遠藤@犬猫馬好き普通の獣医師の診療日記&訓練手帳

グリーンピース動物病院院長です。過去の診療記録はリストをご参照下さい。最近の記事の内容は私生活です。

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05/28 歯周病処置

今日の歯周病処置の子は、10才4ヶ月令のマルチーズの女の子です。
 
しかし、この子、僧房弁閉鎖不全症を患ってまして。 ACE阻害剤という心臓弁膜症の第1選択剤で1年と1ヶ月治療していたのが、最近咳が目立つようになったということで、先日もう1剤増やして調子が良くなったところです。
 
しかし、歯石の付着も著しく、口臭も怖ろしいくらいなので、何とか治療をしようと、本日麻酔下で歯周病の処置を実施しました。
 
手術前の検査は先日済ませて、本日は朝から預かって静脈カテーテルから輸液を実施して、体調を整えることから始めます。
 
午後になって、準備万端整ってから、麻酔導入です。
 
意識が無くなったところで、エックス線検査を実施し、歯根部や歯槽骨の評価をします。
 
実際の作業ですが。 まず歯石を大まかに抜歯鉗子で粉砕して、それから超音波スケーラーで歯石を落とします。動揺が見られる歯は、歯根1本に付き歯冠が一つになるように歯冠をダイヤモンドバーで切断してから抜歯します。
 
残した歯の歯肉縁下歯石をキュレットで掃除します。この作業が最も大切で、見えない部分の歯石をきちんと清掃しないと、歯周病はなおも進行するのです。したがって、ある程度進行した歯周病を無麻酔の簡単な歯石取りで事足れりとする獣医師とか、ペットサロンでは、本当の歯周病の対策は不可能です。
 
最後に歯冠をポリッシングペーストとラバーカップで磨き上げて終了です。
 
麻酔には、かなり気を使いましたが。 無事に終了しました。
 
飼い主様が痛みについて気にされているようでしたので、痛み止めにはモルヒネも使用しました。
 
画像は、本日のビフォー&アフターです。
 
まず処置前の状態は、悲惨なものです。猛烈な口臭に鼻が曲がりそうです。
 
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左上顎の奥歯、第1後臼歯は動揺激しく抜歯対象になってしまいました。
 
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左上顎の奥歯、第3と第4前臼歯は動揺が激しかったので2本抜きました。
 
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術後は夕方まで静脈輸液を続けて、意識もしっかりしてますし。大丈夫そうですから当日お返しということになります。
口臭も消失して、良い感じです。この仕事をした後は、数日間は自分の歯を一生懸命磨くのが私の癖です。それと、何時まで経ってもワンパターンで、「息だけは福山雅治!!」というテレビCMを想い出してしまいます。
 
マルちゃんも、スタッフの皆様も、お疲れ様でした。

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05/25 退院

手羽先チワワシュンちゃんは、昨日元気に退院して行きました。
手術の翌日からいきなり食欲旺盛で、こちらが面喰らうくらいでした。
 
飼い主様、大変お喜びでした。
 
膵炎のミックスわんのリボンちゃんは、何とか食欲も出て来て、吐くことも無く、今朝から静脈輸液を止めて、投薬は経口とし、夕方に退院して行く予定です。
 
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何とか元気な姿でお返しすることが出来そうで、ホッと一息という感じです。
 
今日は、午後からグリーンピースわんにゃん訪問隊活動で市内の老人ホーム鶴林園に行く予定です。
 
丁度、生後4週間になる、ビーグル・和犬雑の子犬が6頭いますので、子犬の社会化教育を兼ねて、その子らを連れて行こうと予定しています。
 
 

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一昨日から入院しているマルチ・キャバ・ミックス犬の犬膵特異的リパーゼの検査結果が東京のアイデックスラボラトリーズからファクスで返って来ました。
 
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心配していた通り、膵炎でした。 診断確定です。
 
幸い、症状は落ち着いていて、院内検査のリパーゼの数値も劇的に下がったところですので、今日の午後辺りから膵炎に適した低脂肪食を食べさせてみようかと考えております。
 
うまく行けば、週末には退院出来るかも知れません。
 
昨日手羽先7本食べて胃切開をしたシュンちゃんは、術後すぐからエリザベスカラーとか輸液ラインの拘束を嫌がって暴れます。
 
眼を離すと、クルクルと回って、輸液ラインが絡まってキンクしてしまいます。
 
夜には、私も一応生き物ですから寝なければならず、それでも数時間毎にシュンちゃん始め入院動物の様子を確認するのですが。
シュンちゃんはその都度輸液ラインを捩じらせて絡ませて、解くのに往生しました。
 
午前6時台に、自分の犬たちの散歩を終えてから、入院の子らの投薬を行ないますが。その時には大丈夫だったシュンちゃんの輸液ラインが次に8時半に動物病院に戻ってみると、静脈カテーテル毎完璧に抜けてしまってました。
 
シュンちゃん恐るべし。
 
仕方が無いので、輸液を皮下輸液に切り替えて、投薬も皮下注射にします。
 
輸液ラインを外しても、シュンちゃん、頻繁に鳴いて、時折り暴れています。 ケージのドアのステンレスメッシュをよじ登ったりと、大変です。
今のところこの行動は傷には影響してはいないようですが。 少々心配ではあります。
 
