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吉田龍生vs藤田晋矢

 
 
大分、時間が経ってしまいましたが
 
3月13日
 
 
実は九州で、好カードが実現していました
 
 
 
 
吉田龍生(本田フィットネス) vs 藤田晋矢(三松スポーツ)
 
 
 
 
 
2004年度スーパーバンタム級全日本新人王
 
吉田龍生選手
 
イメージ 1
 
吉田選手は、“火の国”熊本にある本田フィットネスジム所属。
 
 
“サウスポー最強主義”である本田憲哉会長の方針により、
 
本田フィットネスジムはサウスポー選手がほとんどなのですが、
 
吉田選手はオーソドックススタイルで、フットワークを多用するスタイリッシュなボクサーファイタータイプです。
 
 
 
 
2002年9月にプロデビュー。
 
 
 
キャリアを積むごとに徐々に才能を開花させていき、
 
なんとデビューから8連勝を飾って、
 
2004年には新人王西軍代表選手にまでなる勢いを見せました。
 
 
東日本代表選手と行なう決勝戦は、
 
相手が棄権したために、戦わずして自動的に全日本新人王獲得
 
 
新人王獲得後は、特に大きな話題を呼んでいません。
 
 
 
イメージ 2
 
 
しかし、九州圏のボクシングファンであれば御存知だと思いますが、
 
実は凄いことばっかりやってます。
 
 
 
新人王獲得後の戦績は、12戦9勝3敗。
 
 
この「3敗」とは何か。
 
とりあえず言いますと、この「3敗」とも、全てが敵地での試合です。
 
 
一つは、日本ボクシング界最大の大手ジムである名門・帝拳ジム所属の、
 
2階級上の日本ランカーとの、東京での対戦。
 
 
あと二つは、準備期間が少ない中での、世界ランカーとの対戦。
 
しかも二つとも、タイ人選手と、タイで試合しています。
 
 
言ってみれば、3戦ともに普通の選手であれば「無茶な条件」なのです
 
 
しかし、負け戦的な条件での試合であっても、
 
吉田選手は避けることなく挑み、すべて善戦しました。
 
 
つまり
 
「明確に完敗を喫したことは、まだ一度も無い」と言えるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんな吉田選手と対戦したのが
 
九州で3本の指には入るであろうハードすぎる強打者
 
藤田晋矢選手。
 
 
イメージ 6
 
イメージ 7
 
フェザー級を主戦場にする、2007年度西部日本新人王MVP選手。
 
 
写真から分かるように、ひたすら筋肉質で、
 
この肉体から放たれる左右強打が最大の武器。
 
勝った試合のほとんどが“'前半KO”というハードパンチャーです。

 
空振りが目立つことや被弾が多いことから、ポイントを失いやすい不器用な一面もありますが
 
全てをひっくり返す“一発”があります。

 
 
 
 
 
さて、そんな両者の一戦。
 
 
イメージ 8
 
 
ガードを高々と上げ、ジリジリとプレスをかける藤田選手(写真左)と
 
左ガードをダラリと下げて迎え撃つ吉田選手。
 
 
構えただけでも既に
 
典型的な“インファイターvsアウトボクサー”
 
 
両者、初回から自分のスタイルを存分に発揮しようとしているのが分かります。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 9
 
 
素早いジャブとフットワークから繋げる、
 
吉田選手の力強い打ち下ろしの右ストレート。
 
これは、懐深い吉田選手が得意とする必勝パンチの一つ。
 
かなりの脅威を与える、切れ味鋭い強打です。
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 10
 
 
しかし、地道にプレスをかけ続けるという、
 
自分の課せられた作業を淡々とこなしてしまう藤田選手。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
 
そして自らの強打で相手を後退させます。
 
さすがはハードパンチャー・藤田選手。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 12
 
 
相手の嫌がる“接近戦”にも持ち込み
 
タフなスタイルを存分に見せつけました。
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、スピードに勝り、距離感を把握した吉田選手が
 
試合を常にリードする展開は序盤から変わらず。
 
 
 
この試合で、吉田選手が一番の山場を迎えたのが
 
第4ラウンド後半のことです。
 
 
イメージ 3
 
 
イメージ 4
 
 
イメージ 5
 
 
相手を引き寄せて、カウンターとして見事に決めた右アッパー。
 
 
タフで有名な藤田選手の腰が砕けてしまう
 
物凄い一打でした。
 
 
 
 
その後ラッシュを仕掛けるなど、吉田選手は懸命に詰めに行きましたが
 
そこはしぶとい藤田選手ですので、倒れることなく
 
10ラウンド終了のゴングを聞きました。
 
 
 
藤田選手、この試合で顎を骨折する重傷を負ったとのことですが
 
恐らくこの4ラウンドの右アッパーによるものだと思います。
 
 
 
 
 
いやはや
 
いい試合でした。。
 
 
正直言って、キャリアや勢いを見たとき
 
吉田選手の完全なワンサイドゲームになるであろうと思っていましたが
 
藤田選手が見事な形で予想を裏切ってくれました。
 
 
藤田選手、負けはしたものの、男を上げました
 
 
実力者同士が拳を合わせたとき
 
やはり名勝負になる確率は高いです。
 
 
この「吉田vs藤田」戦
 
 
見事なカードに、見事な試合でした。
 
 
あまりにいい試合だったので、今頃になってしまいましたが
 
紹介させていただきました。

小西鉄也

 
 
