イソップ通信

世界は、広くて、深くて、面白い♪

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

伊藤健太郎さんの著書で「男のための自分探し」は、
今月出版されたばかりの、一見軽い感じの本なのですが、
読み始めると、様々な哲学者の警句を織り交ぜながら、
人生に避けて通れない、根本的なことが書かれていてました。
と言っても、内容が難しくて読み進みにくいものではなく、
むしろ普段は気が付かないようにしている大切なことを、
サラッと表現して、気付かせてくれるのです。

「男は自分のいのちよりも女が欲しい!」
「男は自分の精子に散々利用されたあげくに捨てられる」
「男は単純なので欲しいものを手に入れようと奮闘する」

なんだか男を馬鹿にしたような表現が続くのですが、
指摘してあることは、納得出来ることばかりなのです。
そのあげくに、男の求める「美人」に関する見解が見事です。

「男の脳が美人だと感じる女性には、いつの時代でも、
 どこの国でも、変わらない共通点がある」として、
左右対称の健康体で「ウエスト÷ヒップ」が 0.7の女性!
これが一番妊娠しやすい状態の女性の比率でもあるらしいのです。
つまり男が感じる女性の魅力とは、遺伝子染色体の精子が望む、
少しでも妊娠しやすい女性を求めているだけだというのです。
なんだかな〜、と思う一方で、確かにそんな気もします。

オードリー・ヘップバーンとマリリンモンローは、
あれだけボリュームが違っているのに、二人とも 0.7だとか。
いわれてみれば、僕も多少足フェチのところがありながら、
実際には、ウエストからヒップを含めたライン全体を見ている。
女性の外見で何を一番重視するかといえば、それは肌ですが、
ウエスト〜ヒップのラインは、間違いなく感じているのです。

こんな感じで、男の考えることを丸裸にした後で、
それでも人間は、他の動物と違って目的を持って生きられる!
この点、遺伝子に振り回されるだけでない自由もあると言います。
ただ問題は、多くの人が自分の生きる目的を考えないで、
ひたすら遺伝子の欲求をどのように手に入れるかの手段に終始し、
自由に自分を生きることを考えていない、と指摘されるのです。

「負担が重い自由よりも、手っ取り早い安心を求め、
 せっかくの自由を捨てて、みんなと同じような人生を選ぶ」
これでは人生のほんとうの喜びを味わえるはずもなく、
「人間は、本当のことを知りながらも、
 都合が悪ければ、知らないことにしてしまう」
と言われてみれば、まったくそうかも知れないのです。

それでは、本当に自分を生きるにはどうすればいいのか?
伊藤さんは、哲学的見地から「私とは何か」をもう一度考えます。
モーニング娘がモーニング娘であり続ける理由から、
昨日の私と今日の私は同じなのか違うのか?と言った検証を通し、
単なる肉体的いのちに終わらない「私」に向き合うのです。

こうして行き着く一つの視点は、
「恋人を愛することは、恋人の肉体を愛することとは違う!」
となって、自分の本当の望みが何であるかに迫っていきます。
この随所に、ソクラテス、デカルトなどの哲人の声がちりばめられ、
簡単に読める文章を追っている内に、人生の深い洞察に触れるのです。
読みやすく大切な何かを示して、あとは自分次第でしょうね!
何とも軽妙で、面白い本でした。


伊藤健太郎さんの著書「男のための自分探し」は、(↓)こちらから。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/492525331X?ie=UTF8&tag=isobehon-22

この記事に

閉じる コメント(16)

顔アイコン

なるほど、おもしろそうな本ですね。また、isopさんの分かりやすい解説で半分読んだような気にさせられます。
男性の身勝手さに振り回され辟易している女性が多いので、この本は女性が読んでみてもいいかもしれませんね。ありがとうございました。

2008/8/22(金) 午後 2:21 [ セイラ ] 返信する

こんにちは。コメント&TBくださいまして、ありがとうございました。
この本は未読ですが、深い内容を分かり易く、さらっと読ませてしまうのは、それだけ書き手の技量がすばらしいということかしら?と勝手に想像しています。

こちらからもTBお返しさせてくださいね♪

2008/8/22(金) 午後 2:26 ぎーく 返信する

顔アイコン

結婚と出産を否定しませんが、
確かに、遺伝子に従い妊娠しやすい女性を求めて、それが一人でやる分には、いいけど、結局は同じ遺伝子を持つ男性が一斉にそれを始めたら、子どもが生まれ過ぎて人口を増やし、排気量の大きい高級車を乗り回し、資源と食糧が不足する事態をまねき、それを奪い合う戦争する結果、また、人口を減らすような同道巡りを繰り返し、それだけで終わるのは、馬鹿みたいですね。

「かもめのジョナサン」的な生き方が無いと人生は味気ないですね。
削除

2008/8/22(金) 午後 7:07 [ Banbi ] 返信する

顔アイコン

はじめまして。あなきんと申します。
『男のための自分探し』を紹介して頂き、どうも有難うございました。
一冊の内容を、分かりやすくまとめて頂き、感謝と同時に驚いております。
大変な読書家でいらっしゃるのでしょうね。
当方のブログ『愛と哲学の自分探し』に、他の方の書評と一緒に紹介させて頂きました。
どうも有難うございました。

2008/8/22(金) 午後 7:10 [ ana**nboya ] 返信する

顔アイコン

セイラさん、男と女はいつまでたっても誤解だらけで、おかしいですよね!
それはたぶん、男も女も自分のことをちゃんと知らないからかもしれません。
正体を知っていれば、もっと的確に付き合えるのかも?

