遠藤@犬猫馬好き普通の獣医師の診療日記&訓練手帳

グリーンピース動物病院院長です。過去の診療記録はリストをご参照下さい。最近の記事の内容は私生活です。

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8日の夜は、膵炎の猫ちゃんだけではなくて、その他にも高齢牝犬の子宮蓄膿症が2件来院があって、緊急で手術をやっている合い間に、マルチーズのココちゃんが玉ネギの入ったかき揚げを食べたということで時間外に来院されたりと、結構大変でした。
 
子宮蓄膿症の1件目は、前日から急に性器よりの排膿が始まったという日本犬系の雑種のミミちゃんです。
 
腹囲も相当膨満していて、かなり大変そうなお腹です。
 
血液検査では中程度の貧血、白血球数特に好中球の増加、血小板数の増加が顕著でした。生化学検査の方には、アルカリフォスファターゼが上昇しているくらいで、大した異常はありません。
 
腹部エックス線検査では、これぞ子宮蓄膿症というようなすごいマス陰影が見られます。
 
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午後7時から手術を始めましたが。 お腹を開けると、子宮の大きさはすごかったです。
 
手術は無事に終了しました。
 
もう1件の子宮蓄膿症は、先日総コレステロールの値が異常に高くて甲状腺機能低下症か?と疑ったトイプードルのココちゃんです。
 
元気食欲が回復しないということで再来院して来ました。
 
ここで、私は彼女の白血球数、特に好中球数と血小板の増加の原因について、それまで重度の歯周病があるために、それが原因か?と疑っていたのが、彼女が未避妊の女の子であるということに思いを致して。ここは絶対に子宮の病気をチェックすべきと考えたのです。
 
腹部エコー検査を飼い主様にお勧めして、実施したところ。
 
お腹の中に、膀胱以外に液体が充満した袋状の構造が沢山みつかりました。でも、それは、エックス線検査では見落としたかも知れないくらいの大きさです。
 
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ココちゃんの飼い主様には、子宮蓄膿症の疑いが濃いということを説明し、手術の同意を得ましたので、当日中、先のミミちゃんの後に、手術を行なうことにしました。
 
さて、午後7時からミミちゃんの子宮蓄膿症手術を実施して。それが終了した時に、待合室でお待ちだったミミちゃんの飼い主様を呼びに行ったところ、待合室のソファでマルチーズを抱っこして気まずそうにお座りの女性が居られます。
 
マルチーズは、この子もココちゃんというのですが。 約1時間半前に玉ネギの入ったかき揚げを、ちょっとだけ食べてしまったということで。 お母さんは相当不安そうにしておられます。
 
ミミちゃんが麻酔から覚醒するまでの合い間に、マルチーズのココちゃんに吐剤を飲ませて吐かせてやりました。
 
吐き出されたかき揚げは、お母さんが考えていたよりもはるかに多かったようでした。
 
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マルチーズのココちゃんは、かき揚げを吐いた後は、全然元気で大丈夫そうでしたから、お薬とか出さずに、何かあったら私に連絡するようにお伝えして帰っていただきました。
 
その後、トイプードルのココちゃんの手術を済ませ、後片付けをして帰ったのは日が変わるころでした。
 
私は遅い夕食を食べた後、深夜にも何回か手術の子や膵炎の子の容態観察を行ないます。
 
今朝は随分疲れてました。
 
でも、この子らが頑張って治ってくれて、飼い主様たちが喜ばれるのであれば、私も頑張り甲斐があるというものであります。
休日は潰れてしまったけれども、有意義な過ごし方が出来たと思います。
 

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05/08〜05/09 猫の膵炎

明日は1週間に一度の休日という火曜日の午後診。
 
鳥取県の山に山菜と自然観察等々で行く予定になっていましたので、心浮き浮きです。
 
しかし、午後診が始まってすぐに、そんな浮ついた気持ちは吹き飛んでしまいました。
 
まず、4日前にチョコドーナツを少しだけ食べた直後から、元気食欲が低下したという避妊済み女の子の若い猫ちゃんです。
 
2日前の初診の時には、軽い肝障害かも知れないと思い。 皮下輸液を行なうと共にその旨の処方をしたのですが。 皮下輸液した直後は少し元気だったけれども、すぐにまたより一層辛そうになってしまったということで。
 
再度血液検査を実施したところ、肝障害はかなり進行しています。
 
嘔吐は最初から全然無かったのですが。 これはどうも怪しいと感じまして。
 
血清を東京のアイデックスラボラトリーズに送って、膵炎の診断に必須の「猫膵特異的リパーゼ」という項目の検査を依頼すると共に、前腕の静脈にカテーテルを留置して静脈輸液を始めました。
 
日が変わって、9日の入院2日目には黄疸も進行して、全然元気が戻りません。
 
私の鳥取の山歩きは、昨晩は犬の子宮蓄膿症の手術が緊急で2件も入ったこともあって、当然のこと中止になってしまいました。鳥取の犬友さんにはご免下さいです。
 
アイデックスラボラトリーズから、夕方にファックスが返って来ました。
 
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膵炎確定です。 肝障害は膵炎に継発したものだったのです。
 
最近の膵炎の治療のやり方は、10年くらい前とは随分違って来て、絶食をさせるよりもなるべく早期に食事を与えることが奨励されるようになったのと、人間の薬で膵炎に使われていた膵酵素阻害剤は治療効果のエビデンスが無いという判定が下されて、使用されることが無くなったということです。
 
ヤンガスちゃんも、流動食を少しずつ与えております。
 
米国の教科書では膵炎に奨励されているブプレノルフィンという鎮痛剤も使用開始しました。静脈輸液、鎮痛剤、抗生物質、肝臓庇護剤などいろいろ駆使して頑張るのですが。今後どうなって行くのか?予断を許さない状態であります。
 
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