今日から新しい書庫を作ってみました
 
 
題して、
 
“伝説”を意味する『Legend』
 
 
今現在、日本ボクシング界には多くの世界王者・世界王者候補がいます。
 
 
国内でボクシング人気自体はあまり無いので何とも言えないけど
 
実力だけで考えれば他国から
 
“ボクシング大国”
 
とか呼ばれてても不思議じゃないんじゃないかと思うほどの活躍ぶりです。
 
 
そんな現状があるのも、これまで数多くの名ボクサーがいたからに他なりません。
 
 
多くの名ボクサーが、各地で名勝負を生んできたからこそ
 
現状があると思うんです。
 
 
そんな感じで、この書庫では、
 
自分が見てきた好勝負・名ボクサーを紹介していきたいと思っています
 
 
それも、なるだけ、そこまで世間に知れ渡っていないような
 
“隠れた好勝負”みたいな
 
 
 
 
ということで前置きが長くなりましたが
 
この書庫の第1回目で紹介するのが
 
東海ジム所属 小西鉄也選手
 
 
イメージ 1
 
 
 
プロ戦績 16戦5勝(2KO)7敗4分
 
1999年1月プロデビュー。
 
2006年10月の試合を最後に、試合から遠ざかっているようです。
 
 
16戦のうちには、
 
後にタイトル挑戦までする小縣 新選手など
 
強豪との対戦が数多くあります。
 
 
僕はこの選手の試合、3試合を会場で見ました。
 
 
正直、見てる当時はまだボクシング見始めだったこともあって
 
小西選手の凄さが分かりませんでしたが
 
最近ビデオで見直したところ、かなりの選手だったことに気づき、
 
ここで紹介したくなりました。
 
 
 
 
 
 
まず、2002年11月 宮城ユウヤ戦
 
イメージ 2
 
 
この、相手の宮城ユウヤ選手は、僕が最も好きなボクサー。
 
 
当時はプロ5戦目の新人選手で、
 
物凄いスピードと輝きを放つ攻撃センスに定評があり
 
“来年度の新人王候補”と評判高いルーキー的存在でした。
 
 
 
 
しかし、プロ5戦目の宮城選手に対し、小西選手はその倍以上のキャリアを誇っており
 
この日は既に13戦目。
 
 
イメージ 4
 
 
攻め気になっている宮城選手がバランスを崩したところを冷静に見極め
 
1ラウンド開始すぐにダウンを奪います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
 
小西選手は試合中、冷静に相手を分析する能力が、本当に長けています。
 
宮城選手にはスピードで劣る分、キャリアで培ったメンタル面・技術面で対抗。
 
相手の隙をじっくりと観察し、自分の攻撃のチャンスを伺う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6
 
 
そして、自分のパンチは常に的確に相手を捉えます。
 
動体視力や当て勘、“もともと高い”と言うよりも
 
相当な集中力・メンタルの強さで、“試合中に高めている”印象です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 7
 
しかし相手の尋常でないスピードに押される場面もあり、試合結果は惜しくも判定負けでした。
 
見方によってはドローか
 
人によっては「小西の勝ちだ」という人もいるであろう、物凄い接戦でした。
 
 
「キャリア」か「才能」か。
 
そんな、熱すぎる試合でした
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、もう一試合紹介させてください。
 
 
2002年4月 大庭宏之戦
 
 
イメージ 8
 
 
この日の相手の大庭宏之選手は、この階級にしてはかなりの長身
 
長身を生かして距離を把握する能力に長けている
 
これまたかなりの名選手。
 
 
この試合含め、大庭選手の試合は何度か会場で試合見たことありますが、
 
大庭選手が出場するたびに「でかいなぁぁ」と、見入っていたのを覚えています(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 9
 
写真を見ればお分かりの通り、両者のこの体格差。
 
これだけで小西選手、圧倒的に不利と言えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 10
 
 
しかしやはり、小西選手の試合中の観察能力の高さが光ります。
 
自分のパンチが届く距離・相手に隙が出来た瞬間
 
しっかりと見計り、要所要所で攻撃を仕掛けます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
 
このように、何度もロープに詰めるシーンが見られました。
 
基本的に冷静に。
 
時には強引に。
 
本当に素晴らしいボクシングです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
しかしこれも宮城戦同様、あともう一歩、判定負けとなりました。
 
大庭選手のジャブや攻撃センスも光っており
 
小西選手は不運にも目蓋をカットする事故もあったため
 
勝利を掴む決定打はとれませんでした。
 
 
 
 
しかし宮城戦も大庭戦も、相手陣営・選手は
 
終始冷や冷やしていたのではないかと思います。
 
 
それだけ、小西選手のボクシングは
 
驚異的なものでした。
 
 
地味で評価されづらい部分もあるかとは思いますが
 
一つ一つの技術が、見ていて非常に目を惹く選手です。
 
 
 
2006年以降リングから遠ざかっているようなのですが
 
現在はどうしているのでしょうか。
 
 
もし復帰の話でもあるようなら、そのときは要注目です
 
 
 

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