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竹書房 霜枝さんちの明るい食卓 作者:宮原歩 あらすじフリーターの智樹が婿入りしたのは、母娘三人が極貧生活を営む霜枝家。 貞淑でHな義母・美影に、奔放でHな義妹・美里、そして真面目でHな愛妻・美緒に囲まれて、 貧しくとも幸せなハーレム新婚生活が幕を開けた!! 濃密すぎる家族愛でお腹いっぱい!! 霜枝家自慢の、ふわふわトロトロの母娘丼をご賞味あ〜れ♪ 【批評】なんとなく絵柄や魅せ方から、某サークルのSEED本を思い出しました。勝手な想像ですが、作者さんは女性。別名義でBL作品も出してそう。……さて、どうでしょうね。 さて、内容はといえば実にハートフルでよろしかったです。 レーベル的にエロとは切っても切れないところはあるので、 購入前の予想だと、“お嫁さんは美緒としながらも実際は主人公を取り合ってるハーレム作品” ってイメージだったんですが、予想に反して争うような殺伐とした雰囲気もなく、 あくまで主人公(智樹)と美緒の新婚生活がメインで、 他のふたりは“大切な美緒ちゃんが好きになった人〜”という興味からの派生のエロ、 つまりはメインヒロインである美緒を支えるようなポジションに徹しており、 前に前に出ることがなかったのが良くも悪くも要因だったのではないでしょうか。 婿入りした妻の実家は女所帯でとても貧乏。 だけどみんながそれぞれを大切に想っていて、自分も徐々にその想いを共有していく的な流れなので、 正直エロについては期待していたものとは違ったのですけど、“これはこれで”という読後感でした。 実際、ラストもハッピーエンドで“明るい食卓”に相応しい結末でしたしね。 まあ、あらすじにあるような“ハーレム新婚生活”や“母娘丼”には、 間違ってはいないけど納得できないような複雑な感覚は捨てきれないのですが、 絵柄も安定していますし、1巻完結として、ノリ・テンポともに良く、 作品としてはスッキリまとまった仕上がりを見せているので、読後感はかなり良かったです。 ただライトエロをより物語に傾倒させてるというか、 それだけに実用性には乏しい印象がありますし、 個人的にはもっとこの貧乏というシチュを押したエロという意味では、 かなりもの足りない思いをしました。 1話目のお風呂シチュは相当な破壊力があったのですが、 1巻完結見越してるからなのか、それ以降の展開が早く、 新婚カップルシチュや仕事先など、狭いボロ家屋という舞台が活かしきれてなかったのが 惜しいというか、もったいないというか。 コメディ・シリアスのバランスが良く、展開も巧みでもちろん満足はしていますけど、 こう言っちゃなんですが、逆にしっかりまとまってるので“この手の作品を読んだ気がしない”(笑 ……新人さんみたいですけど、ある意味貴重な存在として君臨してくれそうです。 |
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