2008/8/23(土) 午前 0:47 イソップ 返信する

顔アイコン

ぎーくさん、著者の伊藤健太郎さんは哲学者だそうですが、
学者であるよりも哲学をする人!って感じで、親しみがあります。
彼の自分探しはどうなっているのか、そのへんも知りたいかも!

2008/8/23(土) 午前 0:55 イソップ 返信する

顔アイコン

Banbiさん、この本にも書いてありますが、
遺伝子だけではないところが、人間なのだと思います。
人間は遺伝子に振り回されながらも、立ち止まって考えるわけです。
「自分とは何か?」ってね。
きっとそこから、本当の自分が始まるのでしょう♪

2008/8/23(土) 午前 0:59 イソップ 返信する

顔アイコン

あなきんさんは、もしかして伊藤健太郎さんでしょうか?
わざわざコメントを書いていただいて、ありがとうございます。
今はちょうど、池田晶子さんの「人生のほんとう」を使って、
読書会を開いたりしているところなので、内容にピンと来たのかも知れません。
人生とは何か?を考えながら過ごす人生は、自由でしかなく、楽しいものですね♪
ご検討をお祈りします!

2008/8/23(土) 午前 1:10 イソップ 返信する

顔アイコン

[yoikousaten]さんの所から来ました。
僕の実体験からすると[ウェスト÷ヒップ]率は・・・1.0に近いかも。(笑)
僕の遺伝子は趣味が悪い?!
削除

2008/8/23(土) 午後 0:30 [ しぜ ] 返信する

家内は「あなたには愛がない。肉体を愛することは愛ではない」といつも私に言う。もう何十年も一緒にいるのに、家内が何を考えているのか、未だに解らない。
この本でも読み、この辺りで人生を振り返ってみますか。

2008/8/23(土) 午後 2:48 パパイヤ 返信する

顔アイコン

しぜさん、現実にはいろんな人がいて、いろんな好みがあります。
趣味が良かろうが悪かろうが、好きなものは好きでいいと思いますよ〜!

2008/8/23(土) 午後 11:04 イソップ 返信する

顔アイコン

papayaさん、実は僕も同じように言われたことがあります。
この本を読んでいると、なるほどなあ!と思うところがありますよ!

2008/8/23(土) 午後 11:15 イソップ 返信する

顔アイコン

男にとって、セックス は「生きた証し」に成るが、女
には行為は、必ずしも「証し」には成らない。
女は、二人の関係性の中で、生じた「利得」にこそ
、「生きた証し」を感じるものだ。ダイアモンドとか。
地位の高い男とのエッチに感動するのでは無く、地位
に随伴する利得性に感動するのだ。一流の服飾に
身を包む喜び、一流のレストランで食事、ブランド品で身
を飾れる喜びに感動するのだ。釣り上げた魚に餌
を遣り続ける男に女は感動するものだ。

2008/9/4(木) 午前 5:34 bug*nno*e 返信する

顔アイコン

女は・・・と一括りに言うのは難しいと思います。
ある種の傾向を言うにしても、この表現はいかにも男性的で、
男の思う女が表現されているとしか言いようがありません。
ただ確かに、男の価値観で女を見れば、そのようにも見える。
たぶん、だからこそ、女の身になって考える必要があるのでは?

2008/9/4(木) 午前 8:39 イソップ 返信する

顔アイコン

isop18様

はじめまして!
jibun354と申します。

私も『男のための自分探し』読みました!
途中から哲学的な内容になって、自分には少し難しいように感じましたが、大事な事が書かれていると思います。
他の人はどんな読み方をしているのか、興味があるので、『男の~』書評をまとめたブログを作ってみました。

http://d.hatena.ne.jp/jibun354/20080929/1222673073

にて紹介させていただいたので、どうぞ来ていただければと思います。


ではでは、よろしくです♪ 削除

2008/9/29(月) 午後 4:38 [ jibun354 ] 返信する

顔アイコン

たしかに興味深い本でした。
いろいろ経験したあとで読んでも面白いけど、
まだ経験不足の若い人が読めば、
人生への立ち向かい方も違ってくるかもしれませんね!
この本をどう読むかを検証するのも、
たしかに一考だと思います。

2008/9/29(月) 午後 5:16 イソップ 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(2)


.


みんなの更新記事