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細々と連絡用、みたいな

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じーちゃんの通夜は穏やかないい集まりでした。
いろいろまたじーちゃんの素敵さとか不思議な偶然を見つけたけど、
今はあんまり言葉になりません。


親族の皆さんは葬儀会場に泊まりこんでいます。
私は帰ってきて一人でいて、まだちょっと眠れないので、
今日の気分にとても合う感じがする鴨長明の言葉を、自分の言葉にしてみたりします。


***


川はいつも同じように流れてるけど、同じ水ってわけじゃない。
川面に浮かぶ泡はいつもぶくぶく生まれては消え、留まっていたためしがない。
これって、世の中の人や家の様子も同じなんじゃない?


素敵な街に目をやると、屋根の高さを争うかのようにたくさんの家々。
イケてる人、イマイチな人の家々が並んでいるのは、いつの時代も変わらないけど
本当に変わってないかというと、昔からずーっとある家って珍しい。
ある家は去年焼けたので今年新築したり、
立派な屋敷が無くなって、同じ土地に小さな家がいっぱいできてたり。


住んでる人も家と同じで、同じ街の同じ場所を歩くたくさんの人のうちで
ひと昔前にも見かけた人っていうのは、2〜30人にひとりかふたり位のもんじゃない?


ある朝老人が死んだかと思うと、その夕方には赤ん坊が生まれたりして
これってなんだか、川面に浮かぶあわによく似ている。


自ら望むわけでもなく知らないうちに生まれて、知りようもなく死ぬ我々人間って奴は
どこから来るんだろう。どこへと去るんだろう。


おまけに自分の心の移ろいだってよく分からない仮のものだ。
誰のせいで心悩ませて、何によって心踊らせて来たんだろう。


こんな人間とその住む家とが、まるで争うようにして移ろってゆく様子は
なんだか朝顔の花と、そこに宿る朝露みたいなものかもしれない。


あるときは露は蒸発して花だけ咲き続ける。
でも咲いてたとしても翌朝にはしぼむわけで。
あるときは花はしぼんだのに露は残る。
だからって露が蒸発しないで夕方まであるかって、そんなことはないよね。


***


じーちゃん。明日には燃されてしまうじーちゃん。
お父さん。もうとっくに燃されてしまった、あたしのお父さん。
あたし。あたしの恋人。いつか逝くあたしたちみんな。


燃されて、炎の中で分解され、少しの灰と、空へと立ち昇る無数の元素に還元される我々。


誰かだった一粒の水素や炭素や窒素は、誰かに吸い込まれ、
誰かの身体の一部に成るかもしれない。
犬や猫に吸い込まれるかもしれないし、木や花に吸い込まれるかもしれない。


あたしの身体を構成する元素は、あたしが生まれる前から地球にあり
あたしが死んだ後も、この地球の上で「質量保存」されていきます。
変わりながら常に流れ続けている川と同じように、姿を変えながら在り続けます。


その常に変わらずに地球上にある元素が一瞬より集まってできた、
無常の泡粒みたいなあたし達。
みんなどこから来てどこに行くのか、あたしにはさっぱりわかりません。
きっと誰にもわかりません。未来永劫、絶対にわかりません。


でも、ここに居たし、しかも、胸のなかには今でも居るし。
わからないからって不安がらなくてもいいのかしら。


泡のように浮かんでは消えるこのはかない不安定な存在が、なんだかとても愛しい。
もし、誰も死ななくて、何も変わらなかったら、そんなのなんだか可愛くないじゃない?
ずっと咲いてる造花より、明日散るお花の方が愛しいように。


変わらないものが欲しいけど、命あることは移ろうことでしかないんだ。


明日うっかり死んじゃうかもしれないから、不安がってる場合じゃない。
今日の自分が本当は何をしたいのか良く考えよう。
今日のあなたに何をしたら二人共嬉しいのか良く考えよう。

そして。
明日も生きててくれるあなたにあったら、ありがとうって言おう。



***

追伸です。

方丈記歌いたくなりました。
難しい歌なので特に後半メタメタな歌いっぷりですがどうせここどまりさっ(開き直り)

相方氏の未発表作品です。
クリック→ http://www.teddy.cx/~tmo_musical/isshy/Houjouki_isshy.mp3

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てゆうか眠れないのよ! このバカタレがっ!>自分

2005/7/10(日) 午前 3:28 isshy☆

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これ、僕のバイブルにします(^_^)

2005/7/10(日) 午前 10:19 [ gok**aku_*ori ]

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歌うって、いい。歌いたくなるいっしーさんって、いい。どんな時でも歌おっか、って歌っていられたらいい。いい。

2005/7/10(日) 午後 10:36 wan*nno*

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ツッコマれる言葉を差し出し ツッコミかえす言葉を奪いあう ブロガー達の敬虔な闘争 量子力学とかの素粒子の物理学者たちの中には世界と人間を大海の大波に生み出される泡のように考えている人もいるらしいね。巨大なエネルギーの海に生まれては消える泡。儚く消えゆく泡だけど、泡は所詮泡でしかなく海にも波にも成り得ないけど、泡も海の一部であり海そのものと言ってもいいかもしれない。最近歌わなくなったけど、その場のノリで変な歌、歌うのが好きだったなぁ。通勤の車の中で。踏切の通過列車の轟音に紛れて(笑)。

2005/9/3(土) 午後 5:18 [ ハイライト ]

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方丈記の歌は、初めて聴きました。私も写真なしですが日本舞踊?アップしました。

2005/12/29(木) 午後 8:39 [ chs*p88* ]

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カメさん。そりゃ聴くのは初めてでしょう。しかもこんなオンチなのを(笑) この曲はうちの旦那の未発表作品です。ツマに歌える程度のものを作ってほしいものです。

2005/12/29(木) 午後 9:17 isshy☆

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五木寛之さんがもしも知ったら取材にきますよ。いっしーさん、人間みな大河の一滴だよって!!それに鴨長明ってよく言っているし。

2005/12/29(木) 午後 9:22 [ chs*p88* ]

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