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以下、朝日新聞3月7日付記事による。
来日中のモラレス・ボリビア大統領が6日、東京都内の日本貿易振興機構(ジェトロ)で講演し、「新憲法で戦争を放棄する」と語った。
同国は徴兵制を敷き、約4万6千人の軍を持つと見られるが、「軍隊なしで人命を救える。武装放棄しながら、社会的な戦いを続ける」とも述べた。
憲法改正は05年の大統領選での公約。先住民出身の大統領として、すでに明言している先住民の権利拡充などに加え、新たな目玉を加えた形だ。
モラレス氏は講演で、「戦争は解決策にならない」「唯一の良かった戦争である独立戦争でも、混血の人たちや先住民の人命が失われた」などと話した。
またモラレス氏は同日、安倍首相と首相官邸で会談した際も、戦争放棄を念頭に、「ボリビアは日本のような大国ではないが、似た点もある。人々が手に手を取って平和に生きる社会。そういう観点から、戦争放棄を憲法改正で掲げたい」と語った。
日本発の「九条の精神」が、中南米でコスタリカに続いてもう一つ、花を咲かせようとしている。
「9条輸出」が実現しようとしている。
モラレス大統領は、明らかに日本国憲法第9条を下敷きにしたボリビアの憲法改正を考えている。安倍首相に語った言葉からもそれは感じられる。
改憲を急ぎ、9条を葬るのが念願の安倍首相は、いったい、このモラレス大統領の言葉をどんな思いで聞いたのだろう。そして、いったいどう答えたのだろう。
残念ながら、朝日新聞の記事では安倍首相の反応については何も触れてはいない。多分、苦虫を噛み潰したような顔をしていたに違いない。自分が殺そうとしているものを、他国の大統領が生み育てようというのだから。
少しずつではあるけれど、こうして「9条の精神」は世界へ広まりつつある。
だから、私たちは夢を見ていいのだ。
9条の種が、世界の片隅から芽を出し、次第に様々な場所でその芽を膨らませ、やがて大きな花を咲かせる光景を、夢想してかまわないのだ。
いつかきっと、それはとんでもないほどの遠い未来かもしれないが、そんなときがくることを、私は夢見続けたいと思っている。
今週のキイ選定委員会
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