町井先生のブログ

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色彩心理学〜白の心理

色彩心理学も終わりに近づいてきました。
白と黒。これは色彩の世界でも特別なポジションの色かと思います。

白と黒は無彩色、その他を有彩色といいます。人が赤や青などの有彩色を選ぶとき、そこには喜怒哀楽などの日常的な感情が反映されることが多いのですが、白や黒などの無彩色の場合は、反対に自分の感情を抑制したり、あるいは放棄したりという状況が多いのです。

白は言葉の世界でも象徴的に使用されています。「頭が真っ白になった」「白か黒かはっきりさせよう」「白紙に戻す」などなど…そこには色彩心理学のエッセンスを垣間見ることができます。

「頭が真っ白になる」などの表現にみられるように、人はショックを受けた状態の時に白を選ぶ傾向にあるようです。またこれは、悪い意味だけではなく、ショックを受けた状態から「初心に立ち返って無心な状態になる」という意味もあるのかもしれません。

また、花嫁さんの純白ドレスや、神社のしめ縄や白装束、白い鏡餅…などなどに象徴されるように、白には「純潔」「禊(みそぎ)」という意味もあります。何がしかの決意を表したり、何かの初め・スタートという意味もあるのでしょう。

そして、病院の壁やお医者さんの白衣、コックさんの服や帽子に見られるように、「清潔」も象徴的な言葉だと思います。何色にも染まっていない「純白」は、清潔ということだけではなく「余計なものを排除してそのことに集中する」という心理状態を表すともいわれています。
病院の白は、心理的にも肉体的にもしんどい状態にある患者さんが、日常から離れて回復に集中できるからというふうに書かれています。
また、私は大学でこのことを学んだ時に「白は落ち着かない色」と聞いたことがあります。この場合の「落ち着かない」は「健康な人間にとっては落ち着かない状態」ということのようで、回復とともに「なんだか白に囲まれていて落ち着かないな(=早く出たいな)」というように気持ちを動かす効果があると習いました。なるほど、確かにお見舞いなどに行くと、病院の入院病棟は一瞬眠くなったりします。しかし仮に長時間いたとしたら、結構落ち着かない環境かもしれない(健康な人間にとっては)と思いませんか?
白、自然に一般社会に復帰させるための手助け(退院を促す)をする役目を担っているようです。

ですので、これを応用して考えると、長期療養の必要な慢性疾患の患者さんのいる場所や、老人施設などの場合は白ではなく、落ち着いて過ごせるベージュ系(茶の分類になります)や緑系、青系、ピンク系などの淡い色調が適す…と聞きました。

色彩心理学は、実際に病院や施設ではすでに応用して使用されています。

「白紙に戻す」という言葉にあるように、白は「再生」の色でもあります(上記の病院での治療も、ある意味再生であります)。
白は全てをそぎ落とした色、「放棄」と「再生」のカラーなのです。

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