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日銀支店長会議での白川総裁のコメントを聞くにつけ、こんなに安閑としていていいのかという諦めにも似た気持ちになる。
氏いわく 「持ち直しの動きが続いている」と指摘、先行きについても「海外経済は、当面減速するものの、基調的には新興国を中心に底堅く推移すると考えられる」 と新興国で起こっているインフレ、通貨安にはそれほど注意は払わずに、また中国の成長が鈍化し見通しは明るくないことなどみじんも懸念していないようである。
また国際金融については、「国際的な金融資本市場は神経質な展開が続いている」とし、「わが国金融機関の資金調達に大きな影響は生じていない」ものの、内外の金融資本市場の連関が強まっており「わが国金融システムを取り巻くリスク要因に十分な注意が必要」と一応の鳴らしつつも日本は大丈夫という見解を示している。
白川氏にはリーマンショック時におこったことがどれほど頭の中にあるのであろうか。今の証券商品が無制限に反乱している中で、一つの決壊がドミノ倒しのように、すべての金融機関のバランスシートを一夜にして破綻危機にまで悪化させた悪夢をお忘れなのであろうか。
決して日本や新興国の経済は、氏の言うように底堅いという実感はないし、仮にあっても金融危機一発で吹っ飛ぶのはリーマン時の経験である。
どうか、警戒するのではなく、日本で何をやっておくべきなのか、そういう視点で物事を見てほしいものである。またぞろ、お茶濁し程度の小出しの金融緩和でしのぐおつもりか?
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日本経済持ち直しの動き続く、国際金融市場の影響にリスク=日銀総裁
[東京 20日 ロイター] 白川方明日銀総裁は20日開催された支店長会議であいさつし、日本経済の現状について「持ち直しの動きが続いている」と指摘、先行きについても「海外経済は、当面減速するものの、基調的には新興国を中心に底堅く推移すると考えられる」と従来の見解を繰り返した。
一方、欧州金融不安を背景に「国際的な金融資本市場は神経質な展開が続いている」とし、「わが国金融機関の資金調達に大きな影響は生じていない」ものの、内外の金融資本市場の連関が強まっており「わが国金融システムを取り巻くリスク要因に十分な注意が必要」と警鐘を鳴らした。
景気の現状は、生産や輸出が「震災による落ち込みからの回復過程に比べてペースは緩やかになっているが、増加を続けている」とし、設備投資は緩やかに増加し、個人消費も全体として持ち直しているとの見方を繰り返した。先行きについては、輸出が緩やかな増加基調をたどり、復興需要などに支えられて「緩やかな回復経路に復していく」との見方を示した。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は「概ねゼロ%となっており、当面ゼロ%近傍で推移する」と指摘した。
今後のリスク要因として、「欧州のソブリン問題の帰すうや、バランスシート調整が米国経済に与える影響について、引き続き注意が必要」と指摘。海外情勢を巡る不確実性や為替・金融資本市場の変動の影響について「引き続き、丹念に点検していく必要がある」と述べた。新興国や資源国についても物価安定と成長を両立できるか「なお不透明感が高い」とした。 |
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