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Band Name:
Rectified Spirit
Album Title:
The Waste Land
Track List:
01. The Art Of War
02. Fireborn
03. Winter In Thine Eyes
04. The Green Goblin
05. Afterthought
06. Once Below a Time
07. Empire
08. The Waste Land
Band Members:
Rainjong Lepcha (Male Vocals)
Samudragupta Dutta (Electric Guitars)
Dishankan Baruah (Electric Guitars)
Himangshu Borah (Basses)
Nishant Hagjer (Drums)
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Album Review:
インド、グワーハーティー出身、プログレッシヴ・メタル・コア・バンドであるRectified Spiritが2015年にリリースした2ndフル・アルバムにあたる『The Waste Land』。
その音楽性は、中音域から高音域にかけての激情さと繊細さとを併せ持つクリーン・ヴォイス、低音域のアグレッシヴなデス・ヴォイス、高音域の邪悪なシャウト、その三種類の声色を自在に操る男性ヴォーカルをフロントに迎え、一部の楽曲にあくまでもゲストとして、アクセントとして導入される女性ヴォーカルによる中音域の憂いを帯びた語り、ツイン・エレクトリック・ギター、ベース、ドラムなどといった生楽器を配した、恐らくは戦争をテーマとした、メタル・コアを基調に、パワー・メタル、プログレッシヴ・メタル、プログレッシヴ・ロック、ヘヴィ・メタル、スピード・メタルなどといった、様々なヘヴィ・メタルにおけるサブ・ジャンルを柔軟に内包した、非常にカラフルなエクストリーム・メタルが一枚のCDアルバムの全編に渡り展開されていきます。
メタル・コアと聞き一般的に思い浮かべるような、ストレートな、単純明快な音楽性とは少し違い、キャッチーなメロディ・センスを損なわない程度に変拍子を多用したその楽曲の構成力は、それ程は複雑では無いものの、非常に歯ごたえがあります。
アグレッシヴな部分は何処までもアグレッシヴ、メロウな部分は何処までもメロウと、ヘヴィ・メタルの王道さと個性さとを同時に追求しています。
只今、世間的に流行中のジェントの要素もシンフォニックの要素もエレクトロニクスの要素も無く、硬派なメタル・コアを提供するバンドである点にも注目しております。
デス・ヴォイスによる動のパートはともかく、クリーン・ヴォイスによる静のパートとなった途端に聴き手をずっこけさせるタイプのメタル・コア・バンドが少なからず存在する中、男性ヴォーカリストとして在籍するRainjong Rapchaは歌唱力においても表現力においても声量においてもたいへんな実力者であり、このRectified Spiritというバンドがワールド・ワイドに通用するのであろう程の存在感を誇っています。数多くのメロディック・パワー・メタル界に属する男性ヴォーカリストも顔負けなのであろうそのヴォーカル・スタイルは、デス・ヴォイスにさえ抵抗が無ければ、是非ともメロディック・パワー・メタラーにも聴いてみて頂きたいと思います。
ブレイク・ダウンを多用している事から数多くのメタル・コア・マニアの心を掴むかと思いますが、ドラムによるブラスト・ビートを多用した、アップ・テンポからミドル・テンポにかけてのそのパワフルなサウンド・スタイルは、どちらかというと、純粋なメタル・コアというよりもメタル・コアの要素のあるメロディック・パワー・メタルと言っても良いのかも知れません。
本作にあたる『The Waste Land』を聴いてからというもの、メタル・コアに興味を持つようになりましたが、結局のところ、未だに私がファンでいるのはこのRectified Spiritというバンド、同じくインド出身のColossal Figures、韓国出身のMetamorphosisくらいです。
それはやはり、メタル・コアという枠組みに捕らわれない、様々なサブ・ジャンルを吸収した柔軟なサウンド・スタイル、印象的に光るメロディ・センス、そして在籍する男性ヴォーカリストによる存在感が関係しているのでしょう。
メタル・コアの中でも、ただ単にアグレッシヴなだけでは無く、インテリジェンスな香りをも漂わせたヘヴィ・メタル・バンドは大好物でございます。
普段はダーク・ミュージックばかりを聴き狂っているこの私の目にも、このRectified Spiritというバンドは非常に魅力的に映りました。
13分という大曲が1曲のみありますが、それ以外は3分から4分、6分かけての楽曲が多く、そして一枚のCDアルバムをトータルすると8曲41分と、近年のメタル・コア界の中でも楽曲の一つ一つがコンパクトに纏められています。
そのコンパクトさの中にも、非常に濃密なドラマを描いているバンドだと思います。
このRectified Spiritというバンドを知る切欠となった、通信販売ストアであるメタルの宮殿では、アメリカ出身のプログレッシヴ・スラッシュ・メタル・バンドであるNevermoreをも彷彿とさせると綴られていました。
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