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お前さんがやって来た日もう10年以上も前の事を思い出すには
なかなか難しいくらい昔の話の様な気がするけれど そう言えば、お前さんがうちに来るのには 家族のみんなが乗り気じゃなかったような気がするなあ。 そりゃそうだ、うちはペットをおおっぴらに飼えるマンションではないし
だいいちネコを飼うなんて経験がなかったんだから。 白いチンチラのお前さんがやって来た日から うちの生活と言うものは、お前さんが中心に回り始めたんだよな。 誰にもなつかず引っ掻きまして、えさは選んですぐ飽きる。
毛は抜け放題なのにブラッシングは嫌がって 家じゅうでゲロやおしっこ撒き散らして、ついにソファは全部ダメになっていて そのくせ寂しがりで、一人にするとドアの向こうからニャアと声が聞こえてた。 そうすると不思議なもんで、いつの間にかお前さんはうちの家族になっていてね
誰かが家からいなくなっても、うちに帰れば「お前さんがいる」事になっていた。 僕が金沢から帰った時に、ひとり家族は少なくなっていても お前さんがいてくれてずいぶん助かったのは、そんなに昔の話ではなかった。 突然ものを食べなくなって3日経った頃だったか お前さんの悟った目から「その時が来る」事を感じて 生きては欲しいけれど、年が年だからお前さんの望む様にしたつもりなんだ。 そしてお前さんは最期まで気品を貫いて、小さな咳を2回して逝った。 軽くなってしまったお前さんを抱えて母さんは何時間も泣いていた。
一番お前さんの世話をしていたんだから、そうさせてやったんだ。 弟も姉も帰ってきて、みんな泣いていたけれど 何故だか僕には涙が湧いてこなかった。 薄情な奴だと思ってもらって構わないけれど
あの時に見せたお前さんの悟った目で、全てお別れをしたつもりだから お前さんの写真を見て辛いとは思わないんだ。 荼毘に付して、白い骨になったお前さんは
フワフワした白い毛から想像もできないくらい小さな姿だったけれど これから少しづつ、お前さんを遠いところへ連れて行ってやろうと思っているよ。 これからはお前さんの声が聞けないと思うと、少し寂しいけれど よくここまで生きてくれたと思っているよ。 ありがとうポロンさん。 |
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