獣医外科の教科書によると、胃切開をした後の犬猫は、24時間輸液で水和状態を維持して後、まず水を与えることから始めて、しばらく様子を見てから、残渣の少ない胃腸に負担をかけない処方食を与えるということです。
 
シュンちゃんは、おそらく普通にそれを受け付けて、順調に回復して、明後日には退院出来ることと予想しています。
 
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午前診半ばに、チワワと中型雑種犬を飼育している飼い主様から電話がありまして。
 
昨晩の夕食後の後片付けを、息子さんに任せていたところ、手羽先の骨の処理が不十分だったのか?深夜にチワワ君がそれを食べてしまい、先程から何回も吐いて、吐物に鮮血が混じり始めたということでした。
 
一緒に暮らしている雑種犬の方は、絶対にそんな盗み喰いはやらないということでしたが。 チワワ君は欲望に身を任せるタイプのようです。
 
来院していただいて、腹部のエックス線検査を行ないましたが。 お腹の中、特に胃には手羽先の骨が小さく噛み砕いたものが沢山溜まっています。
 
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良く見ると、骨皮質が鋭く尖った骨片も多く見られます。
 
試験的に開腹してみた方が良いかも知れないとお話ししますと。 是非ともやって欲しいということでしたので、午後に麻酔をかけて、お腹を開けてみました。
 
小さな骨片が胃の中に沢山充満していたのをスプーンですくい取って除去しました。胃粘膜は赤くなっていて、相当刺激を受けていたと思われました。
 
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それ以外に、腸管の穿孔とか無いかどうか?腸をズルズルと引き出して、指先で優しく触りながら順々に見て行きました。
 
小腸下部の回盲結口の手前付近に行きあぐねた様子の骨片が充満していましたが、少しずつしごいてやると、ほとんどの骨片が回盲結口部を通過して行きました。
 
これで腸管を切開しなくても良いことになりました。その他の腸管の部分には異常は見られませんでした。
 
型通り閉腹して、麻酔から醒まして、手術は終了です。
 
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後は、術後24時間は絶食させて輸液で維持して、明日の夕方辺りからまず水を少し与えて、大丈夫なようだったら、流動食を与えるようにします。
 
退院は、最短で木曜日になると予想しています。
 
それと、昨日から入院している膵炎疑いのマルチーズ×キャバリアの子は、今日の夕方の血液検査ではリパーゼが50単位台に劇的に低下してました。 血液の電解質の狂いもかなり是正されていますし。臨床症状として問題になっていた嘔吐も下痢も止まっています。
 
アイデックスからの検査結果の報告はまだなのですが。 何とかなりそうな感じです。
 
 
 

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今日は、今年最初のフィラリア予防薬内服開始が迫って来ていることもあってか、午前診の外来は、そこそこの来院数で、いつもは閑で経営的には超低空飛行のグリーンピース動物病院も何とかやって行けるか?という感じで頑張って働いてました。
 
午前診の最後の患者さんが帰られて、お昼の往診もあるので、そろそろ食事をしに自宅に帰ろうかと思っていると。
 
突然電話が鳴ります。
 
電話を取ってみると、市内在住のワンちゃんの飼い主様でして。約2時間前にお子様が食べていた冷凍バナナを少しだけ口にした後1時間経って、急にひどい嘔吐と下痢を始めたということで。下痢はほとんど鮮血という感じなので、さすがに大変だということになって、緊急で診てくれるか?という内容でした。
 
何かを口にして、その直後から激しい消化器症状を呈するのは、代表的な疾患として膵炎が疑わしいです。
 
すぐに来院するようにお伝えして、待っていると。 約20分後に来院されました。
 
ワンちゃんは、マルチーズ・キャバリア・ミックスの女の子の、リボンちゃんというそうです。
 
お尻には、激しい鮮血下痢便だったのでしょう、真っ赤に血液が付着しています。
 
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症状の出方があまりにも激しいので、飼い主様に尋常ではなさそうだとお伝えして、血液検査を実施しました。
 
全血球計数検査では血小板数がわずかに正常値よりも高いです。血液生化学検査ではほとんどの項目が正常値でしたが、ただ一つ、リパーゼという膵酵素の数値が1000オーバーという桁外れの異常値でした。
 
この時点で、膵炎の疑いを持ちます。 疑えば検査をするべきだと思いますし。疾患が命に関わる内容ですから、東京のアイデックスラボラトリーズに犬膵特異的リパーゼという膵炎の確定診断に使用される項目を依頼すると共に、膵炎であることを前提とした輸液療法を開始しなければなりません。
 
幸い飼い主様は私の説明に対して理解度が高いようでしたので、入院と確定検査の同意を得ることができました。
 
そんなわけで、リボンちゃんの左前腕の橈側皮静脈に静脈カテーテルを留置して、乳酸リンゲルの静脈輸液、痛み止め、嘔吐止め、抗菌薬2種類を投与しています。
 
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先週の猫ちゃんの膵炎から始まって、次にナナちゃんの膵炎、そしてリボンちゃんの、まだ疑いですが、膵炎疑いと、えらく膵炎が続くものです。
 
一体どうなっているのでしょうか?
 
 

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