|
終末より少しリスクオンになる材料が出たことにより、久しぶりに日経は反発した。
一つは、IMFがイタリアへの62兆円の支援を要ししているという報道。事実であれば、7%を超える国債による資金調達を回避することができ、イタリアの再建にとっては大きな支援材料となる。全政権のベルルスコーニは頑としてIMFの支援を断っていたが、新政権は支援受け入れに柔軟なようである。
しかし、本報道も逆の報道もあるようで今後の事実関係の肉付けが必要であろう。
一方アメリカのブラックフライデーの速報が流れ始めたが、前年16%増と非常に好調な出足であり、アメリカの小売りを中心とした景気回復感が出始めている。これも今後の動向が気になるところであるが、暗い中で一つの光明と受け止めたいところである。
しかし、日経は残念ながら反発こそしたものの売買代金は依然8017億円と1兆円割れが続いており、まだまだ先行きは明るくない。なんとしても出来高が増えなければ本格的な株価の戻りは期待できないところであり、今後もリスク感をもってのぞまざるを得ないであろう。
*****************************
日本株は上昇、伊支援観測や米景気期待で景気敏感上げ−上値も重い 11月28日(ブルームバーグ):午後の東京株式相場は上昇。国際通貨基金(IMF)によるイタリア支援準備報道や米国クリスマス商戦の出だし好調などから、海外情勢に対する過度な悲観が和らいでいる。輸送用機器など輸出関連株を中心に、海運や非鉄金属など直近で下落の大きかった景気敏感業種が引き続き高い。
東証1部33業種では海運、鉱業、非鉄金属、鉄鋼、証券・商品先物取引、輸送用機器、保険の上昇率が大きい。米景気期待や売られ過ぎの反動から、海外景気と連動性の高い業種には見直し買いが入りやすくなっている。半面、電気・ガス、陸運は軟調。
IMFはイタリアの債務危機が悪化した場合に備え、6000億ユーロ(約62兆円)の支援を準備している、と同国紙スタンパが27日に伝えた。同紙によると、融資が実施されればモンティ政権は既存債務の借り換えの必要がなく、改革実行で12−18カ月の時間が与えられることになるという。
また、全米小売業協会(NRF)によると、米国の感謝祭週末の小売売上高は店頭とウェブサイトで前年比16%増の524億ドルとなり、過去最高に達した。ギャップやウォルマート・ストアーズ、トイザラスなどの小売業者はこれまでで最も早い時間に開店したほか、営業時間延長でオンライン販売にも拍車が掛かった。
一方、国内では、日本銀行の白川方明総裁が28日午前、名古屋市内で講演し、「日本経済は当面、輸出面を中心に厳しい局面が予想される」としながらも、日銀は「強力な金融緩和を引き続き推進」していくと述べた。
もっとも、IMFによるイタリアへの支援報道については、米ダウ・ジョーンズが記事は信頼できないとも報道。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは28日、ユーロ圏のソブリン・銀行信用危機の急速な深刻化が進んでおり、すべての欧州諸国の信用状態を脅かしていると指摘した。ユーロの戻りがやや一服しており、午後は株価指数の上値も重くなっている。
東証1部の売買代金も低水準で、午後1時30分時点では5328億円と、先週末の同時点に比べて8.1%減少している。 |
11月23日(ブルームバーグ):ドイツ政府が23日実施した10年物国債の入札は、応札額が募集額を35%下回る「札割れ」となった。債務危機で投資家の欧州離れが進みつつあるとの懸念が広がった。
サウスウェスト・セキュリティーズ(米フロリダ州フォートローダーデール)のマネジングディレクター、マーク・グラント氏は電子メールで「この入札は大惨事以外の何ものでもない」として、「欧州で最強の国すら資金調達がこのように難しいなら、他の欧州諸国の今後の入札について考えただけでもぞっとする」と論評した。
2年余り前にギリシャで始まった危機はアイルランドとポルトガルを飲み込んだ後、イタリアとスペインにも波及、フランスにまで迫っている。リスクはドイツにも及ぶ恐れが出てきた。ドイツのメルケル首相は危機解決策としてのユーロ共同債発行への反対姿勢を崩さず、欧州中央銀行(ECB)は国債購入の拡大を拒否している。
この日の10年債(2022年1月償還)入札では、募集額の60億ユーロ(約6200億円)に対し応札額は38億8900万ユーロにとどまった。ドイツ連邦銀行(中央銀行)の資料が示した。平均落札利回りは1.98%。
「ドイツは隔離、との考えは夢想」
欧州国際政治経済研究所(ECIPE)のフレドリク・エリクソン所長は電話インタビューで、「ドイツは市場の動向から隔離され得るという考えが一部であったが、それは夢想でしかなかった」として、「ユーロ圏のシステミックな危機はドイツのように支払い能力が十分で経済の競争力が高い国まで蝕もうとしている。同じユーロ圏にいることで、危機はドイツにも広がりつつある」と語った。
国債発行を管理する連邦当局のミューラー報道官は、入札の需要の弱さで政府の財政運営にリスクが生じることはないと述べた。当局は36億4400万ユーロを投資家に割り当て、23億5600万ユーロ(39%)は独連銀が保持した。連銀はこれを流通市場で売却することができる。午前11時37分現在、2021年9月償還の既発債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.96%を付けた。ユーロは入札後に一時、ドルに対して1%下げた。






