遠藤@犬猫馬好き普通の獣医師の診療日記&訓練手帳

グリーンピース動物病院院長です。過去の診療記録はリストをご参照下さい。最近の記事の内容は私生活です。

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13日に来院されて、針吸引と細胞診を実施したエアデールテリアの女の子のその後ですが。
 
細胞診では、メラニン色素産生細胞が見られたのではあるが、採取された細胞に悪性の所見は見られないという返答が、昨日返って来ました。
 
しかし、腫瘤の挙動を見る限り、悪性という可能性は捨て切れませんし。細胞診の診断書にも、悪性の挙動を観察しているのであれば、趾間の悪性黒色腫の可能性はあるということです。
 
飼い主様にはその結果をお伝えして、そこから先の確定診断のためには、麻酔下で生検切除を実施する必要があるとお伝えしたところ、やって欲しいとの返答でしたので。
 
本日朝一番に来院いただいて、プロポフォールという超短時間の静脈麻酔を使用して、ちょっとの間眠っている、その間に、腫瘍を部分的に切除し、出血を電気メスでコントロールして、病理検査の材料を採取させてもらいました。
 
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最初の細胞診一発で思うような検査結果が出なかったのは、針吸引と細胞診の診断能力の限界だったと思います。
 
細い針で細胞を吸引する針吸引&細胞診に比べて、圧倒的に確実な診断能力を発揮するのが、生検切除と病理検査です。
診断能力が高い分、短時間にせよ麻酔が必要だったり、出血のコントロールが必要だったりするわけです。
 
飼い主様は、病理検査結果が返って来るまでの1週間から2週間の期間、転移とか更に広い範囲への浸潤とかも心配だとのことですが。
超悪性を想定して、第3趾と第4趾の2本を切除して、その後の病理の結果でそんなに悪性でもなかった場合のことも考え併せていただいて、今回の検査を決めていただきました。
 
早く結果が返って来ますように。
 

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7月2日に、8日間の入院の結果、良いような悪いような感じで退院して行った膵炎の黒猫ちゃんですが。
 
12日振りに来院して来ました。
 
退院後は、朝昼晩の3回ずつ、強制的に猫 i/d 缶をミルサーでトロトロにした流動食を注射器で食べさせていたのが。
退院6日目から元気が出て来て、現在は自分から食事を摂るようになって、お腹が空いた時には猫 i/d ドライも自力で食べるようになっているとのことでした。
 
また、退院直後は、少し歩いてはすぐに倒れていたのが、現在は足取りもしっかりして来ているようです。
 
体重も退院時よりかなり増えて良い感じです。
 
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一応血液検査でその後の状態を確認したい旨説明し、飼い主様の同意を得て採血してみました。
 
相変わらず軽度の肝障害が存在しているものの、貧血はかなり改善していて、黄疸も軽度になっています。
 
貧血は膵炎由来だったのでしょうか?私にもどうもよく判りません。
 
とは言え、結果オーライで、嬉しいことでありました。
 
当分、出来ればずっと膵炎対応の食事療法は続けた方が良いだろうというお話しはしました。 
 
これからもこの調子で元気になって行って欲しいと思います。
 
 

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07/13 指の間の腫瘤

つい最近8才になったエアデールテリアの女の子の話しですが。
 
今年1月頃に左手の中指と薬指の間に小さな腫瘤があるのに気が付いていたそうです。
 
それが、最近になって急に大きくなって来たのと、本犬気にして舐めるようになったということで、本日来院されました。
 
腫瘤を見ると、長径約2センチくらいに育っていて、中心部が自壊してますし、何より嫌な感じがするのが、微妙に青っぽく黒光りしております。
 
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悪性黒色腫という言葉が頭をよぎります。
 
しかし、勇み足をして、中指と薬指を一挙に切断するような破壊的な手術をやって、病理の結果が大したものではないということになると、ワンちゃんが可哀相ですから。
 
セオリー通りに針吸引と細胞診を行なうことにしました。
 
飼い主様と話し合って、仮に大した悪性でもなくても、自壊しているわけですから、生活の質を改善するためにも切除はしてやりたいということで。
 
血液検査ひと通りと胸部エックス線検査、コンピュータ解析装置付き心電図検査を行ないました。
 
後は細胞診の結果待ちです。
 
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悪性腫瘍ではありませんように。

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先週乾性角結膜炎で来院してました。ヨークシャーテリアのルナちゃんですが。
 
今日、免疫抑制剤の点眼を始めて1週間目で再来院です。
 
見た目、症状はかなり改善しているようです。
 
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シルマー涙液試験をやってみると、悪かった方の眼は8ミリという結果です。 ほとんどゼロという先週の結果から見ると、かなりの改善です。
 
ただ、先週16ミリあった健常な方の眼がシルマー涙液試験で10ミリと、悪化傾向でした。
時間差で発症しつつあるということなのかも知れません。
 
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免疫抑制剤点眼は、両眼共行なうように、それも、先週は朝夕だけでお願いしてましたが。 今週は試験的に1日4回に回数を増やしてみることにしました。
 
自前の涙が産生されるようになれば治療もかなり楽なものになると思います。
 
後は、飼い主様の根気が必要になることでしょう。

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07/06 犬の乾性角結膜炎

7日から10日に一度の頻度で外耳炎の再発防止のために耳掃除に来院するヨークシャーテリアのルナちゃんですが。
 
昨年は、重度の創傷性角膜炎に罹って、治療するのに大変苦労しました。
 
今回の来院では、先週辺りから眼をこするようになったとの飼い主様の稟告です。
 
右眼を見ると、明らかに異常です。見慣れた目で見ると、涙が少ないのがありありと見て取れます。
 
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涙の産生量を測る検査がありまして。シルマーティアー涙液試験というのですが。目盛りを付けているろ紙を目蓋に挟んで1分間で濡れた距離を測るという単純極まりない方法です。
 
シンプルイズベストですね。非常に確かな検査方法です。
 
画像は、ルナちゃんの健常な左眼でシルマー涙液試験をやっているところです。
 
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左眼は、16ミリでまあまあでしたが。
 
右眼はほとんど濡れることはなかったです。
 
ということで、乾性角結膜炎との診断になるのです。
 
この病気は、自己免疫性の疾患と言われるのですが。片眼だけというのもどうかな?という気はします。
 
一応第一選択として、サイクロスポリンという免疫抑制剤を添加した目薬を処方しました。免疫抑制剤入り目薬点眼の前に眼を洗うために抗生物質入りの目薬も使います。
 
一応、1週間後にシルマー涙液試験をやって、治療効果を確認することにします。
 
免疫抑制剤が効を奏さない場合には、ヒアルロン酸とかいろいろの潤い成分を添加した目薬を処方しなければなりませんが。
最近好んで使っているのが、米国で使用されている眼軟膏タイプの潤い成分補給剤です。
 
しかし、免疫抑制剤の利かない乾性角結膜炎は、その管理に手間がかかります。結構苦戦することになるかも知れません。

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