我が地区にはYさんという頑固な壮年の方がおられます。この方は数年前にある事がきっかけで婦人部の幹部に怨嫉してしまい、それ以来地区の会合に一切出てこられなくなってしまいました。
Yさんには男子部時代から可愛がっていただいてましたので、私には心を開いて色々な本音を話してしてくださいます。
とはいえ、かなりの部分が我見であり、賛同しかねる話ばかりしてきます。
例えば、「幹部は池田先生に都合の良いことしか報告していない。だから先生は末端の現状を知らない」とか。
私は、Yさんの話にひたすら耳を傾けてきました。
家に上がらせてもらって、長い時で1度に2時間。1時間以上対話した事も4〜5回ありました。
Yさんの話をひたすら聞きながら、何とかYさんが自らの我見に気づいてもらって真実を分かってもらえないだろうかと、必死に言葉を選びながら対話してきました。
Yさんと対話する前にはしっかり題目をあげて、どう話せば分かってもらえるか。また、どう話せば歓喜して戦ってもらえるか。それを必死に祈って挑んでいました。
先だっての選挙の戦いでは、何とかYさんに「戦った」という実感をもって欲しいと考えて祈っていました。
ある日、またYさんの家に上がらせてもらって対話した時の内容です。
「Yさんはいつも何人に選挙のお願いをしていただいてるんですか?」
「そうだなあ・・・6人はいつも大丈夫だよ」
「そうですか、じゃあ今回も6人、大丈夫でしょうか?」
「うん、頼んどくよ」
「ありがとうございます。 ところで、Yさんにとって、まだお願いしたことのない人の中で、この人に頼むのは勇気がいるな〜って人はいますか?」
「う〜〜ん・・・まあ、一人いるかな?」
「そうですか、じゃあ、その方にお願いできるよう、挑戦してみませんか?」
「えー・・・? どうしようかなあ・・・」
「Yさんが挑戦してくれたら、僕はすごく嬉しいです!」
「そうかあ・・・でもなあ・・・」
「Yさんはいつも6人にお願いしていただいている。これも素晴らしいことですが、もし、Yさんにとって何が戦いかって問われたら、一度もお願いした事のない7人目に挑戦することが一番の戦いではないですか?僕は、Yさんにせっかくの80周年、戦いの思い出を作って欲しいんです!」
「わかった。やってみるよ」
「ありがとうございます! では、どうせなら期限を決めましょうか。いつまでにお願いするという・・・」
「期限まで決めるの?」
「はい、それが戦いですから。じゃあ、そうですねえ・・・今度の日曜日まででどうでしょう?」
「いや、今度の日曜日は用事があって無理なんだ。その次の日曜日でもいいかい?」
「分かりました!では再来週の日曜日以降、Yさんが頑張った結果を聞きにきますね!」
このやり取りがあった後、約束した日曜日の次の火曜日に、Yさん宅を訪問すると、Yさんは歓喜した顔で私をご自宅に招き入れながら、色々と語ってくださいました。
実は日曜日までの約束を何とか守らなければいけないと思っていたのに、日曜日にその例の友人に何度連絡しても連絡がつかなくて、約束が守れなくなると思ってとても焦った。
しょうがないから遊人の自宅まで直接行ってみようと思い、昨日(月曜日)やっと対話することができた。そしたら、意外にも誰からも頼まれてなくて、快く承知してくれたよ、あんたとの約束を守れて良かった!と、嬉しそうに語ってくれたのです。
Yさんは私との約束を果たしたいと、ずっと気にしてくれていた。それだけで、私の心がいっぱいになった思い出の一瞬でした。