポスト・ロックであるこのFvneralsというユニットが一番完成されたバンド・サウンドであるのは、至極当然の事なのかも知れません。
ただ、Facebookでのオフィシャル・ページにはドラマーがクレジットされていないので、恐らくはサンプリングによる音色だと思われます。しかし、普通に聴く分には気にならない程の重厚なドラミングを聴かせてくれます。舌の肥えた音楽マニアにとっては、もしかすると唯一のマイナス・ポイントとなってしまうのかも知れません。
ドゥーム・メタルからの影響をも感じさせるその陰湿なサウンド・スタイルは、アイスランド出身のSigur Rósのような一般的にポスト・ロックと聞き、思い浮かべるような作風とは明らかに一線を画します。
私はSigur Rósの普通のファンではありますが、やはりポスト・ロックは暗黒耽美の旋律を奏でるイギリス出身のバンドにかぎると確信させられました。
ダーク・アンビエンターでもあるSydが作詞作曲を手掛けるだけあり、その実力は折り紙つきなので、その只事では無いダークさは、あくまでも個人的には、フューネラル・ドゥーム・メタルも顔負けだと思ってしまいます。
勿論、フューネラル・ドゥーム・メタルのような表面的に重苦しいバンド・サウンドを期待すると肩透かしを喰らうのかも知れませんが、精神的な重苦しさに関しては、このFvnerlasというユニットは負けていません。
イギリス出身のダーク・ポスト・ロック界の中では、Blueneck、Her Name Is Calla、I Like Trainsなどといったバンドに次ぐ存在になると言えるでしょう。
正直に申し上げると、上記した三組のバンドは、ここ最近は明るい作風を提供するようになり、ダーク・ミュージック・マニアである私の趣向とは遠ざかりつつある今、このFvneralsというユニットには大いなる期待を持っております。
2分のインストゥルメンタルが1曲、それ以外の楽曲は5分から7分、8分にかけてのものが多く、近年のポスト・ロック界の中では、楽曲の一つ一つが比較的長尺に制作されています。
似た作風の楽曲が長々と続くので、聴き手によっては早く飽きが来てしまうのかも知れません。その点は注意する事が必要だと思います。
|

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 音楽レビュー




