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:これからの暮らしに大きな影響を与える「計画停電」
主に家庭では、どのような対策が必要かをまとめてみました
(「防災塾・だるま」会員の白田克雄さんから)
<Part-1>
◆水道
東京都水道局によると、給水場では、水を送り出すポンプが電気で動いているため、停電によって水の供給が出来なくなる可能性がある。
一戸建ての場合、水道管から直接水を引き込んでいるため、水の供給が止まると断水になる。
一方、マンションでは、停電した時点で水をくみ上げるポンプが止まり、水が使えなくなるケースが多い。屋上に貯水タンクがあるマンションでも、タンクの中の水がなくなった時点で断水になる。
同局は、飲料水の買い置きやくみ置きをすすめている。断水になると、トイレの水も流せなくなるため、風呂に水をためておくことも必要だ。
◆ガス
供給量の減少など、ガスの供給にも支障が出る可能性がある。日本ガス協会によると、液化天然ガスの気化や、ガスを送る設備に電気が使われているからだ。
家庭では、ガス調理器や、ガスで沸かす風呂、ガスを使っている暖房器具なども使用できなくなる。ガスファンヒーターなどは、復旧後に万一ガス漏れすることを防ぐため、供給が止まった直後にスイッチを切っておく。
<Part-2>
◆冷蔵庫
冷蔵庫について、パナソニックの広報担当者は「停電中はできるだけドアを開けないようにしてほしい。冷気を逃さないようにすることが大事」と話す。停電中に必要になりそうな
飲み物や調味料などは、取り出しておく。常温でも腐らないものなら、出しておいた方がいいだろう。庫内を整理しておき、どこに何があるかを把握しておけば、停電中にドアを開ける必要が出ても、開ける時間を短くすることができる。
冷蔵庫も同様に開け閉めを行わないように心がける。保冷剤などがある場合は、食品などの上に置いておくのも有効だという。
◆マンション(エレベーターなど)
マンションでは停電でエレベーターが止まり、閉じ込められる可能性がある。救助要請が集中した場合、エレベーター会社がすぐに対応できず、救出までに時間がかかることもある。マンション管理会社の東急コミュニティでは、「停電時間帯にエレベーターを使わないことを徹底し、階段を利用すること」と話す。
マンションでは、機械式駐車場も動かず、宅配ボックスも使えなくなる。マンション入りロのオートロック式ドアについても、停電した際にロックされて開けられなくなる可能性がある。対応方法を事前に管理会社に確認しておきたい。
◆在宅医療
電気で動く人口呼吸器やたんの吸引器、肺疾患で在宅酸素療法用の酸素濃縮器を使っている人などは、事前の備えが必要だ。
ケアーズ白十字訪問看護ステーション統括所長の秋山正子さんは、「人口呼吸器は内臓や外付けのバッテリーを十分に充電しておいてほしい」と話す。吸引器は手動の吸引器を用意しておく。在宅酸素療法をしている人は酸素ボンベを備えておく。不安なら、かかりつけの医師らに相談しておくことが大切だ。
<Part-3>
◆ろうそくの使用
東京都消防庁は、停電時にストーブやヒーターなどの電化製品のコンセントを抜いておくよう呼びかける。電源を切り忘れたまま停電が復旧した時に、火災を起こす恐れがあるためだ。
念のため、これらの家電の近くに物を置かず、長時間出かける場合はブレーカーを落として行くことなども心がけたい。
同庁によると、ろうそくを使用する時は倒れないように安定させ、近くに燃えやすいものを置かないようにしたい。小さな子どもがいるところでは、手が届かない所に置くこと。また、閉め切った部屋で大量のろうそくを使うと、一酸化炭素中毒になる可能性もあるので、こまめに換気をすることも重要だ。
◆小さな子ども
停電に、子供も不安を感じる。恵泉女学園大学教授の大日向雅美さんは「子供は親の表情を見て、状況を察知する。親も初めての体験なので、可能な限り楽しそうな雰囲気をつくってほしい」と話す。
夜間停電の場合には、真っ暗になって視野がきかない。聴覚や触覚が重要になるため、抱っこして話かけ、お話をしてあげる。また、必要な準備は電気が使えるうちに済ませておく。火を使わずに食べられる食品を用意する。おにぎりを多めに作っておくと便利だ。水だけでなく。さ湯もポットや保温性の水筒に用意しておく。
また、3歳以上の子供なら、「必要なものを集めてごらん」と声をかけるなど、一緒に非常用の持ち出し用品をそろえるのもいい。「子供がおもちゃなど不要不急なものを用意しても、しかったりせず、親子のコミュニケーションを深める機会ととらえてほしい」と大日向さんは話している。
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